シアターコラボ2010(H22年度)

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2010年12月08日 19:50

俳優講座◆

12月5日は、俳優講座...となっていますが、
実質は稽古となりました。


俳優は本読み。

配役も決まり、少しずつ演出もついていきます。


スタッフチームは、公演の舞台や音響、照明を
実際にどうやっていくかを考えていきました。

 

音響チーム。
演出家の要望は「必要最低限の音」
基本的には、ト書の通りに音を入れていくようです。
[ト書:戯曲や脚本において俳優が声に出すセリフ以外の部分]

「"音をつくる"ことと、"音を出す"ことをやらないといけないから大変だよ~」
と杉山さん。


 
照明チーム。
ライトの説明や、注意することなどを講師から伝授。
「台本は本の形のままだとページが前に戻ってしまうので、
パンチなどで穴をあけて閉じるといいよ」と大久保さん。

 

 

舞台チーム。
6名の舞台スタッフは、舞台監督、大道具、衣装、小道具などに
役割を分担して仕事を進めます。
「まずは、演出家に舞台のイメージを聞こう。
 ただ、予算・人数・時間も考慮しないといけないよ」
と有門さん。
 
中央は舞台監督のチカちゃん。

 

 

俳優チームは休憩中も後藤さんを質問攻めに。

 


俳優の稽古が終わると、スタッフチームの質問に
後藤さんが答えます。
作品に関わることなので、全員で熱心に聞いています。


舞台監督「舞台のこの部分は~」
後藤さん「そこはちょっと考えます」


だんだん"撃弾・超人気族"の「町人貴族」ができつつあります。


次回は、制作講座をレポート!
お楽しみに。

講師プロフィール


演出家:後藤 香
1967年、大分県佐伯市生まれ。劇作家・演出家・役者。1990年、座”K2T3結成、座長を務める。同劇団のほぼ全ての作品に出演、演出・脚本を手掛け、外部作品にも多く携わる。2008年からフリーに。大野城市まどかぴあ こどもミュージカル演出、男女共同参画推進センターアミカス 劇団アミカス講師など、子どもや演劇初心者に芝居の楽しさを伝える活動に積極的に取組む。現在、春日市ふれあい文化センター ジュニアドラマセミナー講師、九州ビジュアルアーツ非常勤講師を務める。

舞台技術講座:有門正太郎
1975年生まれ。北九州市出身。飛ぶ劇場で役者として活動すると同時に舞台スタッフ(演出部、演出助手、舞台監督)としても活躍。また、富良野塾16期生として、'00年~'05年の富良野塾全国ツアーに役者兼スタッフとして参加。'05年、自らのプロジェクト「有門正太郎プレゼンツ」を立ち上げ、作・演出も担当。東筑紫学園高等学校 演劇コース非常勤講師を経て2008年4月より、北九州芸術劇場舞台機構係に配属。

音響講座:杉山 聡
1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場音響係に配属。

照明講座:大久保 望
1973年生まれ。北九州市出身。小倉市民会館照明係として勤務したのち、株式会社九州共立入社。九州厚生年金会館ホール管理を経て2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場照明係に配属。主に劇場主催公演の担当を行うとともに財団主催「わたしの青い鳥」の照明オペレーターとして2年目より参加。

制作講座:北村 功治
1972年生まれ。佐賀県出身。1994年に北九州市を活動基盤とする劇団「飛ぶ劇場」に入団。以降、役者として10数年活動した後、2005年ごろから劇団の運営などに関わりながら、自身の創作ユニット「北中」を立ち上げ活動を行なう。2006年に飛ぶ劇場の専任制作を勤め、2008年に飛ぶ劇場を退団。退団後は、引き続き飛ぶ劇場の公演制作や劇団二番目の庭のプロデューサーを担当する傍ら、地域の劇団向けの制作講座の講師や北九州演劇フェスティバルの事務局員を勤めている。身長:186cm・体重:100kgの小劇場界最大級の制作者である。

局長:泊 篤志
北九州芸術劇場の学芸ディレクターとして、シアターラボ企画を立ち上げ、ラボ初年度は演出も務める。劇作家・「飛ぶ劇場」代表。