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2010年01月04日 18:40

エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.09

『わたしは町の発掘隊!!』 1日目

講師/有門正太郎プレゼンツ(有門正太郎・加賀田浩二) 
会場/大里東市民センター

2009年12月19日(土)

5回目となる「エンゲキで私イキイキ、地域イキイキ」。
今回は大里東市民センターでの開催です。
前日は雪がちらつくほどの寒さで、天候が心配されましたが...
ワークショップ当日は、青空の広がるよいお天気。
さぁ、今回のワークショップはどんな内容になるのでしょう?

市民センターに足を踏み込むと...
何やら怪しい恰好の...

1219ikiiki_1.JPG

...と、思ったら...
この方が今日の講師、有門正太郎プレゼンツの有門さんです!

1219ikiiki_2.JPG
ババーン!

探検隊のコスチューム(?)に身を包み、さっそうと登場!
今日はみんなで門司の町を探検するのです!


こちらは、
アシスタントの加賀田さんです。

1219ikiiki_3.JPG
腰にはゾウのじょうろ...


有門さんは、大里東市民センターのある門司区出身。
「演劇を通して、地元に恩返しをしたい」とおっしゃっていました。
お二人は北九州を拠点に活動する劇団、飛ぶ劇場の俳優さんでもあります。

そんな地元演劇人の二人が行う、今日のワークショップ...
どんな展開になるのでしょう??


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発掘体操でウォーミングアップ

まずは、みんなで一緒に、ウォーミングアップです!
今回は、隊長・副隊長によるオリジナル準備運動、
「発掘体操」でスタートです。

1219ikiiki_4.JPG
双眼鏡を構えて...背中を伸ばします

1219ikiiki_5.JPG
土を掘りながら、足を伸ばします


その後、みんなで一列になって、先頭の人のまねをしながら、会場中を歩き回ります。

1219ikiiki_6.JPG
「はーい、みなさん手を挙げてー。」

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か~め~は~め~...はーー!


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写真からイメージを広げよう

身体が温まった所で、
隊長が写真を取り出してきました。

1219ikiiki_8.JPG
「これ、何に見えますか?」

写真は、「せみの抜け殻」や「商店街らしき場所」、「どこかの誰かが描いた絵」といった、
特に何の変哲もないものばかり。

「写真の特徴的な部分を見つけて、そこからいろいろ想像してみよう」と有門隊長。
最初はなかなか言葉が出てこないものですが、
じっと写真を見ているうちに、ムクムクと発想の芽が伸び始めます...


例えばこちらは市民センターの一角にあるマイクの差し込み口の写真です。

1219ikiiki_9.JPG
「なんだか可愛い...」

丸い輪郭に穴が三つ...
じーっと見ていると、だんだん顔のように見えてきます。

1219ikiiki_10.JPG
「うーん、なるほどねー」


今度はグループに分かれて、それぞれ配られた写真を見ながら、
イメージを膨らませます。

1219ikiiki_11.JPG
「これ、何をしている所だろうね?」

小学生の参加者が、ポンポンとアイデアを出していく一方、
大人の参加者にとっては、久しく使っていなかった想像力をフル活用している様子も...
かと思いきや、大人ならではのシブイ発想も飛び出して、会場は笑いに包まれます。


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町に出かける準備をしよう

写真を見ながら、ひとしきり想像力を鍛えた後は...
町に出かける準備です!

まずは各グループ、それぞれの役割を決めます。
1219ikiiki_12.JPG
えーと、時計係は...

ちなみに各役割は以下の通り。
・リーダー:みんなをまとめます
・サブリーダー:リーダーのお手伝いをします
・点呼係:迷子になるメンバーがいないように確認します
・時計係:時間までに帰ってこられるように時計をチェック
・安全係:探検中は道路を渡ったりもするので、左右の安全を確かめます

さらに、スタッフがカメラ係として参加します。


役割分担の後は、あみだくじで行き先を決定!

1219ikiiki_13.JPG
運命は隊長の手に...

その結果、以下のようになりました。
・Aグループ:公園 
・Bグループ:学校
・Cグループ:商店街
・Dグループ:海


「でも、行き先に辿りつくことが目的じゃないんですよ。途中でおもしろいと思うモノや気になるモノをたくさん見つけて下さい。それで時間がなくなって目的地にたどり着けなくても大丈夫ですから!」
と、有門隊長。


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探検にGO

それでは、みなさんしっかり防寒をして...
出発です!

1219ikiiki_14.JPG
いざ!

「探検隊」になって町に出てみると、
見なれた風景が、ちょっと新鮮に見えてくるから不思議です。
目的地の方向に向かって歩きながら、面白いものを探し、気になる風景を写真に撮っていきます。

1219ikiiki_15.JPG
「あ、こんな所に穴が...」

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みなさん、何かを見つけたようですが...?

