LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

撮影:木寺一路(FU.)

 
LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

北九州芸術劇場プロデュース「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」公式ブログ

作・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
出 演 者:荒巻百合、大石英史、折元沙亜耶、小林類、佐藤友美(劇団C4)
出 演者: 田口美穂、田中克美(超人気族)、中嶋さと(14+)、仲島広隆
出 演 者:中前夏来、鍋島久美子、野崎聡史(ZERO COMPANY)
出 演 者:船津健太、的場裕美、森岡光(不思議少年)、安永ヒロ子、李そじん
出 演 者:/尾野島慎太朗、成田亜佑美、吉田聡子

公演日程:[北九州公演]2012年11月13日(火)~11月18日(日)
公演日程:[東京公演]2013年3月8日(金)~3月10日(日)

公演詳細情報はこちら

2013.03.20 18:51

東京公演感想リポート

皆さんこんにちは!広報一田です。
先日東京公演が無事終了し、連日多くのお客さまにお越し頂き
そして温かい感想もたくさん頂きました。

期間中ご来場頂いた皆さま、本当にありがとうございました!
ここで幾つか、公演アンケートより感想をご紹介させて頂きたいと思います。(一部抜粋)

◆センターステージに挑戦した!というか、ステージがセンターに在る意味のある作品で、おもしろかったです。役者さんもスタッフも、とても精神が疲れそうですが(笑)小劇場のこの広さ、役者との近さ、天井の近さがあって、オモシロイのだなぁと。このサイズで作られるモノの良さを改めて感じました。東京公演をやってくれて良かったです。東京には、お客さんの中で上京した人がたくさん居たと思うので。私も地元に帰りたくなりました。どんな人にも、生きた分だけ歴史や想いがあって、今も生きているのだなーと思って。明日からもしっかり歩ければと思いました。

◆不思議な空間を体験した。同じシーンがくりかえされる、今と過去のシンクロ、しんたろうの想いとさとこの熱、そして色々な想いを感じた。お疲れ様でした。時を楽しみました。セットがすごい。光が魅せてくれる。

◆演劇というよりはミュージカルのような雰囲気でした。ところどころ今どきな感じだったり、レトロ(60年代~70年代的)な感じや、同じ台詞や行動が微妙に変化しながらループしていく展開が楽しかったです。

◆雑踏のなかから糸がほどけるように様々なドラマが展開し、故郷を思う気持ちと生きるつらさが伝わり、もう途中から泣けて泣けて...でも最後は行き止まり!?ちょっとえ~と思ってしまった...。最初のゴタゴタ、雑然とした中からどうなる!?と思いましたが、ラストに向けての演出に思い切り引き込まれました!!頑張ってチケットを取って良かったと思えた舞台でした。行ったこともない"小倉"の住人のひとりになってしまったような感じさえ思える迫力に圧倒され大感動。いつか小倉訪れたいです!!

◆繰り返し繰り返される登場人物たちの記憶といっしょに、街の記憶、海の記憶のようなものがぼんやり浮かび上がってくるようでした。俳優ひとりひとりの演技もとてもエネルギーが感じられて、音楽やノイズによって聞き取れない所でも感情の蓄積によって伝わってくるように感じられました。繰り返されるセリフや場面=記憶が、舞台上の俳優や場に蓄積されていく感情、疲労、記憶、動作の痕跡によって、違ったものへと昇華していく様は本当に美しいとさえ思いました。「歳をとる」「その場に居座り続ける」「母体」といった、藤田さんが仰られた物語のテーマと、「同じ」ものが「同じ」まま「違う」ものへと昇華していく作品の形式とまさにマッチしていると感じました。素晴らしい作品と出会うことができました。本当に美しい作品をありがとうございました。

◆藤田ワールドと北九州がどう融合するのかとても興味がありましたが、想像以上にストーリーにリアリティもあり、特に小倉じゃないシチュエーションが入っていたところもLAND→SCAPEというタイトルにぴったりでした。北九州に帰ったら尾野島さんにすれ違いそうな錯覚をおぼえるかも...。

◆待つ人、待たれる人、出る人、とどまる人、時がたてば、とどまっていても待っていても変化しているもので、何も滞っていることはないのだと思いました。また、キャストの皆さんも九州在住だったりで(九州にとどまっている)、まるで自分たちのことを言っているようにも見え、でもとどまっていても動いていて、止まっているわけではないと実感しながらやっている感じがして、そこも良かったです。

約半年間かけて描いてきた<ランドスケープ>の集大成を多くの方に見届けて頂き
本当に、本当に、ありがとうございました!

作品は終了しますが、また劇場で、そして北九州のまちの何処かで、皆さまにお会い出来ますように。
ありがとうございました!

2013.03.07 14:55

いよいよ明日東京公演開幕!

皆さんこんにちは!広報一田です。
いよいよ明日より「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」東京公演が開幕します!

