シアターラボ2010(H21年度)

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2010年02月27日 10:28

舞台照明講座

2010年2月25日 (木) 照明講座1回目

始めまして「像のパレード」照明担当の久保田です。
今日は2ヶ月にわたるシアラボ2010講座の照明講座の1回目です。

0225theaelabo2010-3.jpg

講師の大久保さんから、先ずは舞台照明の定義から講義が始まりました。


「舞台照明とは舞台上における、あらゆる光の効果を言う」

うん、何だか解ったような、解らないような?

平たく言うと、照明はと光で舞台に絵を描くことだそうです。

うん、これなら解る。

しかし、舞台で上演される演劇の中身を良く理解していなければ、本当の光の絵を描くのはむずかしいことのこと。
だからしっかりと基礎勉強をしないと、光のイメージを舞台に出すことができないのです。

基礎講座は電気工学から始まりました。
先ずは家庭にある電気ブレーカーの構造から勉強です。

 電力P(W)=電圧E(V)✕電流I(A)

中学時代を思い出して頑張るぞう!

0225theaelabo2010-1.jpg


 フレミング左手の法則

 電線の許容電流


何だかややこしいなー。大丈夫かな!

 光度 照度 光の作用

0225theaelabo2010-2.jpg


そうして、いよいよスポットライトの操作にかかせない凸レンズの特性である、球面収差や色収差について勉強しました。

0225theaelabo2010-4.jpg

本日の講座の最後は、椅子に座った助手の人にいろいろな方向からスポットを当てて、明るさや光による顔の見え方の変化を勉強しました。

照明担当の私にとっては覚えなければならないことばかりで、頭の痛くなる長い講義でしたが1ヶ月後に迫った公演の「薔薇と海賊」では舞台に光の絵を描き、俳優たちを輝かせる照明ができるようになりたいと思っています。

何だか頼りない久保田からのレポートでした。

講師プロフィール


演出家:山田 恵理香
演出家 空間再生事業劇団GIGA所属。1973年生。韓国公演をはじめ各地の演劇祭参加など年2~3作品を演出。利賀演出家コンクール2005にて優秀演出家賞を受賞。翌2006年サム・シェパード作「埋められた子供」を演出し、静岡と福岡にて上演。朝日新聞「回顧2006九州・西中国・沖縄」の特集記事に舞台部門のベスト作品として掲載される。その後、福岡市文化芸術振興財団主催事業の演出を始め、劇団作品以外のプロデュース公演の演出も手がけている。

舞台技術講座:有門正太郎
1975年生まれ。北九州市出身。飛ぶ劇場で役者として活動すると同時に舞台スタッフ(演出部、演出助手、舞台監督)としても活躍。また、富良野塾16期生として、2000年~2005年の富良野塾全国ツアーに役者兼スタッフとして参加。2005年、自らのプロジェクト「有門正太郎プレゼンツ」を立ち上げ、作・演出も担当。東筑紫学園高等学校 演劇コース非常勤講師を経て2008年4月より、北九州芸術劇場舞台機構係に配属。

音響講座:杉山 聡
1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州市芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場音響係に配属。

照明講座:大久保 望
1973年生まれ。北九州市出身。小倉市民会館照明係として勤務したのち、株式会社九州共立入社。九州厚生年金会館ホール管理を経て2003年4月より北九州市芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場照明係に配属。主に劇場主催公演の担当を行うとともに財団主催「わたしの青い鳥」の照明オペレーターとして2年目より参加。

舞台美術講座:柴田 隆弘
1976年生まれ。兵庫県出身。1997年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。

局長:泊 篤志
北九州芸術劇場の学芸ディレクターとして、シアターラボ企画を立ち上げ、ラボ初年度は演出も務める。劇作家・「飛ぶ劇場」代表。