2012.10.20 21:23
お稽古、ときどき遠足~ランドスケープ増幅中~
皆さんこんにちは!広報一田です。
お稽古開始から約2週間、物語は着々と進行中です。
先日は、皆で北九州探訪にも出かけてきました。
北九州を展望するならココ!という事で
標高622.2m、新日本三大夜景にも選定されている皿倉山に登ったり。
無数の鍾乳洞が点在する日本三大カルスト、平尾台で
太古からの土地の持つパワーを感じてみたり。
空と大地と、その狭間にある街・建物・人間、
まさに"ランドスケープ"を全身で感じてきました!
さてお稽古はというと...
自身の劇団稽古を"日本で一番動く稽古"と藤田さんが語るように
今作もとにかく動いています!
身振り手振り、歩く・走る・転がる、直進・交差・旋回、
様々な身体の動きの緩急によって物語にも緩急=リズムが生まれる、というのは
藤田さんの作品の特徴の1つでもあります。
また、動きがある事で、空間にも広がりが生まれるといいますか
あらゆる方向に視線を動かされる事で、頭の中に立体的なイメージが広がっていきます。
そしてリズム、というところでいうと
藤田さんは、台詞の"響き"にもこだわりが。
例えば、台詞をゆっくり言えばシーンもゆっくり流れるし
より早くシャープ言えば、シーンに勢いとスピードが生まれる、というように
単に言葉としてだけでなく、音として台詞を操っていきます。
これはある種、ひとつの音楽をつくる作業にも似ている、と言えるかもしれません。
そうして、人物達がうごめきながら、
身体や音の緩急を繰り返し=リフレインしながら巻き起こす渦の中に、
まるで蜃気楼のように、モヤモヤと北九州という街が浮かび上がり...つつあります。
物語としては、街から海に向かって皆が歩いている、という設定。
そしてその中に、この北九州の街に存在する建物やお店、街の記憶、そこに存在する人々が描かれます。
もちろん、ただ歩くだけでは終われません。最後には何かが待ち受けていて...?
と、お話出来るのはココまで(笑)。
北九州を知っている人達は、街を歩きたくなるし
北九州を知らない人達も、街に来たくなる。
まだまだお稽古は序盤ですが、既にそんな事を感じています。
皆さんどうぞお楽しみに!!