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2007年12月17日 10:00

シアラボ08レポート 戯曲講座リーディングを振り返って 【へそひも】出演 矢野有美

稽古風景より
<稽古風景より>

「へそひも」 出演 矢野有美

①稽古 初日 12月10日(月)
6時半から7時までアップし、まずは自己紹介をする

7時より2チームに分かれ、稽古始まる

「へそひも」チームでは、まず男性キャストを除き女性キャストの台詞のみをまわし読み

ト書きは演出・池田さんのステキVoice

台本を読んではいたものの、声に出してみると目で言葉を追ったときとはイメージが違って、多くの発見があった

ひととおり読み終えて雑談

「へそひも」を書いた野原さんへの質問やメンバーの歳や血液型など…

雑談、 ときどき下ネタ

 「へそひも」のイメージ、リーディングの雰囲気がなんとなーく、なんとなーく つかめた


②稽古 2日目 12月11日(火)

池田さん考案のへそひも(大量の輪ゴム仕様)を6時から来たメンバーで作成

イスの背にへそひもを通し

イスのサイドにはベニヤ板

「えっと……」

へそひもと板はどう使うのか…

キャストが決まり
池田さんからひとこと

「役者は 役と役割」

……ピンとこなかった、そのときは

その日は十数ページ進んだ

③稽古 3日目 :12月12日(水)
へそひもが増強されていた(ゴム強化)

それと、洋服ラックを3つ使用

へそひもが張り巡らされている

まるで巨大なあやとりのような

そこにアイテムを2つ追加。ビニール袋とタオルである

そして、序盤へと話は進む

④稽古 4日目 :12月13日(木)
今日もまたパワーアップしている稽古風景

前日までの3日間で稽古に慣れてきたメンバー

話中のキャストも全員出揃い、終盤まで稽古は進む

最初に台本を読んだときに比べ「へそひも」のイメージが膨らみ
ここにきて新たな発見もあった

⑤稽古 5日目 :12月14日(金)
ひととおり通した

通してみて、「ここはこうした方がいい」とか細かな指導を受ける

稽古最終日だからか、緊張感があった

⑥本番 :12月15日(土)
ゲネ

そして本番

「セミランドスケープ」チームからスタート

「へそひも」と対比するかのような、動きのあるリーディング

タイプの違いが面白いと思った

「へそひも」、出番
出番前、袖でメンバーと握手し合い、小さく気合い入れ 舞台へ

不思議と緊張は感じず、とにかくワクワクしていた

heso1.jpg
<戯曲講座リーディング ゲネより>


そして本番

役:キャストが動いたり喋ったり、ト書きの声色で表す、世界
役割:へそひもを引っ張ったり、板を叩いたり 「へそひも」の世界感を五感にうったえ表現する

 「役と役割」
 このことかなって思った

客席が近かったので間近でお客さんの反応が伺えた
だからこそ、お客さんひとりひとりの顔を見た

 「へそひも」の雰囲気を伝えたいと思って演じた

 終わってみて
毎日少しずつセットのへそひもが強化されるのと同時に

メンバーの団結力や「へそひも」への思いも強くなっていったように思う

出会って1週間とは思えないほど

これから半年間、よろしく

稽古風景より
<稽古風景より>

講師プロフィール

俳優講座/演出
池田美樹(いけだ みき)

1963年生まれ、熊本市出身。劇団きらら代表。劇作家、演出家。 1985年、劇団旗揚げ以降TV・ラジオ・司会・イベント演出など多方面で活動中。2004年には上海国際小劇場演劇祭に招聘される。2005年、第40回「熊本県文化懇話会新人賞」受賞。現在は演劇を使ったワークショップ活動も展開。熊本大学非常勤講師、RKK学苑「アナウンス講座」講師など。ものつくりのときの信条は「美しいのに愛嬌もあり」。
照明講座
乳原一美(ちちはら かずよし)

東京都出身。1980年(株)アートステージライティンググループに入社、舞台照明家・沢田祐二氏に師事。1986年劇団四季に移籍、照明部課長。拠点公演・全国公演・海外公演をはじめ、全国各地のキャッツシアターや福岡シティ劇場・四季劇場等の舞台照明設備を設計。2000年四季を退団。2003年より「北九州芸術劇場」技術課照明係長。
舞台美術講座
柴田隆弘(しばた たかひろ)

1976年生まれ。兵庫県出身。1997年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。
音響講座
杉山 聡(すぎやま さとし)

1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。