
◆坂本公成(さかもと こうせい)
演出・振付家/ダンサー
福岡県出身。大学で美学と人類学を学ぶ。’90年にMonochrome Circus結成。音楽家の野村誠や、山下残など複数のアーティストと活動を共にする。’96年「ダンスの出前」で有名な「収穫祭シリーズ」を開始。フランス、ドイツ、リトアニア、韓国、などでの、劇場、美術展から福祉施設、学校など、上演は国内外300回を越える。舞台作品でも、’00年の「リヨン・ビエンナーレ」で紹介されるなど、17ヵ国27都市で作品を上演。Monochrome Circusは昨年度から京都の老舗小劇場『アトリエ劇研』のフランチャイズ・カンパニーとして新たな活動を開始。一方、2008年で13周年を迎える「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」のプログラム・ディレクター。京都芸術センター主催『Coaching Project』プロデューサーなどダンサー目線に立ったprojectから多くの若手ダンサーを育てている。

◆森裕子(もり ゆうこ)
振付家・ダンサー
日本一小さいコンテンポラリーダンサー。が、その小ささを感じさせない大きな空間と透明感のある動きが魅力。’93年にMATOMA France-Japonに参加以降、アヴィニヨン演劇祭など海外の大きな舞台に立ち続ける。’96年よりMonochrome Circusに参加。以降同カンパニーで振付・ダンスに活躍する。コンタクト・インプロヴィゼーションの指導者としても全国各地、海外でも活躍している。
<リンク>
log OSAKAの「dance+」に坂本さん&森さんのインタビューが掲載されています。
コンタクト・インプロヴィゼーション」は人と人、あるいは人と物とのコンタクトを動きのきっかけとして即興で踊るダンスメソッドのことです。
今日は第一人者でもあるMonochrome Circus(モノクローム サーカス)の坂本公成さんと森裕子さんに来ていただきました。

輪になって隣の人の足の裏を揉みつつ自分の呼ばれたい「あだな」を自己紹介して、みんなで何度もリピート。普段「○○さん」など苗字でしか呼ぶことが無いので、必然的に名前をインプット。一体感が出てきて、今日はこのメンバーで頑張ろう!と盛り上がってきました。(画像:左から森さん。坂本さん)
歩く。
海の中に溶けている塩のように、斑にならないよう稽古場の中を歩きます。意識しているはずなのにみんな同じ方向に歩いてしまったり、人の集まりが固まったり、それを意識しつつ空いた空間がないようにしていきます。あの空間が空いたからあそこに歩いて行くぞ!と思ったら他の方に先を越されて行けなかったり、あの人はこう歩いていくだろうと予想を立てて歩いていたら全く違う方向に行って、ぶつかりそうになってしまったり。周りを意識しつつ歩くのもなかなか大変。しかも、どんどん幅が狭くなってきました。

干からびそうです。
二人一組になってストレッチ。相手を信頼して身体を預けます。
人の身体って柔らかい。ウォーターベットのような感覚。しかも重たくない。
相手が力を入れてないから?自分と一体化しているから?・・・不思議。

次は、一人が目を瞑って、もう一人がポーズを決めます。それを目を瞑っている人が手で触りながら同じポーズをとる「形態模写」をします。3回しか触ってはいけないので、同じポーズは至難の業です。難しいなぁと思っていたら、坂本さんから驚きの言葉が、
「カラダ全体で抱きついたらいい!!」
おぉ!みんな驚きと納得。
手のひらで1回触るより、全体で触ったら3回もあれば同じポーズが決まります。
お互いに目を瞑ったまま交互に相手に触れる。
恐る恐る手を触り、相手が肩に触れたら、私は背中を触れる。いつの間にか触れる部分が肘に変わり、足に変わり、頭に変わり、背中に変わり、触れられる触れ返すを続けて行きます。初めはここを触ろうと考えていたのに、どんどん早くスムーズに交互に交換して、何も考えなくても身体が反応していきます。
少しずつ動きながら相手を変え、2人が3人になり、4人になり、2人でぽつんといたら、人がいるところに移動して行く。目を瞑っているからどこにいるか分からない?と思うかもしれませんが、気配というか、感覚で分かるのです。
今日はこれにて終了。心地良く汗をかきました。
コンタクト・インプロヴィゼーション?
終わってから気付いたのですが、自己紹介の初めから「コンタクト」していました!
「インプロヴィゼーション」とは感覚なのか、何も考えないでも身体が相手に合わせ動くことなのか・・・これからのワークショップで探したいと思います。
・自分のカラダをきくこと
・相手のカラダをきくこと
・自分のカラダを守ること
この3原則は絶対に守って欲しいと、昨日に引き続いて教えて頂きました。

