北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2006年11月07日 00:25

11月1日水曜日 倉本眞美

今日は俳優講座。
一言で言うと【楽しくて時間があっという間!】だった~♪

4つのグループに別れて『やさしい女の眠る街』の台本を場所設定を変えてアレンジして演技するって課題だった。

その場所とは…

①洞窟の中

②公園

③風呂場

④震災後の家

わたしのグループは伊藤くん、市原さん、佐藤さん(デビル?)とわたし。

すかさず【風呂場】をチョイス。

理由は【面白そう】だったから♪

さてさて、リビングで植物状態の【千鶴】を囲みご飯を食べている母と娘二人、そして看護師酒井…この設定を【風呂場】に変えなきゃいけない。

さてさて、どう料理しようか~。

まず、風呂場でご飯ってのが不自然すぎる。

そこで千鶴を思い切って人間じゃないってことにした。

チーズの食べさせすぎで巨大化したウナギ。

これが決まってからはみんなからアイデアがどんどん出てきた。

ウナギの千鶴は巨大化した為に研究者から実験台に狙われ、一度拉致されるが酒井さん(研究所の人間だけど味方になってくれた)が決死の思いで研究所から家族に返してくれ風呂場で千鶴を見守る…。

かなりB級だなぁ(笑)。

ひとまずみんなの前で演技。

演技後、各チーム泊さんから『こうした方がいいよ~』とダメ出し(?)を受けてまた練り直し。

ウナギの千鶴を暴れさせたり、研究者の酒井さんの設定を目立つようにして再度演じた!

始めの設定とはかけ離れたものになってしまったけど、作品を作りこんでいくってこんなに楽しいんだ~と実感した。
ああでもない、こうでもない、こうした方が面白い…

みんなの意見が飛び交い思わぬ方向へ膨らんでいったり。

まぁ今日は1シーンだったからそう感じたのかもしれないけど。

これが一冊の戯曲全部だとかなり大変な作業だろうなぁ。

わたしは昔から映画バカで映画ばかり見まくってきたから、舞台についてはド素人。
見るもの聞くもの初めてのことばかりで緊張と興奮の日々です。

今からもっともっと吸収して個性派揃いの【室町モルモット団】らしい作品を作るぞ~。

長くなりましたが楽しい講座でした♪またやりたいなぁ♪

ちなみに余談ですが~
恒例?のウォーミングアップでの光来出くんの【白馬の王子さま】最高に面白かったよ♪

へこんだ時に思い出すといいかも(笑)。

labo07.jpg
↑前回配られた台本の設定(家庭のリビング)を

 風呂場に置き換えて演じる受講生たち。


講師プロフィール

リーディング演出 市原幹也
いちはらみきや ◎ のこされ劇場≡主宰、演出家。台本に別の世界を重ねながら立体化する「二重舞台」の手法や、演劇にとどまらないパフォーマンスの演出で各方面の注目を集めている新鋭演出家。独自のセンスと世界観、旺盛な企画力で北九州の若手演劇人を牽引する。
演出助手・舞台助手 有門正太郎
ありかど しょうたろう ◎ 飛ぶ劇場で役者として活動すると同時に舞台スタッフとしても活躍(2003~2006合唱物語「青い鳥」演出部、シアターラボ2006の演出助手など)。また、富良野塾16期生として、'00年~'05年の富良野塾全国ツアーに役者兼スタッフとして参加。'05年には自らのプロジェクト「有門正太郎プレゼンツ」を立ち上げ、演出も担当した。現在、東筑紫高等学校演劇コース非常勤講師。
制作 津村 卓
つむら たかし ◎ 大阪芸術大学を卒業後、大阪の情報誌プレイガイドジャーナルで企画を担当。'85年大阪ガスの扇町ミュージアムスクエアを企画し、副支配人兼プロデューサーに。'87年より兵庫県伊丹市の伊丹市立演劇ホール(アイホール)チーフプロデューサー。'97年よりびわ湖ホールの演劇部門に関わる。'95年より現在、財団法人地域創造に所属。芸術環境部プロデューサー。'00年より北九州芸術劇場に関わり、劇場のハードソフト両面の総プロデュースを手がける。北九州芸術劇場チーフプロデューサー。
舞台美術 柴田隆弘
しばた たかひろ ◎ 1976年生まれ。兵庫県出身。'97年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。
音響 杉山 聡
すぎやま さとし◎1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。'03年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。
照明 乳原一美
ちちはら かずよし ◎ 東京都出身。1980年(株)アートステージライティンググループに入社、舞台照明家・沢田祐二氏に師事。'86年劇団四季に移籍、照明部課長。拠点公演・全国公演・海外公演をはじめ、全国各地のキャッツシアターや福岡シティ劇場・四季劇場等の舞台照明設備を設計。'00年四季を退団。'03年より「北九州芸術劇場」技術課照明係長。
演出 泊 篤志
とまり あつし◎1968年生まれ。北九州市出身。北九州大学に在学中、演劇研究会で上演作品の執筆・演出を担当。後、東京で約2年TVゲームのシナリオ等の仕事をし、北九州へUターン。'93年「飛ぶ劇場」に復帰し、以来、戯曲・演出を担当。'97年『生態系カズクン』で第3回日本劇作家協会新人戯曲賞を受賞。'99年、作品『IRON』が第44回岸田國士戯曲賞最終選考にノミネートされる。現在、北九州芸術劇場 学芸係ディレクターとして勤務。また各地でワークショップ講師や外部脚本執筆、演出などの依頼に応えている。