Resonance in HIBIKIHALL 2006北九州国際音楽祭(その2)楽都ウィーン在住の若きソプラノ歌手で、ここ数年、伝統と格式を誇るプラハ国立オペラの「蝶々夫人」の主役に抜擢されている北九州市出身の豊嶋起久子さんにウィーンで話を聞きました。豊嶋さんは、20世紀を代表するメゾソプラノでウィーン国立オペラの宮廷歌手・名誉会員に叙せられているクリスタ・ルートヴィヒの秘蔵っ子でもあります。 素晴らしい先生に出逢いましたね。 「ご自宅やウィーン国立歌劇場の練習室でのレッスン―光栄なことです。雰囲気ではなく、テクニックで歌うこと、技と心の関係の大切さを学びました。 プラハで「蝶々夫人」を歌い、ほかにモーツァルトやヴェルディの「椿姫」のヴィオレッタ役も得意としていますが、これらを両立させるのは実はとても難しいですよね。 「ええ。ロマンティックなレパートリーを歌った後にモーツァルトを歌うのは大変なんですが、それを克服出来たのは、両者に共通するテクニックを教えて下さったルートヴィヒ先生のおかげです。ウィーン秘伝のテクニックを教わりました。」 11月は、プラハの音楽仲間とモーツァルトのオペラ・アリア選集です。期待していますよ。 「プログラムについてはピアノを弾く高橋直史さんとも相談しました。指揮者の高橋さんは、今年1月からドイツのエルツゲビルゲ・オペラ劇場の音楽総監督になりました。モーツァルトもたくさんやっていますから、指揮者の視点も生かされた内容になったと思います。」 プラハは「フィガロの結婚」に喝采を贈り、「ドン・ジョヴァンニ」や「皇帝ティトの慈悲」を初演した、モーツァルトゆかりの街ですね。 「ウィーンとは一味違ったモーツァルト観があるようです。彼らはモーツァルトを自分たちの国の作曲家だと思っています。それだけ愛しているんですね。私も大好き。モーツァルトは、声楽のテクニックをチェンジさせるところで、わざと意地悪をして私たちを困らせたりするんです。どう、そこ歌うの大変でしょ、と微笑んでいるみたい。でも、そんなところがまた魅力的なんですよね。」 ○インタビュー/奥田佳道(音楽評論家) 世界最難関!ミュンヘン国際音楽コンクールの覇者によるデュオ・リサイタル岡崎慶輔(ヴァイオリン) 伊藤恵(ピアノ)昨年、世界最難関のコンクールとして知られるミュンヘン国際音楽コンクールのヴァイオリン部門で第1位に輝いた岡崎慶輔(福岡出身、ベルリン在住)さんが早くも音楽祭に登場します。この伝統と格式を誇るコンクールのヴァイオリン部門で日本人が第1位を受賞したのは、21年ぶり2回目という快挙で、一躍世界の注目を集めました。 〈岡崎慶輔さんからのメッセージ〉 NHK交響楽団のチェロの名手たちのライヴがついに実現!ラ・クァルティーナ(チェロ四重奏) 藤森亮一、藤村俊介、銅銀久弥、桑田歩ラ・クァルティーナは、NHK交響楽団のチェロ・セクションの精鋭4名によるアンサンブルです。日ごろ、オーケストラや室内楽、ソロ活動などで多忙な彼らが、このように全員揃うことは稀。コンサートの数も限られていますが、ひとたび開催されれば、チケットはすぐに完売という人気ぶり。CDもすべてが大好評です。 バッハをサクソフォーンで愉しむ平野公崇(サクソフォーン) 松野弘明(ヴァイオリン) 田口美里(ヴァイオリン) 安藤裕子(ヴィオラ) 北本秀樹(チェロ) 黒木岩寿(コントラバス) 大塚直哉(チェンバロ)2004年、グリーンパークでの熱い野外ライヴも記憶に新しい平野公崇さんが、信頼の仲間たちと音楽祭に帰ってきます。クラシックの名曲から現代音楽、即興、ジャズまで、幅広いフィールドを縦横無尽に駆け抜ける実力派サクソフォーン奏者の平野さんが、雅な『バッハ』に想いを寄せます。『サクソフォーン』と『バッハ』・・・・・一見、異色の組み合わせですが、実は、どちらも即興演奏と相思相愛。時空を超えたコラボレーションで、新たなバッハ像が浮かび上がります。必聴!
ドラゴンクエスト・コンサート 日本最高峰の金管五重奏団!東京メトロポリタン・ブラス・クインテット ゲスト/すぎやまこういち
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