寝てる!
ではなく、人間マッサージロールです。
2人一組で片方の背中をゆっくり転がります。重たいのでは?と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、これがちょうど良い指圧になって気持ちいい。
始まりから眠くなりました・・・
この後は・・・
・マッサージロールを発展させて、人間巻き寿司を作ります。
・蟷螂・木・猫・トカゲ・ナメクジなどのまねをします。
・二人一組でリーダーと目を閉じて付いていく人に分かれ、リーダーの動きを感じつつ歩いてみます。
しかし!今回は言葉で説明するより、受講者の方の感想を掲載したいと思います。
いつも私の感想なので、他の受講者の方がこのワークショップでどんなことを感じたのか、みなさんも感じてみてください。
連続参加された方、新規で参加の方。
24日のワークショップが終わって書いていただいた12名の感想です。
(※写真はワークショップの写真です。コメントとは関係ありません。)
◇直接色んな方々の体に触れて、今までやったことのない動きをしたのでとても新鮮でした。私は踊りながらいろんなことを考えることがあまり無いので、戸惑うことがたくさんありましたが、とても楽しかったです。今後はワークショップなどで振付した作品実際に舞台で踊ってみたいなぁと思いました。

◇今回自分のカラダのクセを一つ発見することが出来ました。誰にでもそういったクセはあるのでしょうが、それを自覚しているか否かの差は大きいと思います。今後も参加する予定ですので、次、どんな発見があるか楽しみです。
◇今回初めて他の人の体をしっかり触れて反応し合ったり、自分も反応したり、ということを体験してみたがとても新鮮だった。人によって体の感触も違うし、動きも違い、自分の反応の仕方も変わってくる。人と人との組み合わせによって無限のパターンがあるのだと思った。これを発展させると、とても興味深いダンスにつながるのかと思う。表現の可能性は広いと感じた。
◇今日も楽しかったです。ダンスはおろか、運動と縁の無い日常を日々送っているので、「あ〜自分の体はこんな風にも動くのか」とか「他の人の体、しかも動きを尊重しながら、自分も自由に動くのは難しい」とか思ってました。典型的なB型、一匹おおかみタイプなので、相手の反応みながら動いていくことは、難しくもあり「こーきたか!」と楽しい経験になりました。

◇ワークショップでコンタクトは初めての経験で、全てが新鮮でした。触れることで得られる情報の多さを実感できて良かったです。今後の作品創作に活かせそうなエッセンスをたくさん吸収できた気がします。ありがとうございました。
◇講師が良かった。
◇びっくりしました。まだ体温が上がらないうちにぐにゃぐにゃになろうとしたけど、体がかたくて無理でした。裸足でパフォーマンスするのはとても気持ちの良い感触でした。先入観なしのぶっつけ本番でたぶん次回くらいから気合十分で臨めると思います。うつし鏡を磨いて次回もチャレンジします。ありがとうございました。
◇意識が変わりました。相手の事も考えて優しく接することが発見でした。次回もコンテンポラリーに参加します。

◇いろんなカラダとコンタクトできてとても楽しかったです。目を閉じると相手の状態がすごくイメージできるのが面白いと思います。そしてよりスピード感を感じます。また参加したいです。ありがとうございました。
◇体の声をきく事がこんなに楽しいとは思わなかった。とても参加してよかったです。
◇こんなに、誰かの身体に自分のいろんな身体で触れることはなかなかないことで、貴重な体験でした。一緒にワークをした人(ペアになった人)には親しみがわくのが印象的でした。こうしたすてきな機会を作ってくださった劇場のみな様、どうもありがとうございました。次回参加できるかはわかりませんが、どんな催し物があるのかこれからも楽しみにしております。お世話になりました。
◇よかった。
クールダウン中。お疲れ様でした。