2006年12月20日

Pre-stage Voice1 北九州芸術劇場Produce「地獄八景・・浮世百景」(その1)

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10年、20年前の録音で
今も新鮮に笑える落語。
その魅力をきっちり芝居にしたくて。

インタビュー●G2(演出家)

G2&松尾貴史の最強コンビが、手練れの作家・役者陣を集めては、誰にも真似できない個性的な舞台を世に送り出して来た演劇ユニットAGAPE storeが、北九州芸術劇場と連携!
上方落語の魅力をギューッと芝居に詰め込むべく奮闘中の演出家に、新たな挑戦への意気込みを聞きました。

■北九州芸術劇場Produce 「地獄八景・・浮世百景(じごくばっけい・・うきよひゃっけい)」 北九州公演
3月1日(木)19:00 2日(金)19:00 3日(土)13:00/18:00 5日(日)13:00
北九州芸術劇場 中劇場
>>詳しくは北九州芸術劇場サイト公演情報へ

「理想の喜劇」に近い
落語という話芸に再び挑戦!

―AGAPEstoreでは上方落語『地獄八景亡者戯』を現代に置き換えた舞台を2002年に上演しましたが、当時から、また上方落語を題材にした舞台をやろうと考えていたのですか?

G2●少し遠回りな話になるけれど、僕が考える喜劇と落語の関係についてから話してみてもいいかな? 06年初夏に僕は『OUR HOUSE』という翻訳物のミュージカル・コメディを演出して、その時強く感じたことがある。それは”翻訳物でミュージカル“という枠が笑いの部分を薄くしてしまうな、ということ。最初は笑えても、2回目観た時には笑えない、と言えばいいかな。で、僕がめざす喜劇は2度目3度目を観た観客が、同じように笑えるものなんですよ。意外性や衝撃で笑うのではなく、もっと根源的な部分を揺さぶるものでないと、人は何度も笑えないと思う。そう考えると落語というメディアはスゴイ、10年20年前の録音を繰り返し聴いてなお笑えるんだから。前回は、そういう落語の持つ『笑い』のパワーの凄さを、現代に置き換えたことで生かしきれなかった気がして。

―それは観客の反応などから感じたことですか?

G2●そう、作家の東野さんが新たに書いた部分でも、もちろん笑いが起こるけれど、元の落語を生かした部分は、それこそ鉄壁という感じで安定した笑いが毎回確実に返って来ていたんです。新たな部分は役者の調子などに、多少左右されたりもするのに、ですよ。だからもう一度、よりおおもとの落語に近い形で舞台化したいというのは、02年の上演中から頭のどこかで考えてはいたことなんです。

落語の魅力を損なわず
物語を強化して劇化する

―G2さんと落語の出会いは、どこまで遡るのでしょう?

G2●子供の頃、うちは寄席に連れて行ってくれるような粋な親父じゃなかったので(笑)、土曜の午後の演芸番組で見た落語が原点でしょうね。学校が半ドンで終わるとダッシュで帰って来て、普段、食事中はテレビはダメなのに拝み倒してその時だけは見せてもらっていました。子どもだから名前もロクに覚えていないのに、『この男前の若い落語家さん面白いよね』と、実はその頃から桂米朝師匠が大好きで。よく床を転がり回るほど笑っていたのを覚えています。そう、だから落語が好きという前に『米朝師匠が好き』ということが僕にはある。それだけ根源的に楽しんだものだから、今、自分のフィールドである舞台でやりたいと強く思うのかも知れませんね。それに、昔から僕はどうも『男前が面白いことをやる』ということに弱い。今回出てくれる升毅と長く劇団を続けられたのも、そこに一因があると思います(笑)。

―同じく少年時代からの落語好きである松尾さん、東野さんとの新たな台本作りは合宿で行われたとか。

G2●それは松尾さんが合宿好きなだけの理由なんだけど(笑)。でも、僕も良いアイデアが出るのはひとつのことを7時間以上考えた後からだと思っているので、合宿は有効だったと思います。合宿での作業は『「地獄八景〜」にいかに多くの他の落語を盛り込むか』ということ。僕としては大もとの「地獄〜」を捨てるぐらいの気持ちもあって、そこに何を盛り込むかを、僕よりも上方落語に関して豊富な知識を持つ二人に、セレクトして欲しかったんです。

―その、新たな落語を盛り込む際の選択基準はどんなものですか?

G2●上方落語はとにかく笑わせることが中心で、物語として弱い部分がある。それを補い、最終的に心揺さぶられ感動出来るものに台本を仕上げたかったので、人情噺的なものを盛り込みました。落語は非常に無駄のない、優れた話芸だから、舞台化する意義をちゃんと出せないと元の噺を聴いたほうが良いことになる。だから『感動出来る物語』、というのは舞台化するための必須条件でした。

古典・現代混成チームで
めざす本格時代物ワールド

―キャストも強力かつバラエティに富んだ方が集まりましたね。

G2●落語家さんや歌舞伎俳優の方を入れよう、というのは松尾さんのアイデアです。今回は江戸時代が舞台の時代物ですから、そういうジャンルの方は作品世界へのガイドもして頂けると思ったので、僕もその提案に乗りました。常々役者さんには演者としてだけでなく、より作品に深く大きく関わって欲しいと思っているので吉弥さんと吉坊さん、そして笑也さんはそのための強い味方になって下さると思っています。

