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北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2010年10月01日 19:04

からだづくり〔3〕 「山田緑地で踊ってみた」

まだまだ暑い日が続いておりますが、
つくる編メンバーは、暑さにも負けず小倉北区にある山田緑地で
ワークショップを行いました。

本日のメニュー
・筋トレとストレッチ
・部長の振りを踊ってみる
・外で踊ってみる

 


今回は山田緑地での稽古の中から、
部長の振り付けで踊るメンバーの様子をお伝えします。

  

まずは少し、山田緑地の紹介を...
山田緑地は劇場から車で約10分。
かつては弾薬庫として使われていた土地で、
約半世紀一般の人たちの使用が制限されてきたのだそうです。
そんな山田緑地ですが、現在は未来を見据えた森づくりが考えられており、
芝生あり、森あり、水辺ありのとっても美しい場所です。

 

 

  

さて、ひろ~い広い山田緑地の中で、私たちが稽古会場に選んだのが「講習室」。

広さはもちろん、長くて太い丸太がそのまま柱や梁に使われていて、
非常に美しい部屋です。
(ピアノも設置されていて、発表会が行われることもあるのだとか)
これは、部屋のすごさにびっくりして思わずはしゃいでしまうスタッフです。

 


そして、いよいよ本日のメイン。
   M部長による振付です。

見た時にパズルのように組み合わさったり、
ズレたりするところに興味があるというM部長。
一人が出てきたかと思えば、次に動くときに誰かほかの人を巻き込む。
二人が同じ動きをしていると思えば、
後の三人は少しずれて同じ動きをする。
全員が同じ動きをする。
と思えば...。

目の前のダンサーたちがルービックキューブのように
クルクル形を変えていきます。

それでは、
M部長の振りの中からいくつかをご紹介します!

跳びながら前に進むという振りです。
ただ、上に向かって跳ぶというよりは、からだを前に押し出すのがポイント。
 


次は同じ振りを4人でやっているところです。
跳び出したやべっちと福岡君、飛び出す前の翼とりんちゃんの図です。
同じ振りでも4人でやると、こんな風に違って見えます...
 


次は男女に分かれての振りです。
男子が踊っていたところに、女子3人が入ってきます。
(女子が入った瞬間に若干影が薄くなる男子)

そして、伸ばした右腕を引っ張られる感じの振り。
パントマイムのようであり、そうでない...。
 

 


そしてそして...。
一通り講習室での稽古が終わったら、これらを外で踊ってみました。

こちらは、一番最初にご紹介した振りですね。
外っていうシチュエーションが加わっただけで、随分印象が違うと思いませんか?
 

 

 

腕を引っ張られる振りです。
組合せの違う二人をピックアップしてみました。
どちらにも登場する福岡君ですが...何だか笑っちゃうくらいピンと伸びてますね。
いやぁ美しい。
   


 

 

最後に私の個人的なツボ!
この振りは流してみると一瞬ですが、ピタッと止まると何とも言えぬ姿で、笑いをそそるのです。

 

 

 

つくってみる編"初"のお外で稽古はいかがでしたか?
最後に外で踊った模様はビデオに撮ってあるので、メンバーが後ほどアップしてくれます。詳しくはメンバーによるブログ(http://blog.livedoor.jp/t_1dancebu/)をご覧ください。


さて、次回は山田うんさんのレッスンです。
前回はうんさんとゲームや筋トレをしたメンバー。
次はどんなことをするのでしょう??
お楽しみに!!

講師プロフィール


百田彩乃
5歳からクラシックバレエを始める。2003年、コンテンポラリーダンスと出会い、以降、井手茂太、砂連尾理+寺田みさこ、山田うん、じゅんじゅん、坂本公成、エマニュエル・ユインなどの作品にダンサーとして参加。2008年10月には「踊りに行くぜ!!vol.9」にて振付・出演作品が全国3か所で上演されるなど旺盛なダンス熱をいかんなく発揮中。月1ダンス部では“部長”として参加者をサポートし、今回「ダンスをつくってみる編」で初めて群舞の振付に挑戦。

山田うん
ダンサー/振付家。器械体操、バレエ、舞踏などを経験し、その後独自のダンススタイルを立ち上げる。1995年渡米。2000年渡仏。2002年ダンスカンパニー「Co.山田うん」を設立し15作品を製作&発表。ユーモアと機知に富んだ作品は老若男女が楽しめる普遍性、芸術性を持ち合わせており、これまでに全国22都市、海外12カ国20都市で公演し好評を博す。また音楽や美術など他ジャンルとのコラボレーションや演劇やオペラの劇中振付でも活躍中。近年ではこれらの舞台活動と並行して目的や対象に合わせた柔軟性の高いかつ丁寧なWSが評判を呼び、全国各地で参加者の笑顔が拡大中! 写真:(C)Shoko_Kashima

小野寺修二
カンパニーデラシネラ主宰、演出家。日本マイム研究所にてマイムを始める。1995年「水と油」を結成。国内外で公演を行い、01年エジンバラフェスティバルフリンジ・ヘラルドエンジェル賞、03年第2回朝日舞台芸術賞寺山修司賞などを受賞。海外9カ国22都市、国内22都市で公演を行う。06年3月活動を休止。同年9月より文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてパリに1年間滞在。帰国後、08年1~2月『空白に落ちた男』(主演:首藤康之)を発表。「カンパニーデラシネラ」を立ち上げ、08年3月『Xのフーガ』(神戸アートビレッジセンター、8月フランス・ポーランドへ巡演)、12月『ある女の家』(シアタートラム)、09年3月『あらかじめ』(青山円形劇場)09年12月『点と線』(川崎アートセンター)などを次々に発表。また振付家として、08年12月『大いなる遺産』(りゅーとぴあ10周年記念ミュージカル)、09年アトリエ・ダンカンプロデュース音楽劇『トリツカレ男』(天王洲銀河劇場)、白井晃演出作品『中国の不思議な役人』(PARCO劇場)に参加するなど、精力的に活動の幅を広げている。 写真:(C)神戸健太郎