月1ダンス部2008

北九州芸術劇場 学芸ブログ

HOME » 月1ダンス部 » 月1ダンス部2008 » ダンス作品って何だろう?~応用編

カテゴリー

月別アーカイヴ

ブログ内検索

2009年03月01日 17:48

ダンス作品って何だろう?~応用編

ダンス作品って何だろう?一緒に踊りながら考えてみよう。
進行/じゅんじゅん
2009年3月1日(日)応用編@北九州芸術劇場・稽古場

今日から3月。
月日がめぐるのは早いですね。桜開花予想も発表されましたし。
今年は平年より少し早いらしいですよ。

昨日に引き続き参加の方々。筋肉痛になっている人も少しいるようなので、
今日は、とっても気持ちいいウォーミングアップから始まりました。

↑これ、本当にオススメします。
リラックスしておへそとおへそが合うところにゆっくり乗ります。そして膝や首の辺りは乗らずにゴロゴロとゆっくり転がるんです。坂本&森さんの回でもしたことがあるので、この光景を覚えている方もいるかもしれません。友達・恋人・親子などで出来るオススメのマッサージです。


3月1日(日)ワークショップ風景◆押す・押し返す
二人一組になり、手で身体の一部を押します。押された方はその部分を押し返します。肩や手など関節がある部分は簡単なのですが、難しいのが背中の真ん中。意識を集中させないと動かないようです。

◆スキマを探す
3月1日(日)ワークショップ風景
基礎編Ⅰでもやりました。
身体のスキマ、足のスキマ・腕のスキマ・指のスキマなどなどたくさんのスキマを、手だけではなく身体全体を使って流れに乗ってなぞっていきます。次はどう行こうか?と頭で考えると迷ってしまうので、どんどん身体が動く限り進めます。
立ち止まったらダメですよ。

◆机とイスのスキマを探す
これは次回の発展編でも道具として使うことが出来るという、提案です。
いつもは人同士でスキマを探しているので、物体が変わると身体の動かし方も変わってきます。
身体を手で支えることが出来るので、飛び越えたりもできますよね。
物体が増えただけで動きが増えるのだったら、何人かのグループで同じことをしたら、無限に動きが生まれてきそうです。
3月1日(日)ワークショップ風景

◆振付をつなげる

3月1日(日)ワークショップ風景

昨日はここから振付のイメージを引き出して、自分のものにしました。今日は3~5人でグループを作り、自分のものにした振りをグループごとに合体させ発表します!

6グループ出来ました。
3月1日(日)ワークショップ風景

グループごとに作り方も様々です。
◇初めから一人ずつ振りを見てすぐに真似をする。
◇メモを取りつつ相談する。
◇自己紹介からはじめる。
◇一人が率先する。etc・・・
20分という時間制限があるのですが、気付かずに白熱しています。
見学している私は間に合うのかと心配していましたが、まとまったようです。

1グループずつ発表!
3月1日(日)ワークショップ風景
写真コメントは私の感想ですが、同じワークショップをしても同じ振りがないですね。
しかし、楽しい!!写真を撮りながら何度も笑いが止まりませんでした。
2~3分ぐらいの短いものですが、1つずつの作品になっています。
こんな短時間でここまで完成できるとは!すごいですね。

3月20日からは3日連続の発展編:創作です。
どんな作品が出来上がるのか本当に楽しみです。

そうそう、この後じゅんじゅん氏と参加者とみんなで交流会を行いました。
楽しかった~♪
皆様お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

講師プロフィール


乗越たかお
作家・ヤサぐれ舞踏評論家。海外でも翻訳され、ベストセラーとなった「コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER」(作品社刊)は多くの大学でも採用され、世界最高のダンス・ライブラリ、NYリンカーンセンターをはじめ、パリのCentre National de la Danse(CND)にも収蔵されている。他に「ダンシング・オールライフ~中川三郎物語」「ドメイン~熊川哲也120日間のバトル」(ともに集英社)、「アリス~ブロードウェイを魅了した天才ダンサー川畑文子物語」(講談社)など著書多数。06年にニューヨークのジャパン・ソサエティからの招聘を受けて滞米研究。07年イタリアのダンス・フェスティバル『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクターを務める。現在は月刊「シアターガイド」、月刊「DDD」などで連載中。

中村恩恵
横浜生まれ。舞踊家。1991年から現代の舞踊界のリーダー的なカンパニー、ネザーランドダンスシアターで主要ダンサーとして踊ったのち、オランダをベースにフリーの舞踊家として活動。近年では自らの舞踊活動のかたわら、キリアン作品のコーチとしてパリオペラ座をはじめ、世界中のバレエカンパニーやバレエスクールで作品指導にあたる。07年、横浜に舞踊活動の拠点として、Dance Sangaを設立。

坂本公成
福岡県出身。大学で美学と人類学を学ぶ。’90年にMonochrome Circus結成。音楽家の野村誠や、山下残など複数のアーティストと活動を共にする。’96年「ダンスの出前」で有名な「収穫祭シリーズ」を開始。フランス、ドイツ、リトアニア、韓国、などでの、劇場、美術展から福祉施設、学校など、上演は国内外300回を越える。舞台作品でも、’00年の「リヨン・ビエンナーレ」で紹介されるなど、17ヵ国27都市で作品を上演。Monochrome Circusは昨年度から京都の老舗小劇場『アトリエ劇研』のフランチャイズ・カンパニーとして新たな活動を開始。一方、2008年で13周年を迎える「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」のプログラム・ディレクター。京都芸術センター主催『Coaching Project』プロデューサーなどダンサー目線に立ったprojectから多くの若手ダンサーを育てている。

森裕子
日本一小さいコンテンポラリーダンサー。が、その小ささを感じさせない大きな空間と透明感のある動きが魅力。’93年にMATOMA France-Japonに参加以降、アヴィニヨン演劇祭など海外の大きな舞台に立ち続ける。’96年よりMonochrome Circusに参加。以降同カンパニーで振付・ダンスに活躍する。コンタクト・インプロヴィゼーションの指導者としても全国各地、海外でも活躍している。

じゅんじゅん
学生時代よりマイムをを始める。その後コンテンポラリーダンスでの活動も開始。ソロ作品を発表するほか、岩淵多喜子、伊藤キムらのダンス公演にも多数出演。パフォーマンスシアター水と油を創設メンバー。水と油のメンバーとして、結成の1995年から一時休止の2006年3月までに国内22都市海外9ヶ国22都市で公演を行う。生まれ持っての空間を捉える才能と、独自の身体の動きでダンスファンのみならず多くの観客を魅了してきている。2007年、横浜ダンスコレクションR横浜ソロ×デュオ<Competition>+にて『審査員賞』受賞。その他、世田谷パブリックシアター野村萬斎演出の『国盗人』やNHKドラマ『トップセールス』におけるダンスシーン振付・出演など演劇やテレビ等の分野にも活動の場をひろげる。ダンスラボ2007「迷路のつくりかた」(2007年9月北九州芸術劇場 企画・製作)振付・演出。