―関西圏の俳優がそろう中、物語に芯を通す若旦那と小糸を佐藤アツヒロさん、高橋由美子さんの関東勢が演じるのも興味深いところです。

G2●確かにお二人とも関東文化圏の方ですが、作品全編を走り抜け、愛しい小糸のためにここまでするか! という行動力を発揮する若旦那像を考えたとき『アツヒロ君しかいない』と僕の中で真っ先にイメージした俳優さんが彼。その相方として、愛らしさと芯の強さを持つ女優といって、やはり浮かんだのが高橋さん。関西弁云々より、出来上がった物語を背負うにふさわしい方にお願いしたかったので、理想的な配役だと思っています。しかもこのお二人、高校の同級生で普段から友達なんです。舞台出演作も微妙に近いところなのに、共演は今回が初めてで、その親しさと初々しさの加減が、劇中の恋人同士にもぴったりだなと思っています」

―ラストにはイリュージョン的なシーンもあるようですが…。

G2●うーん、実はそこはまだ僕の中でも解決していない場面なので、今は詳しく話せないのですが……大掛かりな仕掛けや壮大なセットでどうこうというより、演劇という空間をいかに遊んで見せるかが、今回のテーマだと思っていて。役者が何役も演じることを始め、転換も敢えて見せるような演出にし、ローテクながら想像力を刺激するシーンになる、予定です(笑)。ご期待下さい!
 1月から始まる稽古で舞台の全容もさらに具体化するはず。2月に東京で幕を開け、大阪公演を経て北九州で千秋楽を迎える北九州芸術劇場プロデュースの話題作、ぜひともお見逃しなく!

構成・取材・文/尾上そら  撮影/加藤幸広

>>その2へつづく

>> 北九州公演情報
>> G2 Produce サイト

Posted by mt_master at 20:25

Pre-stage Voice1 北九州芸術劇場Produce「地獄八景・・浮世百景」(その2)

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from 【AGAPE store】 松尾貴史氏

落語というものは、世界にも類を見ないほど洗練された芸能だと思います。観客の頭の中にとてつもなく壮大かつ精緻な想像力を要求する、民度が高くなければ楽しめない娯楽では無いでしょうか。しかし、それを立体的に見せる。それも、ギャグの要素が多い上方落語を数十本、縦横無尽に編むというのですから大変です。作家も演出家もスタッフも大変でしょうが、役者もえらいことです。演劇界でも選りすぐりの魅力ある俳優がうち揃いました。落語界からは米朝一門の若手随一の技量を誇る桂吉弥君、情報豊かな吉坊にしっかりとした裏打ちの役割も果たして頂けることでしょう。そして何と歌舞伎界からはかの天才・市川笑也さんにお出まし頂き、魅惑的な笑いの世界を構築して頂けそうです。大変です。

松尾貴史◎まつおたかし 大阪芸術大学を卒業後、84年「キッチュ」の名でデビュー。のち「松尾貴史」に改名。 TV・ラジオはもとより、映画、舞台、エッセイなど幅広い分野で活躍。G2氏とのパフォーマンスユニット「AGAPE store」でも演劇の枠にとらわれない自由な発想で作品を創り続けている。また、落語への造詣も深く、東西の落語家との親交も厚い。


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from 【脚本家】 東野ひろあき氏

とにもかくにも「上方落語を数十本盛り込んで一編につなげてしまう」という恐れを知らぬ今回の試み。もうその時点で“奇想天外”“前代未聞”“驚天動地”の楽しさ満開の物語であることはご想像の通りです。
上方落語をよくご存じの方なら「おっとそう来たか!これはあのネタだな!」とマニア心を存分にくすぐられること請け合い。逆にほとんど知らないという方でも心配ご無用。なぜなら、上方落語に登場する人物たちは、愛すべき“ヘンな人たち”だらけ。どのネタも“わかりやすい”理屈抜きのもの。それがお芝居として立体化されるわけですから、ややこしいはずがありません。おまけにキャストにこの顔ぶれです。この御時世、落語ワールドを大いに満喫して、ひと時でもイヤなことを忘れてもらえたら、こんなにうれしいことはありません。

【脚本】東野ひろあき◎ひがしのひろあき 放送作家としてテレビ・ラジオの番組企画や構成をする傍ら、舞台脚本や、漫才・コントなどの演芸台本も精力的にこなす。先頃、構成ブレーンとして参加した映画『UDON』の小説版・UDON・を上梓したり、弾き語りによるフォークCD発売など、活動は多岐にわたる。無類の猫好き。



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上方落語 どんなはなし?

