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2010年01月23日 15:25

エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.13

『街のお話、気軽にエンゲキ』 1日目

講師/柏木陽
会場/沢見市民センター

2010年1月23日(土)

北九州市内の7区、7ヶ所で開催する「エンゲキで私イキイキ、地域イキイキ」。
今回でとうとう最終回です。
7回目の会場は、戸畑区の沢見市民センター。

今回の講師は演劇百貨店・店長として全国でワークショップをされている、演劇家・柏木陽さんです。

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ニックネームはかしわ「ぎーの」です!「ぎーのちゃん」と呼んでください!

今回のワークショップのタイトルは、
「街のお話、気軽にエンゲキ」。
いったいどんな街のお話が生まれるのでしょう...

 

今回も、まずは、ウォーミングアップからスタートです。

みんなで輪になって、
「せーの」で右か左を向きます。うまく隣の人と向き合う形になったら、ご挨拶。
今度は、「せーの」で右手か左手を出し、
うまく隣の人と手が繋げたら一緒に座ります。

 

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繋げないと、ちょっとさびしい...

 

だんだん場もなごんできました。
今度は、隣の人と向き合います。
ぎーのちゃんの「1、2、3」という掛け声に合わせ、
「手拍子」や「足踏み」をします。
シンプルなエクササイズですが、自分の順番が分からなくなったり、動きを忘れたり、
意外と難しいのです。

途中から、「2」の時は自分で考えたポーズをする等、ルールも複雑になっていきます。

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どっちが手拍子の番かしら...

 

さらに二人組のまま、
今度はじゃんけんで勝った方が負けた方の手を掴みます。
反射神経が要求されるゲームです。
途中からは片足で。バランスを取るのが難しい!

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あ、掴まれた!

 

さらにゲームは続きます。
今度は一人の動きをもう一人がマネをします。
そう、「鏡」の要領ですね。

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表情もしっかりマネしましょう!

 

一通り身体も心も温まったら、自己紹介です。
その後、また円になり、
名前を呼んで、その人の所に歩いていくというエクササイズをしました。

しっかり名前を覚えているでしょうか?

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「こんにちはー」

 

さらに、隣の人と名札を交換して、その人になったつもりで自己紹介をするエクササイズなどをして、
参加者同士のコミュニケーションもスムーズになってきた所で、
次のステップに移ります。

 

「街のお話、気軽にエンゲキ」ということで、
まずは自分の家とその周辺の地図を描いてみます。
「分かる範囲でいいですよー。正確さよりも、自分がいつも通る道やよく行く場所が入るようにして下さい。」とぎーのちゃん。

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えーと、この辺にアレがあって...

 

地図を描いた紙の裏側に、「スーパー」や「公園」「小学校」等、自分がよく行く場所を書いていきます。
そこに自分の印象も、一言付け加えていきます。
例えば「野菜が新鮮なスーパー」とか「子どもの行きつけの病院」等。
そうすることで、ただの「スーパー」ではなく、その人にとってどういう意味を持った場所なのかが少しだけ分かってきます。

 

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膨大なリストですねー

 

地図とリストができたら、みんなの前で発表です。

ここに家があって...
この角に行きつけの飲み屋があって...
2日に1回はここのスーパーに買い物に行っていて...
でも急に必要なものがあった時は、近くのコンビニに行きます...
などなど...

ごくごく普通のことを話しているようでありながら、
住んでいる場所が、その人の生活を形作っているということを
しみじみと感じます。
そしてその生活が、その人自身に繋がっているのかもしれない...ということも。

 

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ここら辺に家があって...

 

さらに、
「普段よく見ている窓からの風景を描いてみましょう」と、ぎーのちゃん。
「窓からの風景」と言われても、すぐには思い浮かびませんが、
よくよく考えてみれば、
家の窓から見える風景、
出勤の時の電車の窓から見える風景、
会社の窓から見える風景など、
窓を通していろんなものを見ていることに気づきます。

 

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これはサッカーを習っている息子を迎えに行った時、車の中から見ている風景です

 

実はこの方、「よく行く場所」のリストも、息子さん関係の場所ばかりで、
日常の生活の中における息子さんの存在の大きさが、じんわりと伝わってきたのでした。

 

1日目のワークショップはここで終了です。

2日目はどんなことが起こるのでしょう...

