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2009年12月18日 15:34

エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.04

『みつけた、新しい物語!絵本を作ろう、絵本を読もう。』 2日目

講師/上田真弓 会場/修多羅市民センター

2009年11月22日(日)

2日目はいよいよみんなで絵を描いて絵本を作ります。
絵本にとりかかる前に身体を動かします。

3人組になります。
並んで両側の人『木』、真ん中の人が『リス』です。
1人オニになります。
オニには3つの言葉があります。
「火がくるぞー」『木』の人が動きます。
「人がくるぞー」『リス』の人が動きます。
「嵐がくるぞー」全員が動きます。
さあ、始めますよ!

「嵐が来るぞ―!」

危ない!!逃げ遅れた!!大人げない!!!
などなど言葉が飛び交います。
みんな楽しそう。

終わったら、身体を伸ばします。

右手で隣の人の左肩を持って。

はい!ストレーーーーッチ

いよいよ絵を書きましょう。

まず、みんなで
「若松にあるもの」
「北九州にあるもの」
「ここにはないけれどあると嬉しい」
「100年前にあったもの」
「100年後にありそうなもの」
これらを思い浮かべていきます。言葉をどんどん真弓さんが書きとめていきます。

たくさん出ましたね。
この中の言葉を使って、自分たちの絵本作るために絵を描こう!
テーマは
『僕たちのまち―昔・今・未来―』
1億年後・1千万年後・100年後
現在をはさんで
100年前・1千万年前・1億万年前

この紙に描いていきます、大きいですね。

お昼ご飯をはさんで、みんな思い思いに絵を描いていきます。

色えんぴつ、絵具、油性、水性、クレヨン、なんで書いても大丈夫!

だんだん、形になってきました。

さあ、できあがりました?

読書が好きなので、本を描きました。

若松の街の思い出を描きました。

若松のずーーーっとずーーーっと昔のころの話です。

若松の街を描いています、河童もいますよ。
みんなが絵を描き終わると、真弓さんが絵の真ん中に切れ目を入れて絵本になるようにたたんでくれます。
絵を見ていると、物語が浮かんできませんか?
浮かんできた物語を発表してみましょう!!

昔、若松にいたかもしれない不思議な生き物の話。

昔のころの思い出の話。

車に乗ってドライブに行く話。

思い出の若松の話。

未来の世界の話。

自分の住んでいる街若松と、若戸大橋の話。

などなど、たくさんのお話しが絵と共に生まれました。
何気ない風景や思い出にもたくさんの物語が眠っている。
そんな事を気づかせてくれるワークショップでした。

最後はみんなで感想を話し合って、今回のワークショップは終了です。
外はとても寒かったのですが、ほんわりあったかな2日間でした。
みなさん、お疲れ様でした―――!

講師プロフィール


南波 圭
なんばけい/俳優。大学卒業後NINAGAWAカンパニーを経てフリーに。蜷川幸雄演出作品やチェルフィッチュ、指輪ホテルなどの前衛的な作品になどに出演する一方、演劇ワークショップに関わり始める。子供からシルバー世代、障害を持った人たちなど、幅広い方々との多彩な演劇づくりに励んでいる。また、地元群馬県でお母さん世代と「かかあ祭り」をやるべく、ただいま画策中。

上田真弓
うえだまゆみ/大阪生まれ広島育ち。大学入学を機に沖縄へ。地元の劇団で演劇活動を始める。演劇企画「魚の目」を経て、フリーで劇作、演出、舞台・映像への出演を行う。ほかに、子どもたちのための演劇ワークショップや、一般の人のための朗読講座、表現ワークショップ。「ホエタマカイの夜」(98年)で沖縄市戯曲大賞佳作受賞。ウニココ楽団代表。珊瑚舎スコーレ講師/沖縄国際大学非常勤講師 ウニココ楽団 http://web.mac.com/unicoco/

多田淳之介
ただじゅんのすけ/1976年生。東京デスロック主宰。青年団演出部所属。「演劇LOVE」を公言し、演劇の幸せを宿志とし活動中。現代口語演劇から身体表現まで幅広く作品を手がけ、身体への負荷を利用した演出が特徴。海外での創作、国際演劇祭ディレクター、地域・教育機関へのアウトリーチなど、国際・教育・地域を軸に活動を行う。東京デスロックは2009年より東京公演を休止し、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデントカンパニーとして活動中。

吉栁佳代子
きりゅうかよこ/1975年生まれ・福岡県飯塚市在住ドラマティーチャー(表現教育家)・九州大谷短期大学非常勤講師・劇団翔空間 俳優・(特非)こどもと文化のひろば わいわいキッズいいづか事務局 ‘97年より演劇的手法の一つである「ドラマ」を用いて子ども達・おとな達と共にコミュニケーションから創作・創造への演劇活動を展開。小学校・NPO団体など北九州を始め県内を中心に実践多数。

有門正太郎プレゼンツ(有門正太郎・加賀田浩二)
ありかどしょうたろう/有門正太郎プレゼンツ主宰、1975年生。倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」所属。役者として様々なツアー公演など参加する傍ら高校演 劇専科の講師経験を活かし、北九州芸術劇場「出前ワークショップ」「チャレンジ!えんげき09」の総合演出も務める。様々な人と出会い皆を満点の笑顔にしたいと考える。コンセプトは「日常的要素を持ち込み演劇的エッセンスを加えることで、より親しみ楽しんでもらおう」。

F’s Company(フーズ・カンパニー)福田修志
ふくだしゅうじ/F’s Company代表・劇作家・演出家。1975年生。長崎市出身。人の脆さを描いた作品や、『今の長崎』をモチーフにした作品を生み出している。「演劇を長崎の娯楽のひとつに」という想いから、どの作品にも必ず笑いを誘う要素を盛り込み、気軽に演劇を楽しめる環境作りにも取り組んでいる。昨今では、地元長崎の市民参加舞台において演出補佐を務めるなど演劇初心者への演劇ワークショップ的な指導も行っている。

柏木陽
かしわぎあきら/演劇百貨店代表/演劇家。1993年、演劇集団「NOISE」に参加し、劇作家・演出家の故・如月小春とともに活動。2003年にNPO法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。全国各地の劇場・児童館・美術館・学校などで、子どもたちとともに独自の演劇空間を作り出している。近年の主な仕事に、兵庫県立こどもの館や、世田谷美術館での中高生向けワークショップの進行など多数。青山学院女子短期大学、大月短期大学、和光大学等で講師もつとめる。