3月20日(水・祝)、第一回目の子どもリポーター会議が行われました。
一回目ということもあり、まずは中劇場のバックステージツアーからスタート。
お芝居をやっていない、空っぽの劇場に入るのはみんな初めて。
テクニカル・アドバイザーの福間さんの説明を聞きながら、
劇場のこと、中劇場の特徴などを学びます。
中劇場の窓から、小倉城が良く見えます
中劇場では、客席に座り、舞台に向かって右手を上手(かみて)、左手を下手(しもて)と呼ぶこと、広い空間の温度を静かにかつ効率よく一定に保つため、一つ一つの座席の背面に空調設備が埋め込まれていること、舞台上にかかる「暗幕」の意味などなど、説明は続きます。
それを熱心にメモするリポーターの皆さん
さらに舞台上に移動し...そこから中劇場全体を眺めます。
普段役者さんたちは、こんな風景を見ているんですね。
そして背後の幕が上がると...
なんと照明機材が登場。
おぉー
照明が吊られている通路のようなものは「ブリッジ」と呼ばれていること。
重さが4トンにまでなること、
手動で上下できる「バトン」と呼ばれる棒にいろいろなものを吊るせることなどなど、舞台裏にもお芝居の世界をつくりだす仕掛けがたくさんあります。
一通り、中劇場について学んだ後は、子どもリポーターのID交付式。
これから1年間、一緒に活動していく12名の子どもリポーターに、IDカードが渡されます。
「よろしくお願いします」
ちなみにIDカードを渡しているのは、劇場の広報係内に置かれることになった子どもリポーター部・部長。通称いわ部長です。
そして最後に、みんな舞台の上に寝っ転がりました。
この後、舞台は暗転(=照明をすべて落とすこと)。
真っ暗な劇場を体験しました。
もう一度照明が灯ったら、
子どもリポーター会議に向けて出発です。
中劇場を出て、リバーウォーク北九州5階にある事務所に向かいます。
事務所内は会議使用にセッティングされています。
まずは自己紹介。
今回参加する子どもリポーター12名は、学校も学年もバラバラ。
短い時間ですが、少しずつお互いのことを知っていきます。
自己紹介のあとはちょっとしたエクササイズ。
まず、二人一組で「一日の中で一番すきな時間」について話をします。
次に相手になったつもりで、みんなに相手のことを紹介。
シンプルな内容ですが、「話を聞く」「ポイントをつかむ」「相手から話を引きだす」「分かりやすく伝える」などなど、
これからの活動に繋がる要素がつまっているのです。
ふむふむ...
少~しだけお互いのことを知ったあとは、
「劇場について」「伝える仕事について」のレクチャー。
劇場はいつできたの?
どんな人が働いているの?
劇場ではどんな作品が上演されているの?
年間、どれくらいの数の作品を上演されているの?
などなど、まずは基本的なことを学びます。
そして、子どもリポーターの活動である「伝える仕事」についても。
劇場では「伝える人たち」のことを「広報」と呼びますが、
「広報」にはどんな仕事があるのか、
普段どんなことをしているのか、
など、こちらも基本的なことをまずは勉強。
駆け足で、基本的なことをガスガスとつめこんだあとは...
劇場で上演される作品の「演目勉強会」。
まだまだ勉強はつづく...
今日は一回目なので、やることがたくさんあるのです...がんばれリポーター!
演目勉強会では、8月までに上演される作品の中から、
子どもリポーターが担当する作品6本について、劇場の「伝える人」たちがリポーターに向けてプレゼンテーションをします。
この勉強会で学んだことをベースに、
「面白そう」「担当してみたい」と思った作品を選んでもらうことになるので、
劇場の「伝える人たち」も真剣。
普段、新聞記者さんや各種メディアの方々とはお話したりいろいろなやりとりをさせていただいているものの、小学生の皆さんに作品の説明をするのは、みんなこの時が初めてだったのです。
というわけで、リポーターより、むしろ「伝える人たち」の方が緊張気味...
さて、作品の面白さは伝わるのでしょうか?
次々配られる資料の山
怒涛のような演目勉強会も終わり、
大幅に時間もおし...(すみません!)
第一回の子どもリポーター会議は終了しました。
全員集まる二回目の会議は8月の予定。
それまでは、担当するお芝居の取材や子どもリポーター対象のワークショップで、
少人数のグループで活動をしていくことになります。
みなさん、一年間どうぞよろしくお願いします!
子どもリポーターの活動については、
こちらをご覧ください!
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