わたしの青い鳥
わたしの青い鳥物語
「それぞれの一歩」

第7回

「それぞれの一歩」

竹半直美(たけなか・なおみ)さん(45)
竹半彩乃(たけなか・あやの)ちゃん(9)

期待と不安、新たな歩み
 今年初参加の竹半直美さんと彩乃ちゃん。音楽や歌が大好きという彩乃ちゃんは現在、北九州市ジュニアオーケストラへの入団を目指してお稽古中。ジャンルは違えどプロの方の指導を受けてみたい、と今回青い鳥に参加しました。一方の直美さんはこれまで歌の経験等は一度もなく、どちらかというと苦手なほう。彩乃ちゃんの送り迎えだけ...と思っていたところ、ふと、ご自身も参加してみようと思われたのだとか。

直美さん「いつもは習い事の送り迎えだけしているので、今回もそのつもりだったんです。でもせっかく来るなら一緒に参加してみようかな?と、本当に突然思って。でも、実際に楽譜を頂いたら想像よりずっしり重たくて(笑)、パートも主旋律ではないパートですし、ちゃんと覚えられるかしら?と心配でした」

 期待と不安を胸に始まった日々。ですが、先生方の丁寧な指導や、いつも元気な仲間達に力を貰いながら、日々の生活にも新たな彩りが加わっていきました。

直美さん「行き帰りのバスを待つ間に習った腹式呼吸の練習をしてみたり、家でも、始めはお互い自分のパートを覚えるのに必死でしたが、段々と二人で合わせてみようか?と一緒に練習したり。練習ではただ歌を覚えるんじゃなく、歌詞に込められた意味なども全員が分かり易いように、丁寧に説明してくださるので、皆で世界観を共有して気持ちを乗せて歌えるのが楽しいですね。これまで、子供とは反対に私はどちらかという消極的だったんですが、今回青い鳥に参加して、子供を応援するだけでなく自分も色んな所に行ってみよう!と、思えるようにもなりました」
彩乃ちゃん「初対面の人と一緒に歌うので、最初は緊張もしたけど、今は皆で歌う事がとっても楽しいです。大森先生の歌を初めて聴いた時は本当にすごく感動したし、歌詞に出てくる言葉もとっても素敵だなと思います」

vol7take_phB.jpg 青い鳥の歌詞が大好きという彩乃ちゃん。作詞を手掛けている能祖さんの詩集を買って、
毎日楽しみに読んでくれているそうです。
親子、仲間、身近な応援団
 親子それぞれの楽しみ方を見つけつつ、今は来る本番に向けて"とにかく体調管理をしっかりして、無事に歌い終えたい"と語ってくれた直美さんと彩乃ちゃん。親子、そして共に合唱をつくり上げる仲間として、新しい関係性も芽生えました。

直美さん「普段の生活の中で、子供と大人が全く同じ立場で何かをする機会ってなかなかないと思うんです。お稽古事でも、各々のレベルからスタートしたり、クラスが分かれていたり。これまで、娘が楽器のお稽古をしていて、傍から見るとすぐに出来そう...と思う事もありましたが、青い鳥に参加して自分がやる立場になってみると、そんなに簡単にはいかないんですよね(笑)。今は、楽しさも難しさも一緒に感じながら、共通の目標に向かって一緒に頑張る仲間、としてお互いに応援し合っています」

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