シアターデモ2013(H24年度)

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2013年01月20日 18:51

音響講座

2013/01/15-16

今回は、音響講座。
講師は、劇場音響係の雑賀慎吾。

一日目は、ひたすら座学。
テキストを読み、大事なところを指摘。


「音響で最も大事なのは"イメージ"!
自分がどうしたいかではなく、お客さまの立場になった時にどう観たいかをイメージする」
と雑賀さん。

実際に、観る側の臨場感をきちんとイメージ出来ている映画の1シーンと
ちょっと出来てないんじゃないか、という別の映画の1シーンを観せてもらいました。
後者では、笑いが起き、観る側と音の出るタイミングがずれているのでは?と、
みなさん感じていた様子。
実例を挙げてもらうことで"イメージ"を持つことの大切さが実感できます。


 
音響にも平面図と断面図が。


そして、二日目は実技!
「詩に音をつける」ということを
実際に音響操作卓を使ってやります。


まずは、音響操作卓の説明。
 
真剣に説明を聞いています。
みんな真面目!

配置されたスピーカーで実際に音を出してみたり、
1つのスピーカーから別のスピーカーへ音を移動させたり。
高い音を減らしたり、反射音を増やすと
遠くで音が出ているように聞こえる効果効果になるということで、
犬の声を使って、その効果を実感。

音にいろいろな効果を付けることは細かい作業だとは思いますが、
そのひと手間が観客の"イメージ"に重要になってくるんですね!

 

ひと通り説明が終わったら講師陣によるデモンストレーション。

 
暗いのでわかりづらいですが、
左が舞台技術講座講師の杉山さん、右が照明講座講師の大久保さん。
講師といえども、音響卓をさわることはなかなかありません。
舞台講座の時より緊張したという杉山さんでした(笑)

そして、いよいよ参加者のみなさんの実演です。
たくさんの操作が必要なので、大変そうです。

奥側で音楽や効果音を操作し、手前側ではその音に合わせてセリフを出します。
 
一人一回全員やりました。
初めての人が多く、操作で手いっぱいでしたが、
同じセリフ、同じ音楽でも一人一人個性があり、
一人一人世界観が違いました。

そして、バラシ(片付け)をしながら、
劇団員には必須のコードの「8の字巻き」を教わります。
 
 
なかなかすぐにはうまくいきません。
練習あるのみ!

講座後には、各セクションごとに集合。

○照明チーム
 
照明の当て方もいろいろあるということなどを説明中。

○音響チーム
 
脚本中に出てくるオリジナルソング製作。
キーボードを弾いているまりまりは絶対音感アリ。
演出チームの五郎丸さんの鼻歌を譜面におこします。
どんな曲になるのか楽しみ♪♪

○舞台チーム
 
ものもらいのため眼帯の杉山さん。
今日は、重要なことが決定しました!が、
発表は後日!!

○俳優チーム
 
泊さん
「言ってなかったかもしれないけど仕込みでは、
俳優もそれぞれ音響、照明、舞台チームに入るんだよ。
講座受けつつどこに入りたいかも考えてね。」

 

次回は、舞台美術講座です。

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