月1ダンス部2008

北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2009年02月28日 17:40

ダンス作品って何だろう?~基礎編Ⅰ

ダンス作品って何だろう?一緒に踊りながら考えてみよう。
進行/じゅんじゅん
2009年2月28日(土)基礎編Ⅰ

暖かくなったなぁと思ったら、急に寒くなったり、気温の変化が激しい今日この頃。
風邪など引かれてないですか?
みなさまお久しぶりです。今月も始まりました月1ダンス部。

じゅんじゅん氏の回も今日で7回目を迎えます。
しかも今回は参加者26名+百田部長・・・ということは?27名もの方が参加。
かなり盛り上がっています。
画像:2月28日ワークショップ風景
3月20日からのワークショップでは発表会もあるので、それに向けて参加している方がかなり居るようです。
ウォーミングアップもぎゅうぎゅう状態です⇒
発表の日程についてはまた後日公開します。
参加者以外の方も観覧可能ですのでお楽しみに♪

歩く⇒スキップ⇒寝たまま動く⇒転がる⇒身体をほぐすように、少しずつ動きが激しくなっていきます。
画像:2月28日ワークショップ風景 ⇒ 画像:2月28日ワークショップ風景

◆円を描く
円をイメージし、それを手でなぞります。
フラフープを思い出してください!空中に浮かんだフラフープの内側を手でなぞっていきます。でも実際はイメージなので、微妙な楕円形になったり、でこぼこの円になったり、なかなか難しそうです。これは1月9日の回の『ピザを運ぶ』と同じ感じですね。けれど、今回は常に手で円をなぞっていなければならないので、少し高度になりました。

画像:2月28日ワークショップ風景

↑ こんな感じです。

二人一組になって、どんな風に円を描いているかを確認し、フィードバックします。

画像:2月28日ワークショップ風景◆頭で考えるよりも動かす
小・中・大と円の大きさを変え、止まらないように動かします。座ったままでも良いので小さな円を手のひらでなぞってみてください。上半身(肩や脇など)を一緒に動かさないと出来ないでしょ?つまりやってみないと気づかないことに気づくことが重要になります。

◆誉める
ここでじゅんじゅん氏から、嬉しい一言が。それは相手に感想などを伝えるときは『誉める』を7割にすること。
誉められるとワークも楽しくなるからだそうですが、やっぱり嬉しいですよね。『誉めて育てる』←好きな言葉です。

また、感覚や思ったことを言語に置き換えることで、より理解が深まるそうです。言語を通すこと、他の人の動きを見ることにより「こんなところが良かった」「ここは真似してみたいな」と考え、自分の動きにつなげたり、言語(身体)を使うことで言語(身体)では使わないことも気付くことが出来るようになるから。とのこと。

百聞は一見に如かずという言葉通り、自分の経験や、相手へ気持ちを伝えるということは重要だと、じゅんじゅん氏の言葉で改めて思いました。私は今までダンスを見たこともなければ、やってみたこともなく、この「月1ダンス部」の担当になったときは、どうしよう・・という思いしかありませんでしたが、今こうしてみると担当になって本当に良かったなって気持ちでいっぱいです。何が良かったのか?というのは3月22日:最終回が終わってから、改めて書かせてもらいますので、お楽しみに???

ワークはどんどん進み、今までの動きを二人一組で並走して受け渡します。
このワークも1月10日の回の発展系です。
0228-10.jpg  画像:2月28日ワークショップ風景
グループごとに分かれてやってみます。受け渡すときに並走する動作が長いとユニゾンに見えて美しい。リレーをしているような感じなので、自分で動きを渡すぞ!受け取るぞ!という意思を持っていないと、どちらがリードしているのか分からなくなって受け渡しが曖昧になります。曖昧になると、不安な雰囲気が漂ってしまうので、見ている側にもその不安感が伝わりますね。
なかなか難しいけど、見学している私としては色々な動きを見られて面白かったです。

次は午後の部です。

講師プロフィール


乗越たかお
作家・ヤサぐれ舞踏評論家。海外でも翻訳され、ベストセラーとなった「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」(作品社刊)は多くの大学でも採用され、世界最高のダンス・ライブラリ、NYリンカーンセンターをはじめ、パリのCentre National de la Danse(CND)にも収蔵されている。他に「ダンシング・オールライフ~中川三郎物語」「ドメイン~熊川哲也120日間のバトル」(ともに集英社)、「アリス~ブロードウェイを魅了した天才ダンサー川畑文子物語」(講談社)など著書多数。06年にニューヨークのジャパン・ソサエティからの招聘を受けて滞米研究。07年イタリアのダンス・フェスティバル『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクターを務める。現在は月刊「シアターガイド」、月刊「DDD」などで連載中。

中村恩恵
横浜生まれ。舞踊家。1991年から現代の舞踊界のリーダー的なカンパニー、ネザーランドダンスシアターで主要ダンサーとして踊ったのち、オランダをベースにフリーの舞踊家として活動。近年では自らの舞踊活動のかたわら、キリアン作品のコーチとしてパリオペラ座をはじめ、世界中のバレエカンパニーやバレエスクールで作品指導にあたる。07年、横浜に舞踊活動の拠点として、Dance Sangaを設立。

坂本公成
福岡県出身。大学で美学と人類学を学ぶ。’90年にMonochrome Circus結成。音楽家の野村誠や、山下残など複数のアーティストと活動を共にする。’96年「ダンスの出前」で有名な「収穫祭シリーズ」を開始。フランス、ドイツ、リトアニア、韓国、などでの、劇場、美術展から福祉施設、学校など、上演は国内外300回を越える。舞台作品でも、’00年の「リヨン・ビエンナーレ」で紹介されるなど、17ヵ国27都市で作品を上演。Monochrome Circusは昨年度から京都の老舗小劇場『アトリエ劇研』のフランチャイズ・カンパニーとして新たな活動を開始。一方、2008年で13周年を迎える「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」のプログラム・ディレクター。京都芸術センター主催『Coaching Project』プロデューサーなどダンサー目線に立ったprojectから多くの若手ダンサーを育てている。

森裕子
日本一小さいコンテンポラリーダンサー。が、その小ささを感じさせない大きな空間と透明感のある動きが魅力。’93年にMATOMA France-Japonに参加以降、アヴィニヨン演劇祭など海外の大きな舞台に立ち続ける。’96年よりMonochrome Circusに参加。以降同カンパニーで振付・ダンスに活躍する。コンタクト・インプロヴィゼーションの指導者としても全国各地、海外でも活躍している。

じゅんじゅん
学生時代よりマイムをを始める。その後コンテンポラリーダンスでの活動も開始。ソロ作品を発表するほか、岩淵多喜子、伊藤キムらのダンス公演にも多数出演。パフォーマンスシアター水と油を創設メンバー。水と油のメンバーとして、結成の1995年から一時休止の2006年3月までに国内22都市海外9ヶ国22都市で公演を行う。生まれ持っての空間を捉える才能と、独自の身体の動きでダンスファンのみならず多くの観客を魅了してきている。2007年、横浜ダンスコレクションR横浜ソロ×デュオ<Competition>+にて『審査員賞』受賞。その他、世田谷パブリックシアター野村萬斎演出の『国盗人』やNHKドラマ『トップセールス』におけるダンスシーン振付・出演など演劇やテレビ等の分野にも活動の場をひろげる。ダンスラボ2007「迷路のつくりかた」(2007年9月北九州芸術劇場 企画・製作)振付・演出。