北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2008年12月16日 18:00

仕込み2日目です。

俳優チームは火曜日から稽古が再開しますので、全員揃って仕込みを行うのは今日が最後になりそうです。

画像:今日も一日がんばりましょう
始まる前に全員でミーティングです。

画像:音響チーム
音響チームも今日は会場で機器の設置を行います。

画像:椅子の滑り止め
舞台チームが客席の椅子がスチールデッキからずり落ちたりしないように角材を取り付けます。

画像:買出しの打ち合わせ
照明チーム・音響チームが仕込みに使うテープ類も舞台チームが用意します。

写真は足りなくなったので買出しに行くところ。事前に用意できればそれに越したことはないのですが、なんでも計画通りというわけにはいかないようです。

画像:つけても良いですか?
出入り口に非常口の案内表示がなければつけるのも舞台の仕事です。

どこか会場を借りるときには割りと必要な作業になります。

画像:怪しい動き
舞台チームの一人がなにやら怪しい動きを・・・。

画像:正解は東西南北
舞台上の出入りのために印をつけていたのでした。「東西南北」ちゃんとテープで書いていました。

画像:撮影中
実は今回劇場が発行している「ステージ通信Q」の取材が行われていました。

プロのカメラマンの方に来て頂いてみんなの様子を写真に収められていました。

が、私の見る限りみんなカメラをまったく気にしていません。

一生懸命作業してるのがよくわかります。

画像:音響チームと機材です
音響チームの機材が組みあがりました。

さっそく音が出ているかどうかチェックをします。

画像:OKです。
設置しているスピーカーからちゃんと音が出ているか、確認しています。

画像:テスト中
画像:ずーっとしゃべってます
こうやってマイクでしゃべりながらチェックしています。途中から杉山先生がお手本としてしゃべっていたのですが、たくさんのスピーカーをひとつずつ確認できるように「音の高さを変えながら、なるべくずっとしゃべる」事を意識してるそうです。

画像:今回はラジオからも音が出ます
これも音のチェックです。でも実はスピーカーから出る音のチェックではありません。

ヒントは写真の下のほうです、わかりますか?

画像:せりふの編集
画像:音の編集
今日の音のチェックが終わった音響チームは、この後は二手に分かれて音の編集作業の続きをします。この作業はこの後最後までずっと続いていました。

画像:照明チーム打ち合わせ
画像:ケーブルには気をつけて
画像:真剣です
照明チームは音響チームの仕込が一段落したのでいよいよ照明テストを行います。

「シュート」と呼ばれてました。

ケーブルを観客や俳優の邪魔にならないようにきちんと処理をしています。

画像:照明のテストです
画像:考え込んでます
画像:角度によって見え方は違います
実際に照明を舞台に当てて光を調節しながらイメージに近づけていきます。

角度や座席の位置で見え方が変わるため舞台を移動しながらチェックをする人、指示を受けながらライトを調整する人と作業は分担されます。

光はまっすぐで曲げることはできません。光を当てたいところ当てたくないところ、的確な指示はとても難しくかなり大変でこの日この作業は時間いっぱい使って行われていました。

画像:舞台チーム話し合い
舞台チームは作業→その作業で生じた問題点を整理→作業、を繰り返していました。

少しずつ問題を乗り越えていっています。

画像:座布団の試作品
そのうちのひとつです。

これは客席前列の方のための「座布団」です。永山さんの「黒い座布団」というリクエストに応えるべく、いろいろ工夫しています。この座布団が採用されるかどうかは火曜日にならないとわかりません。

画像:ミーティング中です
時間いっぱい使って行われた作業の後のミーティングです。

それぞれのチームからお願いやお知らせが伝えられます。

月曜日は完全休養。火曜日からはいよいよ音響や照明、舞台の調整をしながらの稽古がはじまります。

おまけ
画像:休み時間中
休憩時間のヒトコマです、今日の写真がちょっと硬めでしたので。

ごめんね、ピンボケ載せちゃって。

講師プロフィール

杉山 聡(すぎやま さとし)
画像:杉山 聡
【 音楽講座 講師 】
1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。
有門正太郎(ありかど しょうたろう)
1209-5.jpg
【 舞台講座 講師 】
1975年生まれ。北九州市出身。飛ぶ劇場で役者として活動すると同時に舞台スタッフ(演出部、演出助手、舞台監督)としても活躍。また、富良野塾16期生として、'00年~'05年の富良野塾全国ツアーに役者兼スタッフとして参加。'05年、自らのプロジェクト「有門正太郎プレゼンツ」を立ち上げ、作・演出も担当。東筑紫学園高等学校 演劇コース非常勤講師を経て2008年4月より、北九州芸術劇場 舞台技術課に勤務
乳原一美(ちちはら かずよし)
画像:乳原一美
【 照明講座 講師 】
東京都出身。1980年(株)A・S・Gに入社、以降23年間舞台照明家・沢田祐二氏に師事。1986年劇団四季に移籍、照明部チーフ。2000年四季を退団。2003年北九州芸術劇場・舞台技術課照明係長。劇場自主制作公演等の照明デザインを担当する他に、ワークショップの講師やアドバイザーとして活動。2008年、北九州芸術劇場・テクニカルアドバイザー。
永山智行(ながやま ともゆき)
画像:永山智行
【 俳優講座 講師・演出 】
1967年、宮崎県都城市生まれ。劇作家・演出家。宮崎県の二つの公立文化施設(三股町立文化会館と門川町総合文化会館)を拠点に活動する劇団こふく劇場の代表。AAF戯曲賞(主催:財団法人愛知県文化振興事業団)受賞作『so bad year』のほか、劇作家協会新人戯曲賞最終候補作『空の月、胸の石』『北へ帰る』などの作品がある。劇作家としての代表作は東京国際芸術祭参加作品『昏睡』(2005/創作ネットワーク委員会+Ort-d.d)、『トリオ』(2005/劇団こふく劇場)、『隣の町』(2007/みやざき◎まあるい劇場)など。2006年10月に宮崎県立芸術劇場の演劇ディレクターに就任。