2012.10.10 10:46
お稽古開始~物語が交わるとき~
皆さんこんにちは!広報です。
いよいよ10月4日より、本年度のプロデュース公演
「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」のお稽古が始まりました。
本年度は、作・演出に藤田貴大さん(マームとジプシー)、
そしてプロデュース公演史上過去最多となる20名のキャストを迎え
11月の北九州公演、そして来年3月の東京公演へと臨みます。
約半年間、このブログともども、どうぞよろしくお願い致します!
初日から数日間のお稽古では、"地図ワークショップ"なるものが行われました。
・朝何時に起きて
・何を食べて
・何処から何に乗って
・どんな景色を見ながら
劇場まで来たのか?というような事を、キャストそれぞれが話し
藤田さんがそれらを地図として落とし込んでいきます。
「何時に家を出た?」「スーパーで何を買ったの?」「電車?それとも汽車?何ていう路線?」
藤田さんからの問いかけで、日常の細部までが丁寧にすくいとられます。
そうして、稽古場の床一面に皆の辿ってきた道が線として現れ
それぞれの生活が浮かび上がることで
北九州という街を軸に、みんなが1つになっていくのを実感。
全員のエピソードが語り終わると、今度は、
そのエピソードの"交錯点"を持つ人たちが動きながら語る、
というような事も行われました。
誰かが「私はスーパーに行きました」と言うと
同じく"スーパー"に行った人が「スーパーでエスカレーターに乗りました」と言う。
するとまた他の人が「僕はエスカレーターに乗った事がありません」と言う。
誰かが言った言葉の中に、重なるキーワードがあると話し始めるわけです。
そこに行った時間や取った行動、感じた想いは違ったとしても
全く知らないと思っていた人達の、それぞれの物語が、どこかを軸に交わる。
それと同じように、私達の日々も、色んな人々の人生と交わっている。
そんな事を感じたお稽古でした。
これがどんな風に作品に反映されていくのか?
は本番までのお楽しみ!ですが、
きっと、北九州のいろんな風景、街の空気を感じられる作品になると思います。
どうぞお楽しみに!
※追伸:次回よりキャスト紹介インタビューも更新していきますので、こちらもお楽しみに♪