LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

撮影:木寺一路(FU.)

 
LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

北九州芸術劇場プロデュース「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」公式ブログ

作・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
出 演 者:荒巻百合、大石英史、折元沙亜耶、小林類、佐藤友美(劇団C4)
出 演者: 田口美穂、田中克美(超人気族)、中嶋さと(14+)、仲島広隆
出 演 者:中前夏来、鍋島久美子、野崎聡史(ZERO COMPANY)
出 演 者:船津健太、的場裕美、森岡光(不思議少年)、安永ヒロ子、李そじん
出 演 者:/尾野島慎太朗、成田亜佑美、吉田聡子

公演日程:[北九州公演]2012年11月13日(火)~11月18日(日)
公演日程:[東京公演]2013年3月8日(金)~3月10日(日)

公演詳細情報はこちら

2012.10.20 21:23

お稽古、ときどき遠足~ランドスケープ増幅中~

皆さんこんにちは!広報一田です。
お稽古開始から約2週間、物語は着々と進行中です。

先日は、皆で北九州探訪にも出かけてきました。

北九州を展望するならココ!という事で
標高622.2m、新日本三大夜景にも選定されている皿倉山に登ったり。
land2_1.JPG land2_2.JPG
無数の鍾乳洞が点在する日本三大カルスト、平尾台で
太古からの土地の持つパワーを感じてみたり。
land2_34.jpg
空と大地と、その狭間にある街・建物・人間、
まさに"ランドスケープ"を全身で感じてきました!

さてお稽古はというと...

自身の劇団稽古を"日本で一番動く稽古"と藤田さんが語るように
今作もとにかく動いています!
land2_567.jpg 身振り手振り、歩く・走る・転がる、直進・交差・旋回、
様々な身体の動きの緩急によって物語にも緩急=リズムが生まれる、というのは
藤田さんの作品の特徴の1つでもあります。

また、動きがある事で、空間にも広がりが生まれるといいますか
あらゆる方向に視線を動かされる事で、頭の中に立体的なイメージが広がっていきます。

そしてリズム、というところでいうと
藤田さんは、台詞の"響き"にもこだわりが。
land2_8.jpg
例えば、台詞をゆっくり言えばシーンもゆっくり流れるし
より早くシャープ言えば、シーンに勢いとスピードが生まれる、というように
単に言葉としてだけでなく、音として台詞を操っていきます。
これはある種、ひとつの音楽をつくる作業にも似ている、と言えるかもしれません。

そうして、人物達がうごめきながら、
身体や音の緩急を繰り返し=リフレインしながら巻き起こす渦の中に、
まるで蜃気楼のように、モヤモヤと北九州という街が浮かび上がり...つつあります。
land2_9.JPG
物語としては、街から海に向かって皆が歩いている、という設定。
そしてその中に、この北九州の街に存在する建物やお店、街の記憶、そこに存在する人々が描かれます。
もちろん、ただ歩くだけでは終われません。最後には何かが待ち受けていて...?
と、お話出来るのはココまで(笑)。

北九州を知っている人達は、街を歩きたくなるし
北九州を知らない人達も、街に来たくなる。

まだまだお稽古は序盤ですが、既にそんな事を感じています。
皆さんどうぞお楽しみに!!

2012.10.10 10:46

お稽古開始~物語が交わるとき~

皆さんこんにちは!広報です。
いよいよ10月4日より、本年度のプロデュース公演
「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」のお稽古が始まりました。
land1_1.JPG
本年度は、作・演出に藤田貴大さん(マームとジプシー)、
そしてプロデュース公演史上過去最多となる20名のキャストを迎え
11月の北九州公演、そして来年3月の東京公演へと臨みます。
約半年間、このブログともども、どうぞよろしくお願い致します!

初日から数日間のお稽古では、"地図ワークショップ"なるものが行われました。
・朝何時に起きて
・何を食べて
・何処から何に乗って
・どんな景色を見ながら
劇場まで来たのか?というような事を、キャストそれぞれが話し
藤田さんがそれらを地図として落とし込んでいきます。
land1_234.jpg
「何時に家を出た?」「スーパーで何を買ったの?」「電車?それとも汽車?何ていう路線?」
藤田さんからの問いかけで、日常の細部までが丁寧にすくいとられます。
land1_5.JPG
そうして、稽古場の床一面に皆の辿ってきた道が線として現れ
それぞれの生活が浮かび上がることで
北九州という街を軸に、みんなが1つになっていくのを実感。

全員のエピソードが語り終わると、今度は、
そのエピソードの"交錯点"を持つ人たちが動きながら語る、
というような事も行われました。

誰かが「私はスーパーに行きました」と言うと
同じく"スーパー"に行った人が「スーパーでエスカレーターに乗りました」と言う。
するとまた他の人が「僕はエスカレーターに乗った事がありません」と言う。
land1_6.JPG
誰かが言った言葉の中に、重なるキーワードがあると話し始めるわけです。
land1_7.JPG
そこに行った時間や取った行動、感じた想いは違ったとしても
全く知らないと思っていた人達の、それぞれの物語が、どこかを軸に交わる。
それと同じように、私達の日々も、色んな人々の人生と交わっている。
そんな事を感じたお稽古でした。

これがどんな風に作品に反映されていくのか?
は本番までのお楽しみ!ですが、
きっと、北九州のいろんな風景、街の空気を感じられる作品になると思います。

どうぞお楽しみに!

※追伸:次回よりキャスト紹介インタビューも更新していきますので、こちらもお楽しみに♪

月別アーカイヴ

ブログ内検索

北九州芸術劇場プロデュース公演・公式ブログ総合INDEXへ
ブログのトップページへ ページの先頭へ戻る