2012.11.22 13:31
北九州公演感想リポート
皆さんこんにちは!広報一田です。
公演期間中しばらくブログを留守にしておりまして...申し訳ありません。
お陰様で、北九州公演全日程が無事終了いたしました。
期間中ご来場頂いた皆さま、本当に、本当にありがとうございました!
皆さまそれぞれに感想は持って頂いたかと思いますが、ここで
公演アンケートより幾つか感想をご紹介させて頂きたいと思います。(一部抜粋)
◆一見つながっていないようなストーリーが、だんだんつながっていく様子に、どんどん引きこまれていきました。こんな舞台は初めて!!感動しました!!一人一人が主役で、小倉という街でそれぞれの時間軸がえがかれていて、人ってこんな風につながっているんだ、と思いました。人間っておもしろい。ステキな舞台、ありがとうございました。
◆大変新鮮な舞台と思います。演者と観客に親近感を感じ、演者達の「熱意」がそのまま伝わってきました。セリフのくりかえし、状況のくりかえし、一見やりすぎかなとも最初は思ったけど、その内いつか舞台にのめりこんでいて、「ランドスケープ」という、騒がしくて切ない、とても感動的で素晴らしい舞台。
◆北九州の街×藤田貴大、タンノウしました。リフレインされる会話に小倉の街が巻き込まれて、別の街、別の世界のようでした。北九州弁を使ってないせいもあるかな。記憶のらせんに、自分も巻き込まれてしまいました。
◆あっぱれ!すばらしい!いっしょに歩いたり走ったりしたいと思ったりもしましたが、この運動量にはついていけないとあきらめました。でもいっしょに歩いて駆け抜けた気持ちになっています。返事は1回だけ、ついやってしまいました。この「くりかえし」や「運動」によって「何か」が胸をうつ。この演劇というか、パフォーマンスというか、これはライブでなければ絶対に伝わらないんじゃないかと思う。
◆どんどんつながっていくお話に、何度も鳥肌が立ちました。色々な想いがあふれていて、観ている私もいっぱいいっぱいで、もう一度、別の視点からも観てみたいと思いました。海の底、暗闇、リアルに想像してしまって、少しさみしく、怖く、なりました。この作品を北九州で観られたことを、とても幸せに思います。
◆久しぶりにいいものを見せて頂きました。シンフォニーのように、言葉とフレーズがいきかい...断片が最終へ向けて形をもちつながって...たくさんの人生を体験したようでした。ことばを超えた「何か」がおしよせ、涙がでていました。
◆私は北九州で生まれ育ったものです。異邦人である藤田さんが北九州をどのように捉え描くのか楽しみに観劇しました。まず印象的だったのは海のモチーフです。私には北九州に海のイメージがあんまりないのです。地形的には海に面しているし、若松の脇田海岸に海水浴に行ったことがあるのに、です。海は産業のものだったのですね。そんなイメージが強くあります。
次に喪失のモチーフです。市場の火事、家族の死、北九州は喪失の街だった。八幡製鉄所の繁栄に伴って街も繁栄し百万都市になりました。しかし、引き換えに自然を失った。洞海湾はヘドロの死の海だったし、紫川はゴミの川、空は濁っていて大気は臭い、公害の街になりました。時代は移り、新日鉄が縮小されていくと街も縮小し、デパートの閉店、銀天街はシャッターが降りていきました。街が元気を失いました。しかし反対に自然は復活し、洞海湾はきれいになり、紫川にはアユも上ってきました。ゴミの埋め立て地がビオトープとして生まれ変わっています。今や環境都市北九州です。街は喪失と復活を繰り返すのでしょう。そして人もまた、リフレインです。リフレインは、20人の役者さんがやると喧騒ですね。セリフが聞き取りにくかったですが、役者さんが発するエネルギーはすごかった。そのエネルギーに観客もまきこまれ同化したと思います。
それぞれに作品を受け止め、そして素敵な言葉を沢山お寄せ頂き、本当にありがとうございました。
北九州公演は終了しましたが、年明け3月8日(金)~10日(日)には
東京公演が待ち受けております!
関東近郊の皆さまはもちろん、北九州公演を観てくださった方も
また新たな視点で楽しんで頂ける舞台になると思いますので、是非ご来場をお待ちしております。
来年のお稽古までしばらくこのブログもお休みとなりますが
またここでお会い出来る日を楽しみにしながら...皆さま楽しいクリスマス&良いお年を!