LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

撮影:木寺一路(FU.)

 
LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

北九州芸術劇場プロデュース「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」公式ブログ

作・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
出 演 者:荒巻百合、大石英史、折元沙亜耶、小林類、佐藤友美(劇団C4)
出 演者: 田口美穂、田中克美(超人気族)、中嶋さと(14+)、仲島広隆
出 演 者:中前夏来、鍋島久美子、野崎聡史(ZERO COMPANY)
出 演 者:船津健太、的場裕美、森岡光(不思議少年)、安永ヒロ子、李そじん
出 演 者:/尾野島慎太朗、成田亜佑美、吉田聡子

公演日程:[北九州公演]2012年11月13日(火)~11月18日(日)
公演日程:[東京公演]2013年3月8日(金)~3月10日(日)

公演詳細情報はこちら
「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」公式ブログ » リポート » お稽古、ときどき錯覚~フィクション?ノンフィクション?~

2012.11.03 14:54

お稽古、ときどき錯覚~フィクション?ノンフィクション?~

皆さんこんにちは!広報一田です。
お稽古開始から約1ヶ月、稽古場は徐々に緊張感を帯びてきています。

今回は総勢20名という大所帯のキャスト。
上演中は常に全員が舞台にいるので、
その20名が巻き起こす空気感の迫力といったら...!!もの凄い訳ですが、
それはあくまで、個々の人物やシーンを緻密且つ丁寧に積み重ねてこそ成立するグル―ヴ。
land4_1.jpg
発する言葉の響き、その人物が背負っているバックグラウンドや感情、見ている風景、身体の動き
藤田さんは、とにかく役者さん一人ひとりと真摯に向い合いながら、丁寧にシーンを創っていきます。

少し言葉を加えるならば、シーンを創る、というよりは、シーンを成立させる、と言いますか
一人ひとり、そしてそこにいる全員の、全ての感情や言動がピタリとはまった時、
そこには、舞台というフィクションの世界を超えたノンフィクションが立ち上るのだと思います。
land4_2.JPG
サッカー等の団体スポーツで、ボールや人の流れを計算してゴールまでの筋道を立てる、
戦術を考えるという事があると思うのですが、少しそれにも似ている気がします。
(説明が分かりにくかったら申し訳ありません...笑)

さて、お稽古の特徴的なところでもう1点。
実は、藤田さんのお稽古にはいわゆる"台本"がありません。
稽古場で役者さん達を目の前にして、
その時その瞬間に感じたものを言葉に起こし、そのまま役者さん達に伝えていきます。
land4_3.JPG
つまり、役者さん達はその場で覚えなければいけない訳ですが...。

時には、言葉を絞り出す為に悩まれる事もありますが
その悩んでいる時間、生み出される瞬間、発せられる瞬間
その全てをその場にいる全員で共有している感覚こそが
とてつもなく"生=LIVE"であり、舞台創作の現場らしいなぁと、そんな事を感じています。

いよいよ上演まであと10日となりました。
先日の製作発表の記事にもありましたが、
~最新作にして最高傑作~になる事は間違いありません!

皆さま、劇場でお待ちしております!

▽公演情報詳細はこちら▽
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/event/2012/1113landscape.html

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