本作の監修でもある桂米朝師匠は上方落語の復興に務め、人間国宝にも認定。劇中に取り入れられた落語は、米朝師匠をはじめ一門が得意とするものばかりだ。主要キャラクターの登場する噺を、ダイジェスト版で紹介しよう。

<その1>
【地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)】 閻魔大王、若旦那 ほか

タイトルにもなっているのがこの噺。サバに当たってポックリ逝った男と大店のご隠居、この世に飽きてフグに当たって死のうと芸妓や太鼓持ちらと“あの世ツアー”を組んだ若旦那など、新米死人たちが閻魔大王のお裁きを受けるまで、地獄のあちこちを観光宜しく見聞して歩く、というのが大体のストーリーだ。仲見世のように各宗教の念仏を売る出店や、死人が大活躍する劇場・寄席街など見せ場も色々。ここに時事ネタなどを豊富に絡めるのが、落語家の工夫とセンスの見せどころであり、聞き返したとき、いつ噺されたかが分かる指針にもなるとか。この落語を元に描かれた「じごくのそうべえ」(田島征彦・作)という絵本もある。

<その2>
【たちぎれ線香】 若旦那、芸妓・小糸、番頭、茶屋の女将 ほか

この舞台の芯を貫く恋物語の主人公、若旦那と小糸が登場するのがこの噺。遊び慣れぬ若旦那と初々しい芸妓・小糸が出会ったことから、二人とも盲目状態の恋仲に。その溺れぶりに手を焼いた若旦那の家のもの、親族郎党が集まりその処遇を話し合った結果、若旦那は100日の間、自宅の蔵で軟禁生活を科せられ、その間に小糸は焦がれに焦がれて手紙を書き続けた挙句……という筋立て。上方落語には珍しい、余韻の残るサゲ(オチ)が味わい深い噺だ。

<その3>
【算段の平兵衛】 平兵衛、庄屋、庄屋の元妾・花、庄屋の女房、隣村の人々 ほか

お金次第でどんな困りごとも引き受ける、算段の平兵衛が大活躍するブラック・ユーモア満載の噺。元はといえば平兵衛自身が、小遣い欲しさの美人局が原因で殺してしまった庄屋の死体を処理するために、庄屋の女房、隣村の若い衆からそれぞれに大金を引き出してのひと芝居。庄屋の死体は、死んでいるとはいえ首吊りさせるは、ボコボコにするは、挙句は崖から落とすはというやられ放題の仕打ちを受ける。さらにこの噺では、すべてがうまくいった後、平兵衛を強請ろうという按摩・徳之市が登場するのだが、放送コードにかかる内容のため収録される場面などでは噺すことが出来ないようだ。

<その4>
【胴乱の幸助】 胴乱の幸助

裸一貫から一代で身上を築いたものの、飲む打つ買う、一切の遊びに興味のない材木問屋の楽隠居・幸助の唯一の趣味はケンカの仲裁。仲間割れから夫婦喧嘩、果てはイヌの吼え合いにまで首を突っ込み、相手が自分の名を知り顔を立てて喧嘩を止めれば悦に入って、仲直りの印にと酒や食事を振舞うという、変わった人助けが三度の飯より好きと来ている。これを利用してただ酒にありつく二人組のエピソードから、本来の噺は幸助が町中で漏れ聴いた稽古中の浄瑠璃、嫁・姑のいがみ合いを語るその声を現実のものと勘違いし、仲裁をしようと京都までわざわざ出向くという勘違いにまつわるやりとりが、噺のサゲになっている。

他にも上方落語の大ネタ小ネタが取り入れられている。舞台を観た後、元ネタを探してみるのも楽しいかもしれない。



anEssay on 落語

落語の「笑い」に見る、江戸・上方それぞれのスピリット

お笑いプロデューサー、ライター・木村万里

大阪で育ち、いまは東京在住。
東京へやってきたとき、まず最初に感じたのは、人と人との距離感。
町を歩いていても電車に乗っても、ほんの少しでも手や肩が触れ合うと、びくっという反応があり、「すいません」と返ってくる東京。
別にええのに、と思いながら今ではそうあやまってる自分がいます。
道を尋ねるとき、違いがはっきり。
東京では、質問の前にご挨拶がなければなりません。
「少々、ものを伺いたいのですが」
言葉にせずともこのご挨拶の雰囲気をまず漂わせ、次の段階で本題に入らねばなりません。
大阪なら単刀直入が喜ばれます。
挨拶してる暇があったらはよ本題に入らんかい、てなもん。
東京暮らしと大阪暮らしが同じ20年になったころ、携帯電話がまだまだ珍しかったころ、大阪は難波の宿泊ホテルがわからず地図を片手に尋ねると「ああ、そこやったらあっちの方とちゃうかな。あ、電話番号わかるのん?ほったら電話かけて聞いてみたるわ」とスーツ姿の若い男性。
この具体的な親切に感涙。
そうだ、私はこの「具体的」に飢えていたのだ、と気付いたことがありました。
商人の町大阪は、人と人が水平の関係にあります。師匠弟子の関係を見ていても、上下関係に厳しい東京とはえらい違い。ま、奥底にははかりしれないリスペクトが流れているのでしょうが、形式ばったことを嫌う大阪、上方落語の底に流れる「おもろなかったらしゃあないやん」スピリット。
武士と職人という上下をおもんじる階層で成り立つ江戸、そこに育った落語の笑いには権力への反抗という風刺精神が見え隠れ。 
上方落語には、権力て何? なんぼのもんじゃい精神が溢れます。
「そんなあほな」と自分ツッコミ入れながら、自分をどこぞへ放り出して生きる術、それを教えてくれるのが上方落語。
「遊んで遊んで死んでもうたらしまいや〜」
ほんま、たしかにそうやねん。
「死」には上も下もないからねえ。

