月1ダンス部2008

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2008年08月23日 16:58

「ゆるむ」「きく」

カラダできく/カラダではなす:コンタクト・インプロヴィゼーション入門編
進行/坂本公成&森裕子
2008年8月23日(土)@北九州芸術劇場・稽古場

コンタクト・インプロヴィゼーション」は人と人、あるいは人と物とのコンタクトを動きのきっかけとして即興で踊るダンスメソッドのことです。


今日は第一人者でもあるMonochrome Circus(モノクローム サーカス)の坂本公成さんと森裕子さんに来ていただきました。

写真:8月23日ワークショップ輪になって隣の人の足の裏を揉みつつ自分の呼ばれたい「あだな」を自己紹介して、みんなで何度もリピート。普段「○○さん」など苗字でしか呼ぶことが無いので、必然的に名前をインプット。一体感が出てきて、今日はこのメンバーで頑張ろう!と盛り上がってきました。

歩く。

海の中に溶けている塩のように、斑にならないよう稽古場の中を歩きます。意識しているはずなのにみんな同じ方向に歩いてしまったり、人の集まりが固まったり、それを意識しつつ空いた空間がないようにしていきます。あの空間が空いたからあそこに歩いて行くぞ!と思ったら他の方に先を越されて行けなかったり、あの人はこう歩いていくだろうと予想を立てて歩いていたら全く違う方向に行って、ぶつかりそうになってしまったり。周りを意識しつつ歩くのもなかなか大変。しかも、どんどん幅が狭くなってきました。
写真:8月23日ワークショップ

干からびそうです。

二人一組になってストレッチ。相手を信頼して身体を預けます。
人の身体って柔らかい。ウォーターベットのような感覚。しかも重たくない。
相手が力を入れてないから?自分と一体化しているから?・・・不思議。

写真:8月23日ワークショップ次は、一人が目を瞑って、もう一人がポーズを決めます。それを目を瞑っている人が手で触りながら同じポーズをとる「形態模写」をします。3回しか触ってはいけないので、同じポーズは至難の業です。難しいなぁと思っていたら、坂本さんから驚きの言葉が、
「カラダ全体で抱きついたらいい!!」
おぉ!みんな驚きと納得。
手のひらで1回触るより、全体で触ったら3回もあれば同じポーズが決まります。

お互いに目を瞑ったまま交互に相手に触れる。
恐る恐る手を触り、相手が肩に触れたら、私は背中を触れる。いつの間にか触れる部分が肘に変わり、足に変わり、頭に変わり、背中に変わり、触れられる触れ返すを続けて行きます。初めはここを触ろうと考えていたのに、どんどん早くスムーズに交互に交換して、何も考えなくても身体が反応していきます。
少しずつ動きながら相手を変え、2人が3人になり、4人になり、2人でぽつんといたら、人がいるところに移動して行く。目を瞑っているからどこにいるか分からない?と思うかもしれませんが、気配というか、感覚で分かるのです。

写真:8月23日ワークショップ

今日はこれにて終了。心地良く汗をかきました。

コンタクト・インプロヴィゼーション?
終わってから気付いたのですが、自己紹介の初めから「コンタクト」していました!
「インプロヴィゼーション」とは感覚なのか、何も考えないでも身体が相手に合わせ動くことなのか・・・これからのワークショップで探したいと思います。

講師プロフィール


乗越たかお
作家・ヤサぐれ舞踏評論家。海外でも翻訳され、ベストセラーとなった「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」(作品社刊)は多くの大学でも採用され、世界最高のダンス・ライブラリ、NYリンカーンセンターをはじめ、パリのCentre National de la Danse(CND)にも収蔵されている。他に「ダンシング・オールライフ~中川三郎物語」「ドメイン~熊川哲也120日間のバトル」(ともに集英社)、「アリス~ブロードウェイを魅了した天才ダンサー川畑文子物語」(講談社)など著書多数。06年にニューヨークのジャパン・ソサエティからの招聘を受けて滞米研究。07年イタリアのダンス・フェスティバル『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクターを務める。現在は月刊「シアターガイド」、月刊「DDD」などで連載中。

中村恩恵
横浜生まれ。舞踊家。1991年から現代の舞踊界のリーダー的なカンパニー、ネザーランドダンスシアターで主要ダンサーとして踊ったのち、オランダをベースにフリーの舞踊家として活動。近年では自らの舞踊活動のかたわら、キリアン作品のコーチとしてパリオペラ座をはじめ、世界中のバレエカンパニーやバレエスクールで作品指導にあたる。07年、横浜に舞踊活動の拠点として、Dance Sangaを設立。

坂本公成
福岡県出身。大学で美学と人類学を学ぶ。’90年にMonochrome Circus結成。音楽家の野村誠や、山下残など複数のアーティストと活動を共にする。’96年「ダンスの出前」で有名な「収穫祭シリーズ」を開始。フランス、ドイツ、リトアニア、韓国、などでの、劇場、美術展から福祉施設、学校など、上演は国内外300回を越える。舞台作品でも、’00年の「リヨン・ビエンナーレ」で紹介されるなど、17ヵ国27都市で作品を上演。Monochrome Circusは昨年度から京都の老舗小劇場『アトリエ劇研』のフランチャイズ・カンパニーとして新たな活動を開始。一方、2008年で13周年を迎える「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」のプログラム・ディレクター。京都芸術センター主催『Coaching Project』プロデューサーなどダンサー目線に立ったprojectから多くの若手ダンサーを育てている。

森裕子
日本一小さいコンテンポラリーダンサー。が、その小ささを感じさせない大きな空間と透明感のある動きが魅力。’93年にMATOMA France-Japonに参加以降、アヴィニヨン演劇祭など海外の大きな舞台に立ち続ける。’96年よりMonochrome Circusに参加。以降同カンパニーで振付・ダンスに活躍する。コンタクト・インプロヴィゼーションの指導者としても全国各地、海外でも活躍している。

じゅんじゅん
学生時代よりマイムをを始める。その後コンテンポラリーダンスでの活動も開始。ソロ作品を発表するほか、岩淵多喜子、伊藤キムらのダンス公演にも多数出演。パフォーマンスシアター水と油を創設メンバー。水と油のメンバーとして、結成の1995年から一時休止の2006年3月までに国内22都市海外9ヶ国22都市で公演を行う。生まれ持っての空間を捉える才能と、独自の身体の動きでダンスファンのみならず多くの観客を魅了してきている。2007年、横浜ダンスコレクションR横浜ソロ×デュオ<Competition>+にて『審査員賞』受賞。その他、世田谷パブリックシアター野村萬斎演出の『国盗人』やNHKドラマ『トップセールス』におけるダンスシーン振付・出演など演劇やテレビ等の分野にも活動の場をひろげる。ダンスラボ2007「迷路のつくりかた」(2007年9月北九州芸術劇場 企画・製作)振付・演出。