[連載] 劇場ナン・コレ 第3回 目には見えないもの何の変哲もない部屋の中(音響編集室です)。突如聞こえてくる音。その音は、ワタシの寝ぼけた耳を突き抜け、脳みそを一撃。ワタシの「想像」の回路は、お粗末ながら激回転。一瞬にして目の前に凄まじい光景が!「ぬお〜〜」思わず、感嘆して絶叫。同時に久々の鳥肌。え、何が聞こえてきたかって?ある舞台作品の効果音です。ほんの数秒耳に入っただけで別世界へと瞬時にトリップ。音ってスゴい。まじスゴい、ヤバイッす。失礼。興奮のあまり取り乱してしまいました。今回は、この「音」を作ったり、自在に操ったりする「音響さん」について。 音を拾う、出す、作る、それらのサポートをする、時には自らが道具(ツール)にもなる等々、音響さんの仕事は想像以上に多種多様。更に目的別に多くの道具が存在し、加えて、細かい作業や知識が要求されるデジタル機器が、今か今かと出番を待っている。この時点でお腹一杯な感じだが(笑)、音響さんは当たり前のように楽しそうに大切に、道具たち個々に仕事を与える。その光景は、人と道具の関係ではなく、まるで人と人(道具と道具?)。大事にされている道具たちそれぞれが、命を持った職人として、音響さんの相方として動いているように思えた。 〈今回のナン・コレ〉 2006年12月20日
|
2006(C) Kitakyushu City Foundation for Promoting Arts and Culture|HOME|Page Top| 当サイトに掲載されている文章、写真、イラストなどの画像の無断転載・無断コピーを禁じます。 |