北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2007年03月30日 10:24

3月30日金曜日 スタッフM

長いようで短かった「シアターラボ2007」が終わりました。
受講生の皆さん、スタッフのみなさん、長い間お疲れさまでした。

公演を観に来てくれた方、そして最後までこうしてシアラボのサイトを見てくれている多くの方々にも本当に感謝です。

連日たくさんのお客さんに来ていただいて暖かい拍手をもらい、半年間の期間限定劇団「室町モルモット団」の解散公演が無事に幕を閉じることができました。

モルモットたちは解散して、これからは各自新しい場所でそれぞれの活躍を見せると思います。

もちろん、その活躍を見つける楽しみもできましたが、今回の経験を生かした今後のシアラボについてもご期待下さい。

本当にありがとうございました!

泊さんのことば(パンフレットより)↓↓↓

《ここはいったいどこの停車場だ》
銀河鉄道といえば、僕らの世代はまず松本零士先生の漫画『銀河鉄道999』を想起するのではないかと思う。いやしかしその原点はもちろん宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』なのだが。今回、北村想氏が戯曲化した『銀河鉄道の夜』を思案していて、「ここはいったいどこの停車場だ」という青森挽歌からの引用台詞が妙に気になり始めた。「ココはどこの停車場なのだろう?」という思いは、冒頭の『銀河鉄道999』に行き着いた。ココはどこか銀河の果ての銀河鉄道の終着駅か何かで、列車は廃墟となり、そこに乗っていた乗客が今も思念や雑念となってそこに残り、銀河鉄道の夢を見ているのではないか?そんな時間も空間も越えたところにこの物語はあるのではないか・・・。

 今回、室町モルモット団の皆とこの作品に取り組めたことは大いなる幸いであった思う。様々な思いを持った雑多な集団であったかも知れないが、皆全力で作品に立ち向かう中で、我々は賢治の言葉に大いに勇気付けられたのだ。どんなつらいことでも、それが正しい道を進む中での出来事なら、本当の幸せに近づく一歩ずつ、だったのだ。

                                                      演出:泊篤志


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↑初公開☆楽屋風景。

人数が多いのですごい荷物です。

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↑最後の公演が終わると、余韻に浸る間もなく

バラシ作業にとりかかります。

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↑すっかり片付いた小劇場で、泊団長(中央)より

最後のあいさつ。

一同しんみり・・・(!?)

講師プロフィール

リーディング演出 市原幹也
いちはらみきや ◎ のこされ劇場≡主宰、演出家。台本に別の世界を重ねながら立体化する「二重舞台」の手法や、演劇にとどまらないパフォーマンスの演出で各方面の注目を集めている新鋭演出家。独自のセンスと世界観、旺盛な企画力で北九州の若手演劇人を牽引する。
演出助手・舞台助手 有門正太郎
ありかど しょうたろう ◎ 飛ぶ劇場で役者として活動すると同時に舞台スタッフとしても活躍(2003~2006合唱物語「青い鳥」演出部、シアターラボ2006の演出助手など)。また、富良野塾16期生として、'00年~'05年の富良野塾全国ツアーに役者兼スタッフとして参加。'05年には自らのプロジェクト「有門正太郎プレゼンツ」を立ち上げ、演出も担当した。現在、東筑紫高等学校演劇コース非常勤講師。
制作 津村 卓
つむら たかし ◎ 大阪芸術大学を卒業後、大阪の情報誌プレイガイドジャーナルで企画を担当。'85年大阪ガスの扇町ミュージアムスクエアを企画し、副支配人兼プロデューサーに。'87年より兵庫県伊丹市の伊丹市立演劇ホール(アイホール)チーフプロデューサー。'97年よりびわ湖ホールの演劇部門に関わる。'95年より現在、財団法人地域創造に所属。芸術環境部プロデューサー。'00年より北九州芸術劇場に関わり、劇場のハードソフト両面の総プロデュースを手がける。北九州芸術劇場チーフプロデューサー。
舞台美術 柴田隆弘
しばた たかひろ ◎ 1976年生まれ。兵庫県出身。'97年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。
音響 杉山 聡
すぎやま さとし◎1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。'03年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。
照明 乳原一美
ちちはら かずよし ◎ 東京都出身。1980年(株)アートステージライティンググループに入社、舞台照明家・沢田祐二氏に師事。'86年劇団四季に移籍、照明部課長。拠点公演・全国公演・海外公演をはじめ、全国各地のキャッツシアターや福岡シティ劇場・四季劇場等の舞台照明設備を設計。'00年四季を退団。'03年より「北九州芸術劇場」技術課照明係長。
演出 泊 篤志
とまり あつし◎1968年生まれ。北九州市出身。北九州大学に在学中、演劇研究会で上演作品の執筆・演出を担当。後、東京で約2年TVゲームのシナリオ等の仕事をし、北九州へUターン。'93年「飛ぶ劇場」に復帰し、以来、戯曲・演出を担当。'97年『生態系カズクン』で第3回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。'99年、作品『IRON』が第44回岸田國士戯曲賞最終選考にノミネートされる。現在、北九州芸術劇場 学芸係ディレクターとして勤務。また各地でワークショップ講師や外部脚本執筆、演出などの依頼に応えている。