月1ダンス部2008

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2008年09月01日 16:52

踊りの楽しみを味わう。バレエクラス。

進行/中村恩恵
2008年9月1日(月)@北九州芸術劇場・稽古場

【内容】立ち方、軸の作り方などの身体の基礎を大切にした前半。それからクラシックテクニックにのっとったアンシェヌマンを美しい曲に合わせて踊ってみます。正しい身体認識に基づく表現の自由を楽しみましょう。

バレエはテレビ等の舞台中継で見たことはあるのですが、間近で見ることは初めてなのでとても楽しみにしていました。経験者のみのバレエクラスということもあり、今日はいつものワークショップとは少し雰囲気が違っています。
もちろん私は参加できませんが、写真を撮りつつ見学させていただきました。

写真:9月1日バレエクラス
前半はクラシックの音楽に合わせて、バーレッスン。
中村さんが初めに手本を見せ、皆で合わせます。

写真:9月1日バレエクラス
イメージを持ちながら身体を動かすということを何度も言われていました。

写真:9月1日バレエクラス       写真:9月1日バレエクラス


写真:9月1日バレエクラス

1時間半ほど練習して、休憩です。
みなさん汗だくで疲れているのに、
視線の先には中村さんが!!
ゆっくりと一人で踊られていたので、受講生はそれをも吸収するかのようです。

後半は、中村さんが考えられた振付を踊ります。
みなさん1~2回見ただけですぐに振りを覚えられるのがすごい!
どうしてすぐに覚えられるの?と質問したら、バレエのレッスンを続けてきたことによって、体に一つひとつの動作が入っているからだそうです。

写真:9月1日バレエクラス

4人ぐらいのグループに分かれて踊ってみます。
踊る前に中村さんが「こんな風にイメージしながら踊ってみて」と言われただけで、みなさんの動きが全く変わりました。ただそのままの振りを踊るのではなく、その振りの中で「表現する」ということが重要なのだと思いました。

写真:9月1日バレエクラス

みなさんが踊った後、中村さんが通しで踊って下さいました。
風に靡くシルクのような踊りをされる方です。柔らかくて、素敵です。

中村さんのワークショップも今日で最後。3回ってあっという間です・・・
けれど、毎回の受講のたびに新しい発見があって本当に楽しかった。
今日は「見る」ことが中心でしたが、一人ひとりの雰囲気や、踊り方があって、それを見ているだけでも、また自分の中に新しい発見があります。
普段感じることが出来ないことを感じられるようになる。
踊りって楽しいですね!
本当にありがとうございました。

講師プロフィール


乗越たかお
作家・ヤサぐれ舞踏評論家。海外でも翻訳され、ベストセラーとなった「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」(作品社刊)は多くの大学でも採用され、世界最高のダンス・ライブラリ、NYリンカーンセンターをはじめ、パリのCentre National de la Danse(CND)にも収蔵されている。他に「ダンシング・オールライフ~中川三郎物語」「ドメイン~熊川哲也120日間のバトル」(ともに集英社)、「アリス~ブロードウェイを魅了した天才ダンサー川畑文子物語」(講談社)など著書多数。06年にニューヨークのジャパン・ソサエティからの招聘を受けて滞米研究。07年イタリアのダンス・フェスティバル『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクターを務める。現在は月刊「シアターガイド」、月刊「DDD」などで連載中。

中村恩恵
横浜生まれ。舞踊家。1991年から現代の舞踊界のリーダー的なカンパニー、ネザーランドダンスシアターで主要ダンサーとして踊ったのち、オランダをベースにフリーの舞踊家として活動。近年では自らの舞踊活動のかたわら、キリアン作品のコーチとしてパリオペラ座をはじめ、世界中のバレエカンパニーやバレエスクールで作品指導にあたる。07年、横浜に舞踊活動の拠点として、Dance Sangaを設立。

坂本公成
福岡県出身。大学で美学と人類学を学ぶ。’90年にMonochrome Circus結成。音楽家の野村誠や、山下残など複数のアーティストと活動を共にする。’96年「ダンスの出前」で有名な「収穫祭シリーズ」を開始。フランス、ドイツ、リトアニア、韓国、などでの、劇場、美術展から福祉施設、学校など、上演は国内外300回を越える。舞台作品でも、’00年の「リヨン・ビエンナーレ」で紹介されるなど、17ヵ国27都市で作品を上演。Monochrome Circusは昨年度から京都の老舗小劇場『アトリエ劇研』のフランチャイズ・カンパニーとして新たな活動を開始。一方、2008年で13周年を迎える「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」のプログラム・ディレクター。京都芸術センター主催『Coaching Project』プロデューサーなどダンサー目線に立ったprojectから多くの若手ダンサーを育てている。

森裕子
日本一小さいコンテンポラリーダンサー。が、その小ささを感じさせない大きな空間と透明感のある動きが魅力。’93年にMATOMA France-Japonに参加以降、アヴィニヨン演劇祭など海外の大きな舞台に立ち続ける。’96年よりMonochrome Circusに参加。以降同カンパニーで振付・ダンスに活躍する。コンタクト・インプロヴィゼーションの指導者としても全国各地、海外でも活躍している。

じゅんじゅん
学生時代よりマイムをを始める。その後コンテンポラリーダンスでの活動も開始。ソロ作品を発表するほか、岩淵多喜子、伊藤キムらのダンス公演にも多数出演。パフォーマンスシアター水と油を創設メンバー。水と油のメンバーとして、結成の1995年から一時休止の2006年3月までに国内22都市海外9ヶ国22都市で公演を行う。生まれ持っての空間を捉える才能と、独自の身体の動きでダンスファンのみならず多くの観客を魅了してきている。2007年、横浜ダンスコレクションR横浜ソロ×デュオ<Competition>+にて『審査員賞』受賞。その他、世田谷パブリックシアター野村萬斎演出の『国盗人』やNHKドラマ『トップセールス』におけるダンスシーン振付・出演など演劇やテレビ等の分野にも活動の場をひろげる。ダンスラボ2007「迷路のつくりかた」(2007年9月北九州芸術劇場 企画・製作)振付・演出。