月1ダンス部2008

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2008年10月19日 17:11

「ささえあう」「ゆるゆるセッション」

カラダできく/カラダではなす:コンタクト・インプロヴィゼーション入門編
進行/坂本公成&森裕子
2008年10月19日(日)@北九州芸術劇場・稽古場

昨日のワークショップのため少し筋肉痛・・・
そんな私の為にあるような「王様ゲーム」。
二人一組になり王様と僕に分かれ、王様の命令には絶対服従。
5分間マッサージをしてもらいました。心地よくて眠くなる。
眠くなる???8月24日の回も同じことを書いた気が。
コンタクト・イン・プロヴィゼーションって"体が気持ち良い"のです。坂本さんと森さんがいつも初めに言ってくださる3大原則。「自分のカラダをきく」ことで自分が今どんな状態なのかを把握でき、「相手のカラダをきく」ことで人の呼吸や状態が分かり、「自分のカラダを守ること」で無理をせずに自分のペースでできる。
無理をしないって普段でもなかなか難しいのですが、私はちょっと疲れたなぁって思ったら、すぐに休憩しています。座って他の方の動きを見ているのも楽しいですよ。

だから、まだ月1ダンス部に参加されていない方もぜひ1度参加してみてください。
運動を全くしていない私でも参加しているので大丈夫!心地よく汗をかきましょう♪

画像:10月19日(日)ワークショップ風景

午前の部は終了。
1時間の休憩を挟んで午後の部です。

円を作って真ん中に一人立ちます。真ん中の人は真っ直ぐな棒になったつもりで倒れ、それを周りの人が受け止めて反対に押し返すのです。真ん中の人は真っ直ぐなままなので、されるがまま。受け止めてくれないとそのまま倒れてしまうから、ドキドキしますし、周りの人を信頼していないと棒にはなれないのです。
しかしながら、昨日今日と一緒にワークショップをしてきた仲間。
信頼感アップをしてきているので皆様万全の体制で受け止めています。楽しい!

二人で重心を感じます。
手をつないで、両足を近づけて、逆三角形のような形を作ります。
画像:10月19日(日)ワークショップ風景
坂本さんと森さんでカウンターバランス。
カウンターバランスとはどちらが欠けてもできないもの。軸を二人一つに合わせることで成り立っており、片方でもいなくなると倒れてしまいます。ここで重要なのが一人ひとり力の加減(MAX)が違っているということ。だから相手に合わせて、相手のカラダをきかないとバランスを取ることが出来ません。

ささ、ここで坂本さんの名言
「もたれ合うと支え合うは違う!もたれ合う人生は嫌だ!」
・・・確かに。

画像:10月19日(日)ワークショップ風景
出会った相手とコンタクト。
組む相手によって動きも違います。それぞれのペアが個性的。

今回も笑いが絶えない2日間。
ありがとうございました。

講師プロフィール


乗越たかお
作家・ヤサぐれ舞踏評論家。海外でも翻訳され、ベストセラーとなった「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」(作品社刊)は多くの大学でも採用され、世界最高のダンス・ライブラリ、NYリンカーンセンターをはじめ、パリのCentre National de la Danse(CND)にも収蔵されている。他に「ダンシング・オールライフ~中川三郎物語」「ドメイン~熊川哲也120日間のバトル」(ともに集英社)、「アリス~ブロードウェイを魅了した天才ダンサー川畑文子物語」(講談社)など著書多数。06年にニューヨークのジャパン・ソサエティからの招聘を受けて滞米研究。07年イタリアのダンス・フェスティバル『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクターを務める。現在は月刊「シアターガイド」、月刊「DDD」などで連載中。

中村恩恵
横浜生まれ。舞踊家。1991年から現代の舞踊界のリーダー的なカンパニー、ネザーランドダンスシアターで主要ダンサーとして踊ったのち、オランダをベースにフリーの舞踊家として活動。近年では自らの舞踊活動のかたわら、キリアン作品のコーチとしてパリオペラ座をはじめ、世界中のバレエカンパニーやバレエスクールで作品指導にあたる。07年、横浜に舞踊活動の拠点として、Dance Sangaを設立。

坂本公成
福岡県出身。大学で美学と人類学を学ぶ。’90年にMonochrome Circus結成。音楽家の野村誠や、山下残など複数のアーティストと活動を共にする。’96年「ダンスの出前」で有名な「収穫祭シリーズ」を開始。フランス、ドイツ、リトアニア、韓国、などでの、劇場、美術展から福祉施設、学校など、上演は国内外300回を越える。舞台作品でも、’00年の「リヨン・ビエンナーレ」で紹介されるなど、17ヵ国27都市で作品を上演。Monochrome Circusは昨年度から京都の老舗小劇場『アトリエ劇研』のフランチャイズ・カンパニーとして新たな活動を開始。一方、2008年で13周年を迎える「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」のプログラム・ディレクター。京都芸術センター主催『Coaching Project』プロデューサーなどダンサー目線に立ったprojectから多くの若手ダンサーを育てている。

森裕子
日本一小さいコンテンポラリーダンサー。が、その小ささを感じさせない大きな空間と透明感のある動きが魅力。’93年にMATOMA France-Japonに参加以降、アヴィニヨン演劇祭など海外の大きな舞台に立ち続ける。’96年よりMonochrome Circusに参加。以降同カンパニーで振付・ダンスに活躍する。コンタクト・インプロヴィゼーションの指導者としても全国各地、海外でも活躍している。

じゅんじゅん
学生時代よりマイムをを始める。その後コンテンポラリーダンスでの活動も開始。ソロ作品を発表するほか、岩淵多喜子、伊藤キムらのダンス公演にも多数出演。パフォーマンスシアター水と油を創設メンバー。水と油のメンバーとして、結成の1995年から一時休止の2006年3月までに国内22都市海外9ヶ国22都市で公演を行う。生まれ持っての空間を捉える才能と、独自の身体の動きでダンスファンのみならず多くの観客を魅了してきている。2007年、横浜ダンスコレクションR横浜ソロ×デュオ<Competition>+にて『審査員賞』受賞。その他、世田谷パブリックシアター野村萬斎演出の『国盗人』やNHKドラマ『トップセールス』におけるダンスシーン振付・出演など演劇やテレビ等の分野にも活動の場をひろげる。ダンスラボ2007「迷路のつくりかた」(2007年9月北九州芸術劇場 企画・製作)振付・演出。