木村万里◎きむらまり お笑いプロデューサー、ライター。スティービー・ワンダー世代。半音好き。志の輔落語会などお笑いのプロデュースや企画など笑いの周辺を練り歩く。「シアターガイド」や毎日新聞(東京版)にコラムを執筆。



構成・文/尾上そら

Posted by mt_master at 20:35

Pre-stage Voice 2 山海塾「金柑少年」

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時代を超える作品強度、継承される身体
―山海塾「金柑少年」


世界を拠点に活動している舞踏カンパニー、山海塾。
彼らの記念碑的作品「金柑少年」が昨年リ・クリエーション=再創作され、06年2月に北九州芸術劇場で上演されます。
時代を超えて受け継がれる作品の根幹とは何か、舞台ライターの岩城京子氏に解説を寄せてもらいました。

■山海塾「金柑少年」
2月3日(土)18:00開演・4日(日)14:00開演
北九州芸術劇場 中劇場
>>公演情報

 山海塾の「金柑少年」には28年もの歴史がある。初演は78年。若き天児牛大が弱冠28歳のときに創りあげた揺籃期の傑作だ。ちなみに、このように日本のダンスカンパニーがひとつの作品を長きに渡り上演し続ける例は非常に少ない。それはひとえに我が国がいまだに圧倒的に新作市場であるという物理的側面もあるが、芸術的な観点から見ても、数十年の再演に耐えうる”作品的強度“を持つマスターピースがなかなか生まれてこないのだ。モーリス・ベジャールの「ボレロ」やローラン・プティの「若者と死」がいまだ現在進行形に踊り継がれているのと同様に、日本人の創作した舞踊が踊り続けられているという話は……、悲しいかな歌舞伎の舞踊物ぐらいでしか耳にすることはない。噛み砕いて言えばこの作品的強度とは、創作の傑作度とも言い換えることができるのだが、では一体、それは具体的にどう現前化するものなのか? 今年春、東京で14年ぶりに上演された「金柑少年」(リ・クリエーション版は東京初演)を観て、その答が少し見えたような気がした。
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 リ・クリエーション版と述べたが、この作品はそもそも、いまだ終戦の匂いが残る港町で育った天児少年の煤まみれの記憶や心象風景をコラージュして構築されたもの。よって初演から15年間は天児自身がその記憶を精密に体現すべく、本作の4つのソロを一身に担い踊り続けてきたのだが、93年に一度、天児の「体力的な限界」などを理由に上演が封印されてしまう。ただ再演を望む声は世界中で止むべくもなく、その声に押されて05年に、ソロを若手舞踏手3人に振り分けるかたちで作品を再生。80年代初頭に世界に〈Sankaijuku〉の名を知らしめることになったカンパニーの記念碑的作品が、新たな息吹を吹き込まれることになったのだ。天児はこのリ・クリエーションの動機を、1年程前にこう話してくれた。

「パリ市立劇場などからの強い要望がありまして、じゃあ再び上演初めて自分が出演しない作品を構築することになったわけです。ただ、振り付けも楽曲も基本的には初演と同じもの。自分のなかにはいったん切り口として出したものは”変えたくない“という気持ちがわりとあるので。稽古中にたとえ何か手を加えたいと思ったとしても、その気持ちは新作のほうでトライすることにしているんです。それよりも自分としては、78年に創った原型にあくまでも近い形で上演して、それが今どう受け止められるのか。そちらのほうに興味がある」

 真夏日に立ちあらわれる蜃気楼のようにユラユラと揺れながら、突然、真後ろにバンッと”跋倒“する少年。生きた孔雀を抱きかかえ、その鳥の鼓動に呼応するかのようにタンゴを踊る青年。二頭身のいびつな豆太郎から優雅なドレス姿にメタモルフォーズして、狂信的に踊り続ける聖母。そして、海辺の果てで逆さ吊りになり平穏に眠りをむさぼる生贄。この4つのソロはすべて圧倒的な熱量と絵画的ダイナミズムを誇っており、天児の記憶と密接に関わっているとはいえ、その歴史性が取り除かれたところでも作品の強度がブレることはない。また本作の全篇には少年期と壮年期の狭間で揺れる若者特有のカオティックな衝動――、つまり言語化できない焦燥感や絶望や猥雑さが満ち満ちており、山海塾の若手舞踏手たちはその衝動を受け継ぐことに見事に成功している。単に天児の踊りを形としてなぞるのではなく、現代にも通じる普遍的な青年期のカオスを体現する。つまりダンス作品において動き以上に大事な”心“の部分が、この再生版では抜け落ちていないのだ。
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 「動きをただ覚えさすのではなく、感情を移すこと。それが今回のリ・クリエーションにおける最大の課題でした。この感情とは動きひとつに込められた内的な感情の可変性であり、また環境(音楽や照明)に付随して変わってくる外的な感情の可変性でもある。その内と外の両方の変化を彼等に体感させることで、自然と動きが体に染み込んでいくようにしたかったんです。なの●で稽古はやはり、新作を振り付ける作業とは少し異なりましたね。基本はもちろん言葉で動きを伝えていくわけですけど。この作品に関しては自分のなかに堆積した感情を伝える必要があるので、たまには自分で踊って見せて伝えることもした。で、その後で実際に彼等が自分なりに掴めているかどうかを客観的に確認して…。そういう作業を続けて再創作していきましたね」

