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2010年01月16日 12:53

エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.11

『WATCHING! - のぞいてみよう、アナタとワタシの生活空間-』 1日目

講師/F's Company 福田修志
会場/塔野市民センター

2010年1月16日(土)

北九州市内の全7区で開催される「エンゲキで私イキイキ、地域イキイキ」も、
とうとう6回目=6区目になりました。

今回の会場は、八幡東区の塔野市民センターです。

0116ikiiki_1.JPGのサムネール画像

小学校の空教室を利用して建てられた市民センター。
なんと、北九州で初めてのケースだそうです。
ワークショップが行われるのは週末なので、学校はお休みですが、
普段はきっと子どもの声がいっぱい聞こえることでしょう...


そして今日の講師は

長崎を拠点に活動する、
(フーズ・カンパニー)の代表で、
劇作家、演出家を務める福田修志さんです!

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そしてアシスタントは、F's Companyで俳優を務める、飯島さんです。

 

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ニックネームは「いーこ」です!

 

「長崎の今」を切り取るような作品を創りたい...といつもおっしゃっている福田さん。
作品に登場する人々を通して、長崎という街の持つ、記憶や歴史がじわりと浮かび上がってくる作風が、高く評価をされています。

 

そんな福田さんのワークショップ...
タイトルは、「WATCHING! -のぞいてみよう、アナタとワタシの生活空間-」。

みんなの生活を覗いたら、いったい何が見えるのか...
そんなドキドキ感を秘めた、今回のワークショップ。
まずは恒例のウォーミングアップからスタートです。

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しっかり身体を伸ばしましょう

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肩もしっかり揉みほぐしましょう

 

一通り身体を慣らした後は、
参加者同士のコミュニケーションを円滑にするためのゲームをします。

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このタオルボールを使います

 

みんなで円になって、
タオルボールを受け取ってほしい人の名前を呼び、
その人に向かってボールを投げます。
慣れてきたら、ボールの数が増えていきます。
名前をしっかり確認して、テンポよく、ボールをまわしていきましょう。

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えいっ

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思わず笑いが起こるシーンも

 

お次は、イス取りゲームです。
イス取りゲームとはいっても、音楽をかけてグルグル歩き、音楽が止まったら素早くイスに座る、というアレではありません。
まず、全員の人数より一つ少ない数のイスを丸く並べます。
余った一人はみんなの真ん中に立ち、
「自分」と「他の参加者」に共通する「特徴」を考えます。
例えば、「男性/女性」「髪が長い」「学校に通っている」「メガネをかけている」といった感じです。

 

円の真ん中に立っている人が「男の人!」と言ったら、
イスに座っている人たちの内、男性は全員立ち、今座っているのとは別のイスに移動しなくてはいけません。
そのすきに、真ん中の人は空いているイスをゲットします。
最終的にイスに座れなかった人が、今度は真ん中に立つ...という具合です。

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急げ急げ

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...何か共通点はあるかな...

 

一通り身体も温まり、
みんなの名前と特徴も把握したら...
今度は「生活ものまね」です。
普段の生活や仕事に関係するしぐさを思い出し、みんなで一緒にやってみよう、というものです。

まずはアシスタントの飯島さん。
飯島さんは普段、とある会社の事務の仕事をされているそうです。
毎日、電話で入る注文を聞きながら、コンピューターに打ち込むという作業が中心、とのことで、そのシーンをやってみて下さいました。

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コンピュータで作業をしていると、電話がかかってきます

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受話器を肩と顎で押さえて、話をしながら、注文を確認しまーす

 

みんなが上手くマネできるように、細かい部分もいろいろと説明が入ります。
何気ない動作でも、じっくり観察するといろいろと発見があるものです。
そういえば、話をしながらコンピュータ作業をする時って、小首をかしげるような感じになりますよね。

飯島さんの後は、参加者の生活/仕事ものまねです。

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ボーリングには「三歩走法」や「四歩走法」があります

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ボールを投げた後は肘をしっかり伸ばして!

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同じ教室で、少林寺拳法を習っています!