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何やら道端の風景を激写しております

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こちらも何か発見したようですよ

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「これ面白いんじゃない?」


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写真を選ぼう

そんなこんなで、1時間ほど町の中を探検してまわったら...
市民センターに戻り...

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おかえりなさーい


撮影してきた写真から、とっておきの10枚をセレクトします。

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うーん、どれも捨てがたい...

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「こんなにいっぱい撮ってたっけー?」


グループごとの探検報告では、
「ウォーリーがいたね」「いっぱいね」
「うちは宇宙船あったね」
「顔、いっぱいあったよね」「あったあった」
「キスしてたね、キス」「...キス―???」
などなど、不思議発言が相次ぎ...

みんないったい何を発掘したのか...

気になって気になって、しょうがないまま一日目は終了したのでした...


おまけ

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商店街を探検したチームからはおみやげも...

講師プロフィール


南波 圭
なんばけい/俳優。大学卒業後NINAGAWAカンパニーを経てフリーに。蜷川幸雄演出作品やチェルフィッチュ、指輪ホテルなどの前衛的な作品になどに出演する一方、演劇ワークショップに関わり始める。子供からシルバー世代、障害を持った人たちなど、幅広い方々との多彩な演劇づくりに励んでいる。また、地元群馬県でお母さん世代と「かかあ祭り」をやるべく、ただいま画策中。

上田真弓
うえだまゆみ/大阪生まれ広島育ち。大学入学を機に沖縄へ。地元の劇団で演劇活動を始める。演劇企画「魚の目」を経て、フリーで劇作、演出、舞台・映像への出演を行う。ほかに、子どもたちのための演劇ワークショップや、一般の人のための朗読講座、表現ワークショップ。「ホエタマカイの夜」(98年)で沖縄市戯曲大賞佳作受賞。ウニココ楽団代表。珊瑚舎スコーレ講師/沖縄国際大学非常勤講師 ウニココ楽団 http://web.mac.com/unicoco/

多田淳之介
ただじゅんのすけ/1976年生。東京デスロック主宰。青年団演出部所属。「演劇LOVE」を公言し、演劇の幸せを宿志とし活動中。現代口語演劇から身体表現まで幅広く作品を手がけ、身体への負荷を利用した演出が特徴。海外での創作、国際演劇祭ディレクター、地域・教育機関へのアウトリーチなど、国際・教育・地域を軸に活動を行う。東京デスロックは2009年より東京公演を休止し、埼玉県富士見市民文化会館キラリ☆ふじみのレジデントカンパニーとして活動中。

吉栁佳代子
きりゅうかよこ/1975年生まれ・福岡県飯塚市在住ドラマティーチャー(表現教育家)・九州大谷短期大学非常勤講師・劇団翔空間 俳優・(特非)こどもと文化のひろば わいわいキッズいいづか事務局 ‘97年より演劇的手法の一つである「ドラマ」を用いて子ども達・おとな達と共にコミュニケーションから創作・創造への演劇活動を展開。小学校・NPO団体など北九州を始め県内を中心に実践多数。

有門正太郎プレゼンツ(有門正太郎・加賀田浩二)
ありかどしょうたろう/有門正太郎プレゼンツ主宰、1975年生。倉本聰主宰「富良野塾」、泊篤志代表「飛ぶ劇場」所属。役者として様々なツアー公演など参加する傍ら高校演 劇専科の講師経験を活かし、北九州芸術劇場「出前ワークショップ」「チャレンジ!えんげき09」の総合演出も務める。様々な人と出会い皆を満点の笑顔にしたいと考える。コンセプトは「日常的要素を持ち込み演劇的エッセンスを加えることで、より親しみ楽しんでもらおう」。

F’s Company(フーズ・カンパニー)福田修志
ふくだしゅうじ/F’s Company代表・劇作家・演出家。1975年生。長崎市出身。人の脆さを描いた作品や、『今の長崎』をモチーフにした作品を生み出している。「演劇を長崎の娯楽のひとつに」という想いから、どの作品にも必ず笑いを誘う要素を盛り込み、気軽に演劇を楽しめる環境作りにも取り組んでいる。昨今では、地元長崎の市民参加舞台において演出補佐を務めるなど演劇初心者への演劇ワークショップ的な指導も行っている。

柏木陽
かしわぎあきら/演劇百貨店代表/演劇家。1993年、演劇集団「NOISE」に参加し、劇作家・演出家の故・如月小春とともに活動。2003年にNPO法人演劇百貨店を設立し、代表理事に就任。全国各地の劇場・児童館・美術館・学校などで、子どもたちとともに独自の演劇空間を作り出している。近年の主な仕事に、兵庫県立こどもの館や、世田谷美術館での中高生向けワークショップの進行など多数。青山学院女子短期大学、大月短期大学、和光大学等で講師もつとめる。