2011.02.17 16:42
穴!ANA !あな!
みなさん!こんにちは!白石萌です。
今日はBENメンバー最年少の「あな」こと穴迫信一君をご紹介です!
あなは今年成人式だったのですが、式には参加せずBENのお稽古に励んでおりました!
若いんです!勢いに乗ってるんです!が、見た目は若くないんです!なぜでしょうか...。
あ、あなが稽古場にやって来ました。
声をかけてみましょう!
―今回はお兄さん、お姉さんばかりだけど、どんなかんじ?
あな「3回目の最年少ですが...楽しいです。」
あら?何のひねりもない答えでした!!
そんなあなですが、劇団立ち上げを目標に作・演出もこなす北九州で最もアクティブな若手役者なのです!!
私もあなの舞台に出演したことありますが、演出をするときのあなは目がとても鋭いのですよ!!
―どんな女の子が好き?
あな「三才児顔」
なかなかマニアックですな。ちなみにあなは女性キャストのさーやにメロメロです!
じゃあ、最後に意気込みを聞いてみましょう!!
あな「今後も北九州芸術劇場さんとお付き合いしていきたいので、ヘマをしないように頑張ります!」
おぉ~先のことも見据えた意気込みでした!
あながヘマをするのかしないのか皆さんの目で確かめに来てください!
初日まで一週間を切った北九州芸術劇場プロデュース「BEN」!!
劇場でお待ちしておりま~す!!
2011.02.15 12:15
ゆきんこ!
ども!今回のBEN座組最年少の穴迫です!
今日もキャストの方を紹介します!
今日はこのかた!
ヒガシ ユキコさんです! 可愛い!
僕、実を言うとヒガシさんの事は前から知っていたのですが「なんだ!あの可憐な人は!」と一目惚れしていたのでした。
それが今回、共演できるということで同じ舞台に立てる喜びを励みに毎日頑張っております!
ヒガシさんは稽古場では芝居にたいしてストイックに1シーン1シーンを丁寧にこなしている印象があります。
合宿の際も料理班でリーダー的活躍をされていました!さすが!
逆にワークショップでの鬼ごっこの時は無邪気にはしゃいだりかわいい一面も兼ね備えております!
女性としても本当に魅力的な女優さんです!
それでは皆さんも色んなヒガシさんをお楽しみくださいませ~
ヒガシさんの魅力溢れるお芝居「BEN」をぜひよろしくお願いします!
2011.02.14 12:00
演出・松村武さんインタビュー
広報です。
今回のスペシャル記事は演出の松村武さん(カムカムミニキーナ)のインタビューです。
去る2月6日、ちょうど稽古中日のころに、本作のことから演劇に対する思いまで、たくさんお話しいただきました。
■稽古の状況
ちょうど中日ですね。
今日までに2回、通し*をしています。
自分たちの劇団で作品を創る時は、本番1週間前くらいに最初の通しが出来るような感じで創っていく事が多いので、
いつものペースからすると早いです。
すでに全体の最終形みたいなものは見えてきて、それをいかに安定して出来るか、という段階まで来ています。
良い状態で創ったシーンをちゃんと再現し、稽古場で作った面白さをしっかり舞台上で表せるか、細かい部分を微調整
している状況です。
劇団では細かく演出を付けたり、同じシーンを延々繰り返したり、やってみせた方が早いと思えばそうする事もしますが、
「BEN」の俳優達にもほとんど同じような演出をしています。
「BEN」の俳優たちは、実力はあるけれどまだベテランの域ではありません。
演技の幅というか、一通りの事は得意だけども正反対の事はまだまだ、という人が多いと思います。
あと2週間かけて、今の時点からさらにもう一段面白く、熱や魂の入ったお芝居にしていきたいと思います。
* 通し=最初から最後まで、止めずに全体を通して行う稽古
■小劇場演劇に対する思い
小劇場での演劇は"演劇に純粋な人達が作っている"というイメージです。
これまで、そういう「小劇場精神」というのを一番大事にして、小劇場演劇にこだわって作品を創ってきています。
役者も演出家も、「この芝居を成功させよう!」という事に対して迷いが無い人達が集ってくると思っています。