 どんなに傑作に見える舞台も、実は一人の類い稀なるダンサーの存在によって成立していることがしばしばある。その場合、ダンサーの肉体的衰えとともに作品は風化してしまうことになるが、前述した”強度“のある作品は、その特定の個人と決別したところでも凛然と輝く不滅の命を持つ。その意味でリ・クリエーション版「金柑少年」は、天児の肉体と決別することにより初めて、絶対的な強度のある名作であることを世界に立証してみせたのだ。九州では実に22年ぶりの再演。時に風化しない、歴史的傑作の威力をその目で確かめたい。
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山海塾◎さんかいじゅく 75年に主宰・天児牛大によって設立された舞踏カンパニー。80年より海外公演を開始し、82年からは、世界のコンテンポラリーダンスのメッカであるパリ市立劇場を創作活動の本拠地として、およそ2年に1度のペースで新作を発表しつづけている。82年以降の作品は、すべてパリ市立劇場との共同プロデュース。05年12月にパリ市立劇場にて発表された最新作『時のなかの時―とき』は同劇場との共同プロデュースとしては、異例の11回目となった。この新作には、国内から北九州芸術劇場が共同プロデュースに初参加。パリ市、北九州市の公共劇場と共に創り上げた。

天児牛大◎あまがつうしお 49年横須賀市生まれ。75年に山海塾を創設。作品『アマガツ頌』(77)、『金柑少年』(78)、『処理場』(79)を発表後、80年に初めての世界ツアーを行う。81年より、フランスおよびパリ市立劇場を創作の拠点とする。演出・振付のほか、空間や衣裳のデザインもすべて天児が創作する舞台は世界各地で高い評価を受け、これまで41カ国700都市以上で公演している。


<執筆者プロフィール>
岩城京子◎いわききょうこ 演劇・舞踊ライター。バレエダンサーを経て、慶応義塾大学在学中にカルチャー雑誌を創刊。編集部勤務後、コラム執筆開始。「ぴあ」「シアターガイド」「SPA!」など定期的に10誌以上で活躍。最近ではKバレエカンパニー、NODA MAP、来日ミュージカル公演などのパンフにも寄稿多数。

Posted by mt_master at 20:41

Resonance in HIBIKIHALL 樫本大進インタビュー

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「無伴奏ヴァイオリン・リサイタル」に寄せて

デビュー10 周年、ヴァイオリニスト樫本大進が響ホールに初登場!
機熟し、初めて挑む全くのソロ演奏


■2006響シリーズ第5弾「樫本大進 無伴奏ヴァイオリン」
  2月24日(土)15:00開演 北九州市立 響ホール
>> 公演情報

 無伴奏作品だけを集めたリサイタルは、生涯で初めてだと彼は言う。クライスラー・コンクール優勝、そして半世紀におよぶ歴史上最年少の優勝で話題をさらったロン=ティボー国際コンクールから早くも10年、ヴァイオリニスト樫本大進が機熟してのチャレンジで、響ホールに初登場する。先ごろ学生生活も終え、その意味でもさらなる音楽の道を歩み始めた彼の、もっとも正直なところが無伴奏で聴ける好機だ。
q15_RiH_02.jpg「無伴奏のリサイタルだけあって、ちょっと緊張しています。でも、幼い頃に憧れて以来、ずっとやってみたいなという思いがありました。一緒に音楽を創る仲間がいませんので、何をするのも自分の責任。反対に、自由にできるところもありますけれど、隠れるところがない。まあ、やってみないと分からないです。面白いと思いますけれど。」

若き巨匠達との共演を楽しむ

 これまで協奏曲でも室内楽でも良い共演者に恵まれて、自分の音楽を深めてきた樫本にとって無伴奏のリサイタルは、また新しい世界が拓かれるきっかけとなるかもしれない。「人と一緒に演奏しコミュニケーションを楽しんできたので少し寂しいですけれど、でも、やりたいことができるので。」と彼はさらりと言う。ピアニストのイタマール・ゴランとは長年のデュオで良いパートナーシップを築いてきたし、最近はエリック・ル・サージュらとのトリオも愉しんでいる。サロン・ド・プロヴァンス室内楽音楽祭でエマニュエル・パユとも共演して、「マジカルな力をもらった。」そして、チョン・ミョンフンとは協奏曲はもちろん、彼のピアノとも共演を重ねている。「チョン・ミョンフンの引き出すパワーというのは凄いですよ。竜巻みたいで、吸い込まれちゃうという感じです。素晴らしい音楽家と共演すれば、一緒に音楽しているだけで何でも勉強になるので、これからもいろいろな相手と共演してみたいですね。」