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しっかり腰に力を入れてー

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こちらは日課のゴルフの練習の様子です

 

他にも、毎朝、小学校の近くの横断歩道で交通安全ボランティアをしている方による、旗振りのしぐさ、
ゲートボール、水泳、習字、シンクロナイズドスイミングといった趣味/習い事のしぐさ等、
興味深いしぐさがたくさん披露されました。

「こんなことをしている人なんだ」「こんなこだわりを持った人なんだ」と、
参加者の生活だけでなく、人柄も垣間見えるワークショップになりました。

 

明日はより深く、
参加者のみなさんの生活に切り込んでいきますよー。

講師プロフィール


南波 圭
なんばけい/俳優。大学卒業後NINAGAWAカンパニーを経てフリーに。蜷川幸雄演出作品やチェルフィッチュ、指輪ホテルなどの前衛的な作品になどに出演する一方、演劇ワークショップに関わり始める。子供からシルバー世代、障害を持った人たちなど、幅広い方々との多彩な演劇づくりに励んでいる。また、地元群馬県でお母さん世代と「かかあ祭り」をやるべく、ただいま画策中。

上田真弓
うえだまゆみ/大阪生まれ広島育ち。大学入学を機に沖縄へ。地元の劇団で演劇活動を始める。演劇企画「魚の目」を経て、フリーで劇作、演出、舞台・映像への出演を行う。ほかに、子どもたちのための演劇ワークショップや、一般の人のための朗読講座、表現ワークショップ。「ホエタマカイの夜」(98年)で沖縄市戯曲大賞佳作受賞。ウニココ楽団代表。珊瑚舎スコーレ講師/沖縄国際大学非常勤講師 ウニココ楽団 http://web.mac.com/unicoco/

多田淳之介
ただじゅんのすけ/1976年生。東京デスロック主宰。青年団演出部所属。「演劇LOVE」を公言し、演劇の幸せを宿志とし活動中。現代口語演劇から身体表現まで幅広く作品を手がけ、身体への負荷を利用した演出が特徴。海外での創作、国際演劇祭ディレクター、地域・教育機関へのアウトリーチなど、国際・教育・地域を軸に活動を行う。東京デスロックは2009年より東京公演を休止し、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデントカンパニーとして活動中。

吉栁佳代子
きりゅうかよこ/1975年生まれ・福岡県飯塚市在住ドラマティーチャー(表現教育家)・九州大谷短期大学非常勤講師・劇団翔空間 俳優・(特非)こどもと文化のひろば わいわいキッズいいづか事務局 ‘97年より演劇的手法の一つである「ドラマ」を用いて子ども達・おとな達と共にコミュニケーションから創作・創造への演劇活動を展開。小学校・NPO団体など北九州を始め県内を中心に実践多数。

有門正太郎プレゼンツ(有門正太郎・加賀田浩二)
ありかどしょうたろう/有門正太郎プレゼンツ主宰、1975年生。倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」所属。役者として様々なツアー公演など参加する傍ら高校演 劇専科の講師経験を活かし、北九州芸術劇場「出前ワークショップ」「チャレンジ!えんげき09」の総合演出も務める。様々な人と出会い皆を満点の笑顔にしたいと考える。コンセプトは「日常的要素を持ち込み演劇的エッセンスを加えることで、より親しみ楽しんでもらおう」。

F’s Company(フーズ・カンパニー)福田修志
ふくだしゅうじ/F’s Company代表・劇作家・演出家。1975年生。長崎市出身。人の脆さを描いた作品や、『今の長崎』をモチーフにした作品を生み出している。「演劇を長崎の娯楽のひとつに」という想いから、どの作品にも必ず笑いを誘う要素を盛り込み、気軽に演劇を楽しめる環境作りにも取り組んでいる。昨今では、地元長崎の市民参加舞台において演出補佐を務めるなど演劇初心者への演劇ワークショップ的な指導も行っている。

柏木陽
かしわぎあきら/演劇百貨店代表/演劇家。1993年、演劇集団「NOISE」に参加し、劇作家・演出家の故・如月小春とともに活動。2003年にNPO法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。全国各地の劇場・児童館・美術館・学校などで、子どもたちとともに独自の演劇空間を作り出している。近年の主な仕事に、兵庫県立こどもの館や、世田谷美術館での中高生向けワークショップの進行など多数。青山学院女子短期大学、大月短期大学、和光大学等で講師もつとめる。