わたしの青い鳥
わたしの青い鳥物語
「みんなをイキイキさせる、青い鳥の魔法」

第3回

「みんなをイキイキさせる、青い鳥の魔法」

中村耕太(なかむら・こうた)さん(20)

期待を胸に、二十歳記念の参加
 今年初参加ながら、たくましい存在感と声量で男声パートのホープとして期待される中村耕太さん。中村さんの青い鳥への参加理由を語るうえで欠かせないのが、お母さんの存在でした。

「昨年母が初めて参加して、"青い鳥は生き甲斐!"というほどに楽しんでいたんです。仕事に練習にと忙しそうなのにすごくイキイキしていて、間近で見ながら純粋にいいな~と思いました。母も社会に出る前にこういった貴重な体験をして欲しい、という思いがあったみたいで、1年間かけて徐々に説得されながら(笑)、二十歳の記念にもなるし出てみよう!と思い参加しました」

 合唱の経験は中学生以来。しかしながら、5年程前から伝統芸能である「神楽」を習うなど、芸事への関心は深い中村さん。

「歌う事はもともと好きで、合唱コンクールなんかも積極的に参加する方でした。昔から声が大きいので、いつの間にかパートの柱になっていたりして(笑)。合唱も神楽も、舞台に立ってお客さんに披露するという意味では共通する部分があると思います。拍手や歓声を貰うのは嬉しいし、皆で力を合わせて合唱を作り上げる事の喜びとか、芸を通してお客さんと何かが通じる瞬間の感動とか、青い鳥にもそれに通ずるものがあるのかな、という期待はありました」

 では、実際に参加してみてどうか...というと、想像していた以上の楽しさを満喫出来ている様子。休憩時間にも音程の確認をしたりと、ワークショップの3~4時間はとにかく歌う事に集中していてあっという間、なのだとか。

「とにかく楽しいです!普段は割と大人しいんですが(笑)、青い鳥の時は思いっきり声を出して歌っています。もちろん、単に大きな声を出すんじゃなくて、うまく歌える事でスッキリする、みたいな部分があって。"おっ今のいいぞ!"なんて思ったりもします(笑)。それに、昨年の母もそうでしたが、参加している方が皆さん、本当にイキイキしてますよね。自分が少し元気がない時も練習に来ると元気になれたり、毎週末の二日間が、いつもよりちょっと楽しみになりました」

vol3_phB2.jpg ワークショップ中の耕太さんとお母さん(写真右:一番上)。
青い鳥は家族の共通言語
 そしてこの"イキイキ"は、ワークショップの練習場だけでなく、中村さんの家の中にまで伝染しているのだそうです。

「母が鼻歌で青い鳥の曲を歌っていると自然と自分もそれに加わったり、至る所にチラシが貼ってあったり(笑)と、家の中も青い鳥一色なんです。参加しているのは二人だけですが、家族みんな、まるで自分も参加しているように興味を持ってくれているし、話題も自然と多くなって、青い鳥が家族の共通言語のようになってますね。昨年は僕も客席からの参加でしたが、舞台からと客席から、家族皆で同じものを見つめることで、普段のコミュニケーションもより滑らかになった気がしますし、日常のささやかな幸せ、に目を向ける事も多くなりました。母曰く、家族全員が"青い鳥の魔法"にかかったらしいです(笑)。僕も今年は、舞台に立つ事でどんな感動が待っているのか、今から楽しみです!」

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