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ザハール・ブロンに見出されドイツへ

 樫本大進は1979年ロンドンに生まれ、ニューヨークのジュリアード音楽院プレ・カレッジでドロシー・ディレイと田中直子に学んだ。11歳のとき、名教師の誉れ高いザハール・ブロンに出会い、彼の招きでリューベックに移って19歳まで彼に師事した。「初めて弾いたときから、夢としてはヴァイオリニストになりたいというのがあった」が、「実際に音楽家にならなきゃなと思った」のは、ドイツ留学を決意したこのときだったという。その後、アバド時代のベルリン・フィルの顔を務めた名伯楽ライナー・クスマウルのもと、フライブルク音楽院で勉強を続けた。現在もフライブルクに在住し、時折彼のレッスンを受けている。
 「ブロン先生は、生徒一人一人の才能を引き出すのが上手な方でした。9年間でいろいろ習いましたけれど、いちばん大きいのは、すべての曲に対して、難しい曲もそうでない曲も、同じ情熱で取り組んでいく、ということでしょうか。クスマウル先生はまったく正反対のキャラクター。いろいろなものを知ることで、自分のなかのバランスがうまくとれるんじゃないかと思って、あえて遠い先生を選びました。クスマウル先生はヴァイオリンを使ってできることは何でもやっていらっしゃる方ですから、音楽に対していろいろなところからアタックできるように僕もなれるかなと思って。」
 いま27歳の青年は、師匠たちの年齢になったら、どんな音楽家になっていたいと思っているのだろうか。
 「ほんとうに、そんなにいまと変わりたいとは思わないんです。いまは自分自身にとても正直に音楽をつくっていけているかな、という感じがしていますので。それを忘れないように、失くさないように、やっていきたいと思います。それをどういうかたちでやっていくかということは、まあ、音楽やっていればいいんですから(笑)。」

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究極的に目指すは”自由な音“

 デビュー当時に欲しかった音と、いま求めている響きと、樫本自身のなかでは変わってきた部分もあるのだろうか。
 「きっとそんなには変化していないと思いますね。楽器の可能性とか性格の違いというのはありますけれど、でも最終的に求めているものは変わらない。それは、ほんとうは言葉で言えないものなんですけれど、やっぱり人間の声をイメージしていますね。最近すごく気にしているのは”自由な音“です。詰まっていなくて、うるさくなく、自由に伸びていく、飛ぶ音、というのを出そうと。音というのは自分の内から出てくる。そして、音は聴こえなくなっても、絶対残るんですよ。僕が思ういい音というのは人間の心には残っている。だから、絶対に消えることはないと思うんですよ。」
 日本での演奏活動を2年ほど休んだこともあったが、その時期を経て、さらに彼自身の音楽が確かなものになったようだ。「自分に対しての正直さ、というか、自分が何をしたいのか、というのがわかってきたので、それが僕にとっては大きい」と本人も語るが、そうしていま、この無伴奏リサイタルから、樫本大進のまた新しい10年が始まろうとしている。

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バロックからバルトークまで全4曲

 注目のプログラムは、バッハとイザイというこの分野で最大の傑作から。まずは樫本が8歳のときに初めて弾いたバッハのパルティータ第3番、そして、その第1楽章のフレーズを借用したイザイのソナタ第2番が選ばれた。ジェミニアーニのソナタはイタリア・バロックの技巧的な作品で、12歳のときヴィエニャフスキ・コンクールで弾いた作品だそうだ。「ずっと弾きたかった」というバルトークは、樫本が10代の初めに出会って「すごいオーラを感じた」という巨匠メニューインの依頼によって書かれた曲である。今回のツアーで使用するのは久しぶりにまた弾き出した1674年製のアンドレア・グァルネリ、「性格がすごく濃くて、気に入っている」というこの名器で、時代も国籍も異なる多彩な様式をもつ作品群に臨むなかに、樫本大進の現在の魅力が満開になると期待される。ほんとうにやりたいことにこそ、その音楽家のベストが出る、と彼自身も言うように。
 「バッハは、弾いていても聴いていても、自分のなかでバランスがとれる。落ち着く感じで、大好きなんです。とくにフライブルクの家は24時間弾けるので、夜中にひとりでバッハを弾いていたりして・・・・楽しいですよ(笑)。この無伴奏プログラムはいろいろと悩みましたが、やはり自分が納得のいくものを聴いていただきたい。きっとすごく疲れるプログラムだと思いますよ。弾くほうも、聴くほうも。でも、その疲れって、いい疲れですよね。」

樫本大進 KASHIMOTO,Daishin/Violin
1979年ロンドン生まれ。96年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボーの両国際音楽コンクールでの1位を始め、5つの権威ある国際コンクールで優勝。当時50年の歴史を誇るロン=ティボー国際音楽コンクールでは史上最年少という快挙で世界の注目をあびた。NHK大河ドラマ「利家とまつ」では紀行テーマを演奏。近年の活動には、2004年、パリとウィーンにてメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ニ短調での大成功、2005年ナント及び東京でのラ・フォル・ジュルネ音楽祭出演などがある。ミッシャ・マイスキー、エマニュエル・パユやポール・メイエなどの著名演奏家とも共演。2005年2〜3月には日本で3年振りにリサイタル・ツアーを行い、7月にはチョン・ミョンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団と共演し、大成功を収めている。2006年はデビュー10周年にあたる。今回の使用楽器は、1674年製のアンドレア・グァルネリ。