そういった、他の何より『作品の質』を優先上位に置いて行動するって事が基本にある精神だと思って大事にしていますね。
■「BEN」の見どころ・面白さ
地域発信で、地域の役者が出演し、地域の会社を題材とし、演出家が滞在してガッツリ作品を創るということは、演劇の強み
である「局地性」の最たるものだと思っています。
映像の場合は作品を移動出来るし、複製もどんどん出来ます。そうやって広がって行くものだから、観る方・受け入れる方は
動かなくていい。
待っていれば良いわけです。
演劇は対照的に、ある決まった場所で行われるから、そこにみんなが向かって行かなければ観られません。
映画のように広がっていくものだと、できるだけ多くの人に喜んでもらうことを考える必要がでてきますが、局地的なモノである
演劇は、そうした事を必ずしも考えなくて良いのが利点だと思います。
今回の「BEN」は、そんな演劇の中でも特に局地的な作品だと思います。
今回、TOTOさんの話を芝居のモデルにしていますが、稽古場で地元の俳優たちが、
「昨日電車でTOTOの社員の方を見かけた」とか、
「社員の人の作業服はこうだったよ」といった話をしているんですね。
こういった話は普通の稽古場では無い事です。
また、北九州の昔の様子を知っている俳優が、
「紫川はどの辺からどろんこで、いつ頃からきれいになった」
といった話をしたりしています。
また、野菜を買ってくるシーンがあって、
「1970年当時は、どんな風にして野菜を買っていたんだろう」
という疑問をみんなで色々話したんですが、地元の飲み屋のおばちゃんから、
「この辺の人なら基本的に旦過市場で買う。良いお店なら新聞紙でくるんでくれる。」
という正解が出てきて、
「あー、やっぱりそうなんだ」
って事になったり。
そういう時間が芝居に反映されることが、まさに地元で地元の芝居をやる良さでは無いかな、と思います。
「村歌舞伎」と言って、地域で、地域の人たちだけで行われる歌舞伎がありますが、それは本来の歌舞伎以上に歌舞伎の濃さ
があったりします。
そういう濃さが今回の「BEN」にもあるのでは、と思います。
ものすごくピュアというか、原液みたいな......
薄めていない、原液の演劇みたいな感じがします。
普段複製されたモノだけを受け取っている方たちにとっては、出会えない濃厚さです。それが「BEN」の最大の見どころではない
でしょうか。
「BEN」の面白さについてたっぷりと語っていただいた松村さん。
そんな松村さんに、おまけとばかりに聞いちゃいました。
Q1:「BEN」では昭和~平成の時代の流れも一つのキーですが、松村さんが「時代が変わったなぁ...」
と実感した出来事はなんですか?
A: うーん、意外と難しいですね......
あんまり安易なこと言いたくないしなぁ......(笑)
あ、「ワープロが無くなった事」っていうのはどうでしょう。
僕は当時ワープロで台本を書いていて、もちろんパソコンも持っていたけど、もったいないし、ワープロの方が使い慣れていたのでそのまま使っていたんです。
ところがある時からインクがお店から消え、感熱紙も買えなくなっていったんですね。
それで仕方なくコンピュータを使い始めたのですが、ワープロのデータってコンピュータに移行できないじゃないですか。
その時にすごくショックで。
しかもワープロの最後って、すごく急で、本当にあっという間にコンピュータになっちゃったんですよね。
それがとてもショックでした。
Q2:北九州芸術劇場にいらっしゃる方々に大人気の地元チェーンの「資さんうどん」。
松村さんも良く行かれているそうですが、好きなメニューは何ですか?
A: あえて選ぶとしたら持ち帰りメニューの「からししいたけ」です。
お酒のおつまみにオススメです。
資さんうどんは店の雰囲気も面白くて、天ぷらやおでんもあってちょっと飲むのにも良いし、何よりうどんが格別に美味しいので気に入っています。
松村さんは、お忙しいところありがとうございました。
いよいよ本番まで7日です!
小劇場ならではのパワーと、地域の面白さがギュッと詰まった「BEN」。
どうぞお楽しみに!