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2010年01月24日 15:57

エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.14

『街のお話、気軽にエンゲキ』 2日目

講師/柏木陽
会場/沢見市民センター

2010年1月24日(日)

ワークショップ「街のお話、気軽にエンゲキ」の2日目。
今日もまずは、ウォーミングアップからスタートです。

「幸せなら手をたたこう」を歌いながら、
みんなで円になって隣の人と一緒に手を叩きます。
歌の合間に場所を移動し、再度円を作って手を叩いて...
それをどんどん速くしていきます。

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「♪幸せなら手をたたこう」ポンッポンッ

今度はグループになります。

それぞれの名前の最初の1文字から連想される動詞と、それにあった動きを考えます。
例えば「まーくん」だったら「まわる」といった感じです。
グループごとに全員の動きを一緒にやってみます。 

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こちらは...「ヤッタ」さんの「やすむ」ポーズ

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こちらは何のポーズでしょう...?

 

一通り身体が温まった所で、
今日は「最近聞いて、記憶に残っている会話」を書き出してみます。
出勤のバスを待っている間や、スーパーのレジに並んでいる最中、病院の受付で待っている時など、時々、ふっと耳に入ってきた会話がいつまでも記憶に残っているようなことってありませんか?
そういう短くて些細な会話を思い出して書いてみましょう、とぎーのちゃん。

 

0124ikiiki_4.JPG

うーん...

 

書き出した会話は、グループ内で発表します。

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えーと、どれどれ。

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短いですが、ちゃんと台本になっています

 

今度は、その会話を実際に演じてみます。

ルールはひとつ。
会話を聞いた人が、メンバーの中の誰に演じてもらうかを決めること。
つまり、会話を聞いた人は、俳優を決めるプロデューサーとしての役割を担うことになるのです。

それぞれの会話劇の配役が決まったら、
さっそくグループごとに練習です。

0124ikiiki_7.JPG

私の台詞は...

 

そうこうしている内に、実際に動きをつけ始めるグループも出てきましたよ。

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何やら脇から指示が飛んでいますね

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真剣な表情でイスの配置を決めています

 

立ち位置をどうするのか、
イスなどの配置をどうするのか、
あーでもない、こーでもないと活発な議論が交わされています。
「まるで稽古場みたいだね」とぎーのちゃん。
演劇初心者の参加者の方たちも、
自然に芝居創りに入り込んでいる様子がうかがわれます。

 

最後は、それぞれの会話劇を順番に繋げ、
グループごとに発表します。

0124ikiiki_11.JPG

動きもさまになっていますね

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こちらはとある夫婦の日常会話。新聞を読みながら適当に相槌をうって奥さんにおこられる旦那さん...みなさんの身近でも見かける光景だったりしませんか?

 

他にも、
ボーリングの稽古をしている二人の会話や、
小学校の教室での一コマ、
兄弟げんかのシーン、
絵画教室での会話、
偶然見かけたおかしな一瞬など、
さりげないけれど魅力的なシーンがたくさん繋がっていきました。

自分の住んでいる街について、じっくり考えてみる機会はなかなかないものですが、
生活空間を絵や言葉や身体を使ったエンゲキにしてみることで、
自分の住んでいる場所が愛しく思えてくる...
そんな不思議で温かな時間でした。

 

最後にみんな揃って記念撮影。
みなさんお疲れ様でした―。

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講師プロフィール


南波 圭
なんばけい/俳優。大学卒業後NINAGAWAカンパニーを経てフリーに。蜷川幸雄演出作品やチェルフィッチュ、指輪ホテルなどの前衛的な作品になどに出演する一方、演劇ワークショップに関わり始める。子供からシルバー世代、障害を持った人たちなど、幅広い方々との多彩な演劇づくりに励んでいる。また、地元群馬県でお母さん世代と「かかあ祭り」をやるべく、ただいま画策中。

上田真弓
うえだまゆみ/大阪生まれ広島育ち。大学入学を機に沖縄へ。地元の劇団で演劇活動を始める。演劇企画「魚の目」を経て、フリーで劇作、演出、舞台・映像への出演を行う。ほかに、子どもたちのための演劇ワークショップや、一般の人のための朗読講座、表現ワークショップ。「ホエタマカイの夜」(98年)で沖縄市戯曲大賞佳作受賞。ウニココ楽団代表。珊瑚舎スコーレ講師/沖縄国際大学非常勤講師 ウニココ楽団 http://web.mac.com/unicoco/

多田淳之介
ただじゅんのすけ/1976年生。東京デスロック主宰。青年団演出部所属。「演劇LOVE」を公言し、演劇の幸せを宿志とし活動中。現代口語演劇から身体表現まで幅広く作品を手がけ、身体への負荷を利用した演出が特徴。海外での創作、国際演劇祭ディレクター、地域・教育機関へのアウトリーチなど、国際・教育・地域を軸に活動を行う。東京デスロックは2009年より東京公演を休止し、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデントカンパニーとして活動中。

吉栁佳代子
きりゅうかよこ/1975年生まれ・福岡県飯塚市在住ドラマティーチャー(表現教育家)・九州大谷短期大学非常勤講師・劇団翔空間 俳優・(特非)こどもと文化のひろば わいわいキッズいいづか事務局 ‘97年より演劇的手法の一つである「ドラマ」を用いて子ども達・おとな達と共にコミュニケーションから創作・創造への演劇活動を展開。小学校・NPO団体など北九州を始め県内を中心に実践多数。

有門正太郎プレゼンツ(有門正太郎・加賀田浩二)
ありかどしょうたろう/有門正太郎プレゼンツ主宰、1975年生。倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」所属。役者として様々なツアー公演など参加する傍ら高校演 劇専科の講師経験を活かし、北九州芸術劇場「出前ワークショップ」「チャレンジ!えんげき09」の総合演出も務める。様々な人と出会い皆を満点の笑顔にしたいと考える。コンセプトは「日常的要素を持ち込み演劇的エッセンスを加えることで、より親しみ楽しんでもらおう」。

F’s Company(フーズ・カンパニー)福田修志
ふくだしゅうじ/F’s Company代表・劇作家・演出家。1975年生。長崎市出身。人の脆さを描いた作品や、『今の長崎』をモチーフにした作品を生み出している。「演劇を長崎の娯楽のひとつに」という想いから、どの作品にも必ず笑いを誘う要素を盛り込み、気軽に演劇を楽しめる環境作りにも取り組んでいる。昨今では、地元長崎の市民参加舞台において演出補佐を務めるなど演劇初心者への演劇ワークショップ的な指導も行っている。

柏木陽
かしわぎあきら/演劇百貨店代表/演劇家。1993年、演劇集団「NOISE」に参加し、劇作家・演出家の故・如月小春とともに活動。2003年にNPO法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。全国各地の劇場・児童館・美術館・学校などで、子どもたちとともに独自の演劇空間を作り出している。近年の主な仕事に、兵庫県立こどもの館や、世田谷美術館での中高生向けワークショップの進行など多数。青山学院女子短期大学、大月短期大学、和光大学等で講師もつとめる。