Posted by mt_master at 20:51

[連載] 劇場ナン・コレ 第3回 目には見えないもの

nankore.gif 何の変哲もない部屋の中(音響編集室です)。突如聞こえてくる音。その音は、ワタシの寝ぼけた耳を突き抜け、脳みそを一撃。ワタシの「想像」の回路は、お粗末ながら激回転。一瞬にして目の前に凄まじい光景が!「ぬお〜〜」思わず、感嘆して絶叫。同時に久々の鳥肌。え、何が聞こえてきたかって?ある舞台作品の効果音です。ほんの数秒耳に入っただけで別世界へと瞬時にトリップ。音ってスゴい。まじスゴい、ヤバイッす。失礼。興奮のあまり取り乱してしまいました。今回は、この「音」を作ったり、自在に操ったりする「音響さん」について。

 音を拾う、出す、作る、それらのサポートをする、時には自らが道具(ツール)にもなる等々、音響さんの仕事は想像以上に多種多様。更に目的別に多くの道具が存在し、加えて、細かい作業や知識が要求されるデジタル機器が、今か今かと出番を待っている。この時点でお腹一杯な感じだが(笑)、音響さんは当たり前のように楽しそうに大切に、道具たち個々に仕事を与える。その光景は、人と道具の関係ではなく、まるで人と人(道具と道具?)。大事にされている道具たちそれぞれが、命を持った職人として、音響さんの相方として動いているように思えた。
 目には見えない「音」が相手の仕事は、目には見えないところでの目には見えない努力や懸命さが伝わってくるよなぁ。だって、ほらまたワタシの腕に、効果音を聞いた時とは違う感覚の鳥肌が。

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〈今回のナン・コレ〉
■マイク…こんなにも多種にあるとは驚き!市長にはコレ!とか、人に合わせてではなく、(やはり)講演、演劇、演奏、位置等目的別に使われるそうです。
■オーダー!…音響機器・設備は、既製品は少なく、音響さんたちの声を反映した一点モノ!!
■デジ・アナ…仕事や道具に合わせ、その都度自らをデジタル寄り、アナログ寄りに切り替えるそうな。う〜ん、見習いたいとこです。
■道具・機材…道具・機材への接し方は、本当に素晴しい!音響関係は精密機器が殆どだが、湿度管理等、大切に大切にされていた。
■音作り…数秒の効果音でさえ、何種もの音を重ねて作られる音作り。「音作りで煮詰まったら?」と質問したら、「またさらに別の音作りをする」そうです。ホントに「音」が好きなんですな。
■窓…場内の音を直に確認できるよう、劇場客席後ろの音響室のガラス窓ってば、実は開閉式!
■音響の仕事に向いてる人…ゲーム好き(嘘)好奇心旺盛な人が向いているそうです。

Posted by mt_master at 20:53

[連載] HIBIKI サウンドブレイク 第3回 音楽を未来に繋ぐ、音楽アウトリーチ

break.gif 響ホールでは、コンサートと並んで”音楽アウトリーチ“に力を入れています。

 ”音楽アウトリーチ“とは、演奏家がコンサートホールを飛び出し、学校・病院・福祉施設など、なかなかホールに足を運ぶことのできない人たちを対象に出張演奏を行ったり、地域や商店街などでミニコンサートを行い、音楽をきっかけとした地域づくりのお手伝いをしたりする、クラシック音楽をより身近に感じてもらうための活動です。クラシック音楽を好きになるにはまず聴いてもらうのが一番。ホールに来られない、または、来てくれないのならこちらから行って聴いてもらう。実際に一流の演奏を間近に触れてもらうことで、音楽をもっと身近に感じてもらい、クラシック音楽のファンになってもらうものです。
 さて、その”音楽アウトリーチ“ですが、響ホールでは、来演した国内外の一流アーティストやオーディションで選抜した地元の若手演奏家を起用して、小学校を中心に展開しています。将来の音楽文化を支えるのは、子どもたちだからです。
でも、今までの音楽鑑賞といえば、体育館に全校生徒が集まって体育座りで全員で聴くというというイメージがありませんか。しかし、今の”音楽アウトリーチ“は違います。音楽室でそのクラス限定のミニコンサート、一流のアーティストがその部屋にいる子どもたちだけのために演奏する贅沢なコンサートです。優れたアーティストの演奏を目の前にすると、子どもたちは、間違いなくその世界に引き込まれます。大人でも難しいと思うような初めて聴く曲でも何の先入観も持たず熱心に耳を傾け、初めて見る楽器を好奇心いっぱい見つめます。そして、アーティストの技に圧倒され、音楽の素晴らしさを心から感じてくれます。小さい頃に一流の音楽にふれた経験は、子どもたちにとって、一生の宝物になります。多くの子どもたちが優れた音楽に触れた思い出を持ち続け、この地域の音楽文化を未来に繋いでいってもらいたいと考えています。
 音楽文化を未来に繋ぐ。それが音楽アウトリーチの最大の目的のひとつです。
(文 響ホール音楽アウトリーチ スタッフN)