昨日は、最後の北九州探訪、という事で、物語の出発点"旦過市場"から海までの道のりを
藤田さんとキャスト全員で歩いて来ました。
land11_1.jpg
なんと!街中のいたるところで
実際に物語のシーンを再現する、という事が行われました!
街中にいた人はびっくりです(笑)。

藤田さんがこの街や、人からインスパイアされて描き出した物語が、
演劇というフィクションの世界で動いていた人物達が、
再び街の中へと戻っていく。
この<ランドスケープ>という作品が、この街から生まれた物語である、という事を
全員で再認識し、東京へと旅立ちます!
land11_2.JPG
東京公演では、稽古の序盤にもお伝えした通り
北九州公演にはなかったシーンが幾つか追加されていたり
ところどころに+αの演出がなされていて

登場人物たちのバックグランドがより明確になったり
あちらこちらに藤田さん流のユーモアが散りばめられていたり

初めてこの作品に触れて頂く方も、北九州公演を観てくださった方も
存分に楽しんで頂ける内容になっております!!

制作発表の際に藤田さんが、自身の作る作品は常に
~最新作にして最高傑作~を目指す、とお話されていた通り

藤田さんの作品ファンの方は、まだ見ぬ藤田貴大の世界を、
藤田さんの作品を見たことのない方は、こんな演劇があるんだ!という感動を、

きっと、味わって頂けると思います。

この作品を観る事が出来るのは、本当にこれが最後のチャンスです!!
皆さまどうぞ、どうぞ、お見逃しなく!!

お陰様で8日(金)19:00の回、そして9日(土)19:00の回は前売終了となりました。
お昼の公演はまだチケット発売中ですが、お早目にご購入くださいね!
(チケット取扱:チケットぴあ、ローソンチケット)

そして、北九州公演の際もお伝えしましたが、
北九州の街中から収集したモノたち=舞台美術達、も必見ですので!
お時間には余裕を持ってお越しください!
もちろんあの船も......会場で待ち受けています!

では皆さん、あうるすぽっとでお会いしましょう!

2013.03.03 13:19

リアルランドスケープ~後編~

皆さんこんにちは!広報一田です。
東京公演まで遂に1週間を切り、稽古も大詰めです。
約半年かけて創り上げてきたこの作品の集大成をぜひ、見届けに来てくださいね!

さて、先日の前編で"魚町銀天街"の入口まで辿りついた北九州探訪。前編リンク
早速続きを進んでみたいと思います!
land10_1.jpg
この魚町銀天街は、"日本で一番最初にアーケードを作った商店街"であり、
この地から"銀天街"という名称が各地に広がったのだとか。
こんな石碑もあります!
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電車やバスや車、どれも便利な乗り物ではありますが
歩いてみないと見えない風景、も多々ありますね。

銀天街発祥の地というだけあって、お店の数も多く、色んな業態のお店がある魚町。
日用品のお店からゲームセンターに飲食店、ちょっと珍しい"パズル専門店"もありましたよ。
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朝から夜まで老若男女で賑わい、活気あふれる場所。
交差する小道にも色んなお店があるので、ちょっと逸れて散策してみるのも楽しいんです。

そして、この魚町をずっと進んでいくと"小倉駅"に辿りつくのですが、
land10_4.jpg
今回は物語同様に海を目指して、"京町銀天街"へと抜けてみたいと思います!
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魚町と交差するこの京町銀天街は、その昔参勤交代の通り道でもあった歴史ある通りで
ものづくりのまち、商人のまちとして栄えていました。
そのため現在も時計屋、かばん屋、履物屋など、職人さんのお店が数多く軒を連ねます。

京町から一般道へ抜けるちょっと手前にあるのが
"カフェ・ド・ファンファン"。
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朝早くから夜遅くまで開いているので、近所の方が朝食を食べに来たり
仕事帰りにサラリーマンの方がふらりと立ち寄って、マスターとのお喋りを楽しんだり。
たくさんの人の日常に寄り添いながら、様々なドラマを生んでいる、のかもしれません。

そして京町を抜けると、劇場のある"リバーウォーク北九州"を背後に望む"紫川"へと出ます。
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この日は生憎の曇り空でしたが、春になると桜が咲いて
川沿いでお花見を楽しむ事も出来る、北九州市民の憩いの場です。

そして、この紫川をぐんぐんと海の方へ進んでいくとそこには...
land10_8.jpg
藤田さんが~故郷の北海道の風景にも似ている~と言われていた
小倉港へと繋がる船着き場、が広がります。

街に暮らす人々、街の持つ歴史、空気、風景。
果たして藤田さんはこの街を歩きながら、どんな事を感じ、想像したのでしょうか?
その全てが、「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」という舞台の上にあります。

20名の出演者達と、音と、映像と、光のグル―ヴによって描かれる
北九州の<ランドスケープ>を、ぜひ体感しに来てください!!

★チケット購入はコチラ→北九州芸術劇場オンラインチケット(事前に利用登録が必要です)

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