講師プロフィール


南波 圭
なんばけい/俳優。大学卒業後NINAGAWAカンパニーを経てフリーに。蜷川幸雄演出作品やチェルフィッチュ、指輪ホテルなどの前衛的な作品になどに出演する一方、演劇ワークショップに関わり始める。子供からシルバー世代、障害を持った人たちなど、幅広い方々との多彩な演劇づくりに励んでいる。また、地元群馬県でお母さん世代と「かかあ祭り」をやるべく、ただいま画策中。

上田真弓
うえだまゆみ/大阪生まれ広島育ち。大学入学を機に沖縄へ。地元の劇団で演劇活動を始める。演劇企画「魚の目」を経て、フリーで劇作、演出、舞台・映像への出演を行う。ほかに、子どもたちのための演劇ワークショップや、一般の人のための朗読講座、表現ワークショップ。「ホエタマカイの夜」(98年)で沖縄市戯曲大賞佳作受賞。ウニココ楽団代表。珊瑚舎スコーレ講師/沖縄国際大学非常勤講師 ウニココ楽団 http://web.mac.com/unicoco/

多田淳之介
ただじゅんのすけ/1976年生。東京デスロック主宰。青年団演出部所属。「演劇LOVE」を公言し、演劇の幸せを宿志とし活動中。現代口語演劇から身体表現まで幅広く作品を手がけ、身体への負荷を利用した演出が特徴。海外での創作、国際演劇祭ディレクター、地域・教育機関へのアウトリーチなど、国際・教育・地域を軸に活動を行う。東京デスロックは2009年より東京公演を休止し、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデントカンパニーとして活動中。

吉栁佳代子
きりゅうかよこ/1975年生まれ・福岡県飯塚市在住ドラマティーチャー(表現教育家)・九州大谷短期大学非常勤講師・劇団翔空間 俳優・(特非)こどもと文化のひろば わいわいキッズいいづか事務局 ‘97年より演劇的手法の一つである「ドラマ」を用いて子ども達・おとな達と共にコミュニケーションから創作・創造への演劇活動を展開。小学校・NPO団体など北九州を始め県内を中心に実践多数。

有門正太郎プレゼンツ(有門正太郎・加賀田浩二)
ありかどしょうたろう/有門正太郎プレゼンツ主宰、1975年生。倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」所属。役者として様々なツアー公演など参加する傍ら高校演 劇専科の講師経験を活かし、北九州芸術劇場「出前ワークショップ」「チャレンジ!えんげき09」の総合演出も務める。様々な人と出会い皆を満点の笑顔にしたいと考える。コンセプトは「日常的要素を持ち込み演劇的エッセンスを加えることで、より親しみ楽しんでもらおう」。

F’s Company(フーズ・カンパニー)福田修志
ふくだしゅうじ/F’s Company代表・劇作家・演出家。1975年生。長崎市出身。人の脆さを描いた作品や、『今の長崎』をモチーフにした作品を生み出している。「演劇を長崎の娯楽のひとつに」という想いから、どの作品にも必ず笑いを誘う要素を盛り込み、気軽に演劇を楽しめる環境作りにも取り組んでいる。昨今では、地元長崎の市民参加舞台において演出補佐を務めるなど演劇初心者への演劇ワークショップ的な指導も行っている。

柏木陽
かしわぎあきら/演劇百貨店代表/演劇家。1993年、演劇集団「NOISE」に参加し、劇作家・演出家の故・如月小春とともに活動。2003年にNPO法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。全国各地の劇場・児童館・美術館・学校などで、子どもたちとともに独自の演劇空間を作り出している。近年の主な仕事に、兵庫県立こどもの館や、世田谷美術館での中高生向けワークショップの進行など多数。青山学院女子短期大学、大月短期大学、和光大学等で講師もつとめる。