シアターラボ2010(H21年度)

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2009年12月26日 17:09

シアターラボ2010始動!!

2009年12月20日(日) イントロダクション

今年のシアターラボのイントロダクションを実施しました。
昨年はシアターコラボとして2週間という期間でしたが、
今年は約3ヶ月ごりごりやります!
参加者は22名。
期間限定ではありますが、劇団員として一丸となって公演を成功させましょう。

音響、照明、俳優、舞台の各セクションについて基本的なことを各講座の講師が熱く語りました。

まずはシアターラボ局長:泊篤志よりご挨拶。
「みなさん仲良く3ヶ月間劇団としてやっていきましょう!」

さっそく各講座のイントロダクションです。
最初は音響講座。さっそくテスト。

みなさん、なかなか筆が進んでいるようです。

音響講師は劇場音響係の杉山聡。

導入の講座ということで、舞台芸術作品を作っていく上で、どんなセクションがあるか、
そのセクション同士の関係性について話しました。
作品を作る上で、どのセクションも無くてはならない存在で、優位性はありません!
特に劇団では1人1つのセクションを担当という訳にはいかず、兼務して作品を創り上げていきます。

次は照明講座。

講師は劇場照明係の大久保望。
「家庭用のコンセントの容量を知っている人いますか~」

正解は125V、15Aです。
と言っても電気系統に詳しくないのでよくわかりませんが、
この数値が照明を作る上で重要になってくるようです。

電力P(W)=電圧E(V)×電流I(A)

という大昔に習った公式などが出てきて学校の授業のようでしたが、
なんちゃって理系のわたしにはサッパリでした~
照明に配属のみなさん、がんばってください。遠くから見守っております☆

そして、俳優講座...の予定でしたが、
俳優講座講師で演出をされる山田恵理香さんが風邪でダウンしてしまったため、
急遽、局長:泊が「劇団の制作」について話をしました。
自身も飛ぶ劇場の代表なので、劇団で活動する上での実際の話は参考になりましたね。
 

制作のお仕事はいっぱいありますよ~
情宣、予算管理、チケット管理、企画書作成、スケジュール管理、パンフレット・チラシ・ポスター・HP作成などなど。
 

「19歳から演劇初めてもう22年経っちゃった」と語る局長:泊の緊急登板でした。

そして、舞台技術講座。
講師は劇場舞台機構の有門正太郎。
またテスト。
 

舞台用語についてのテストでした。
わたしもやりましたが13問中10問正解でした。まずまずですかね...

Q1:新しくできた劇場の初めての興行は?
Ans:杮落とし(こけらおとし)

柿(かき)と杮(こけら)。似ていますが漢字が違うのです。
杮(こけら)とは材木から出る"木くず"のことで、新築や改装工事の最後に「こけら」を払い落したことから初めての興行を「杮(こけら)落とし」というようになったそうです。
というようなちょっとした雑学も教えていました。

 
「いままでやってきた講座の音響、照明、制作以外の仕事は全部舞台の仕事です!」
なにやら棒を持っていますが...そういえば昨年も持ってましたね。

今回、俳優さんは音響、照明、舞台、制作を兼務してもらうことになっており、
希望した各セクションに分かれて顔合わせと講師からの説明を受けました。
本日風邪で欠席した俳優講座講師兼演出の山田さんのほかに2名欠席者がいたので全員ではなかったのが残念ですが...

★音響 (4名うち俳優2名)

★照明 (4名うち欠席1名)

★舞台技術 (10名うち俳優4名)

★制作(俳優から3名)

「思っていたのと違う」と思われた方もいたようですが、このメンバーで期間限定の劇団を作ります!
年が明けて1月から各講座が始まり、劇団名を決めたり、戯曲を決めたり、各セクションの勉強と、忙しくなっていきます。

シアラボの様子はこのブログにUPしますのでチェックしてくださいね!!
3月の公演に向けていろいろ話しあったり、ぶつかり合うこともあると思いますが、劇団員みんなで協力して、素敵な作品を創り上げていってください!

シアターラボ2010広報担当福江のレポートでした。
このブログも講座がはじまったら劇団員さんに更新をゆだねます。
乞うご期待!


では、みなさま良いお年をお迎えくださいませ。
そして、来年のシアターラボ2010をどうぞよろしくお願いいたします。

講師プロフィール


演出家:山田 恵理香
演出家 空間再生事業劇団GIGA所属。1973年生。韓国公演をはじめ各地の演劇祭参加など年2~3作品を演出。利賀演出家コンクール2005にて優秀演出家賞を受賞。翌2006年サム・シェパード作「埋められた子供」を演出し、静岡と福岡にて上演。朝日新聞「回顧2006九州・西中国・沖縄」の特集記事に舞台部門のベスト作品として掲載される。その後、福岡市文化芸術振興財団主催事業の演出を始め、劇団作品以外のプロデュース公演の演出も手がけている。

舞台技術講座:有門正太郎
1975年生まれ。北九州市出身。飛ぶ劇場で役者として活動すると同時に舞台スタッフ(演出部、演出助手、舞台監督)としても活躍。また、富良野塾16期生として、2000年~2005年の富良野塾全国ツアーに役者兼スタッフとして参加。2005年、自らのプロジェクト「有門正太郎プレゼンツ」を立ち上げ、作・演出も担当。東筑紫学園高等学校 演劇コース非常勤講師を経て2008年4月より、北九州芸術劇場舞台機構係に配属。

音響講座:杉山 聡
1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州市芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場音響係に配属。

照明講座:大久保 望
1973年生まれ。北九州市出身。小倉市民会館照明係として勤務したのち、株式会社九州共立入社。九州厚生年金会館ホール管理を経て2003年4月より北九州市芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場照明係に配属。主に劇場主催公演の担当を行うとともに財団主催「わたしの青い鳥」の照明オペレーターとして2年目より参加。

舞台美術講座:柴田 隆弘
1976年生まれ。兵庫県出身。1997年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。

局長:泊 篤志
北九州芸術劇場の学芸ディレクターとして、シアターラボ企画を立ち上げ、ラボ初年度は演出も務める。劇作家・「飛ぶ劇場」代表。