Posted by mt_master at 20:55

Audience impressions 〜観客席から〜

■文字や書物から伝わってくる感動とともに、生身の人間が演じてこそ伝わる感動もあるのだと、しみじみ感じました。このような舞台を創った方と同じ時代を共有できる幸せを感じます。◎築上郡 松本美子さん/「敦―山月記・名人伝―」
■シェイクスピアの作品に触れるのは生涯でこれが初めてでした。過去に読む機会はあったのですが、古典的な書き方が苦手で数ページで断念していました。今回のセッションを観終わり、セリフの力、生演奏の力、なによりシェイクスピア戯曲が紡ぎ出す人間の力をラストシーンで体感し、席でしばらくじっとしてしまいました。◎山口県宇部市 人見功一さん/リーディングセッションvol・7「マクベス」
■大笑いするタイプのでお芝居ではなかったですが、ちょっとした会話のズレや価値観の違いにくすくす笑ってしまいました。ヒロシさんがされていた元フリーターの吉田が、迷いながらも最後には抗争の場へ駆け出していく姿に、一人くらい戦わない男がいたっていいのにと、寂しさを感じました。◎筑紫野市 アイアイさん/北九州芸術劇場プロデュース「錦鯉」

野平一郎 ベートーヴェンの世界(9/10)
●最高の演奏。すばらしいの一言です。音の響きもすばらしかった。第二部はおもしろい試みです。楽しかったけど、やはり中核の本物のピアノの音があってこそのおもしろさ、楽しさでした。ドイツ語も美しかったです。
ランランピアノリサイタル(10/8)
●ランランを北九州で聞く事が出来、大変感謝致してます。さすがと思いました。どの曲も大変感動致しました。
チャボロ・シュミット(10/9)
●本当に素晴らしいマヌーシュスウィングでした!!チャボロさんすごく優しくいい方です!!また、また、大ファンになりました。
ポール・メイエ(10/14)
●ポール・メイエの世界。圧巻でした。ブラボー!!! 家の辺りでフランスが感じられ幸せです。音楽祭、今後も楽しみにしてます。
岡崎慶輔(10/15)
●ヴァイオリンを習いはじめた娘と一緒に伺い、ひたすら感激しました。ありがとうございました。すばらしかったです・
小山裕幾(10/20)
●今までにないフルートの厳しさや、荒々しさが体中に響いて、素晴しい演奏でした。余りフルートだけの演奏を聞いた事がありませんでしたが、すっかりはまってしまった感じです。又、聞かせて下さい。
ラ・クァルティーナ(10/26)
●チェロの四重奏をきいたのは初めてでした。温かい音色につつまれて、本当に気持ちよかったです。涙が出そうになりました。また聞きに来たいです。
ウィーンセレナーデ(10/28)
●ブラボー!ブラボー!客席で弾いて下さったり日本唱歌、涙が出る位感激しました。
平野公崇(11/5)
●ゴルトベルクをこんなにワクワクして聴けたのは初めてです。楽しかったです。

舞台のご感想をお寄せください。
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郵便
〒803-0812 北九州市小倉北区室町1丁目1-1-11
リバーウォーク北九州5階 芸術文化情報センター内
「ステージ通信Q」感想係
次号掲載分締切り=2月末日
*郵便番号・住所・電話番号・氏名・ペンネームを明記の上お送りください。
*掲載の際、編集部で文章をまとめさせていただく場合もあります。

Posted by mt_master at 20:56

Stage Preview

<北九州芸術劇場>

[コントライブ]
■5/19(土)・20(日) シティボーイズミックス PRESENTS「モーゴの人々」

[演劇]
1/17(水)〜21(日) 北九州芸術劇場プロデュース「冒険王07」
2/10(土)・11(日) 提携公演 南河内万歳一座「百物語」
■3/10(土)・11(日) MONO第34回公演「地獄でございます」
3/23(金)〜25(日) シアターラボ2007 室町モルモット団公演「想稿・銀河鉄道の夜」
■3/23(金)〜25(日) イッセー尾形ひとり芝居「イッセー尾形のとまらない生活2007 in 小倉」
■4/6(金)・7(土) ラッパ屋新作公演 鈴木聡書下ろし新作
■5/4(祝・金)・5(土) 恋の骨折り損

[ミュージカル]
2/22(木)〜25(日) ブロードウェイ・ミュージカル「スウィーニー・トッド」〜フリート街の悪魔の理髪師〜

[伝統芸能]
1/30(火) 桂文珍独演会
■3/16(金)・17(土) 春風亭小朝独演会

[Choice・パフォーマンス]
■5/22(火)〜26(土)・28(月)・29(火) 第37回北九州市ファミリー劇場 角笛シルエット劇場
 若松市民会館・八幡市民会館・北九州芸術劇場大ホール・門司市民会館・戸畑市民会館

[Choice・伝統芸能]
■3/7 受託事業 人形浄瑠璃「文楽」 戸畑市民会館大ホール

<響ホールほか音楽事業>

1/28(日) 2006響シリーズ第4弾 響ホール室内合奏団コンサート
2/13(火) 2006世界のクラシックシリーズ レ・ヴァン・フランセ
3/17(土) ガラ・コンサート2007
3/21(祝・水) シュピーゲル弦楽四重奏団 
■5/19(土) 2007響シリーズ第1弾/ギル・シャハム ヴァイオリン・リサイタル

[CHOICE]
1/6(土) 九州交響楽団 2007北九州ニューイヤーコンサート 北九州芸術劇場大ホール
3/11(日) 合唱組曲「北九州」演奏会
■3/4(日) 第30回北九州市レディースコーラスフェスティバル
■4/1(日) 北九州市ジュニアオーケストラ 第10回スプリングコンサート

Posted by mt_master at 21:50