北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2008年03月04日 10:00

シアラボ08レポート 2月27日(水)照明講座(3) 木内麻理恵

調光室でシーンを考え中
<調光室でシーンを考え中>

みなさん、以前の講座で教えていただいた照明の名称覚えてますか?復習が大切ですね。

今日は照明の名称を確認した後、実際に「自分で1シーンの照明を作ってみる」という課題に取り組みました。



まず、どんな照明が仕込まれているのかを見せていただきます。

43のパターン、「どんどん見せてもらっても覚えきれない!!」そんな不安を抱えながら、調光室へ。

1人あたり2分という制限時間内で、5~7のパターンを組み合わせ1つのシーンを作り、できあがったシーンに自分で題名をつけます。



1つで強い印象を与える光、組み合わせると幾通りもの表情を作り出せる光、光の個性は予想できない程多いのです。



出来上がったシーンをつなぎ、メンバーが自分の題名とシーンを披露しました。

想像力ってすごいんです。思いつきもしなかった光が生き生きと表情を作ります。

八幡製鉄所のイメージ(シアラボメンバーYさんが考えたシーンです)

<八幡製鉄所のイメージ(シアラボメンバーYさんが考えたシーンです)>

その後はみんなでバラシをしました。
くれぐれも忘れてはいけないのは、自分勝手に判断したり、行動しないこと。

使わせていただいた劇場に感謝して、収納の方法や収納の場所へきちんとした形でお返しすること。

これは最低限のマナーです。



初めて照明を学んだ私には驚くことばかりでしたが、プロフェッショナルとしてのアイデンティティに触れ、身が引きしまる思いでした。

講義をしていただいた乳原さん、ありがとうございました。

乳原さんの指導の下でバラシ
<乳原さんの指導の下でバラシ>

講師プロフィール

俳優講座/演出
池田美樹(いけだ みき)

1963年生まれ、熊本市出身。劇団きらら代表。劇作家、演出家。 1985年、劇団旗揚げ以降TV・ラジオ・司会・イベント演出など多方面で活動中。2004年には上海国際小劇場演劇祭に招聘される。2005年、第40回「熊本県文化懇話会新人賞」受賞。現在は演劇を使ったワークショップ活動も展開。熊本大学非常勤講師、RKK学苑「アナウンス講座」講師など。ものつくりのときの信条は「美しいのに愛嬌もあり」。
照明講座
乳原一美(ちちはら かずよし)

東京都出身。1980年(株)アートステージライティンググループに入社、舞台照明家・沢田祐二氏に師事。1986年劇団四季に移籍、照明部課長。拠点公演・全国公演・海外公演をはじめ、全国各地のキャッツシアターや福岡シティ劇場・四季劇場等の舞台照明設備を設計。2000年四季を退団。2003年より「北九州芸術劇場」技術課照明係長。
舞台美術講座
柴田隆弘(しばた たかひろ)

1976年生まれ。兵庫県出身。1997年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。
音響講座
杉山 聡(すぎやま さとし)

1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。