北九州芸術劇場 学芸ブログ

カテゴリー

月別アーカイヴ

ブログ内検索

2008年01月11日 10:00

シアラボ08レポート 1月8日(火)俳優講座
能美沙織

発声練習中
<発声練習中>

なんという広さでしょう!第一回俳優講座は、大ホールの舞台上で行われました。さすが大ホール。入ると広さに圧倒されました。あまりにも嬉しくて、みんなで子供のようにはしゃいでしまいました!
講座ではまず、ストレッチや発声をしました。池田さんのあとに続き、声の高さ・大きさを変えて発声します。「宝塚のように」「ヤ○ザのように(?!)」などの指示が面白く、池田さんのお手本はとてもリアルです。その後、ウインク・キラーという遊びや、こおり鬼のような鬼ごっこをしました。みんなとの距離がグッと縮まった気がします。
興味深いのはFAXという伝言ゲームです。二人一組になり、一人が見本の絵をみてその内容を相手に伝えます。相手は見本を見ることなく、その情報をもとに絵を完成させます。難しかったですが、相手に物事を伝える能力や、相手との信頼関係が生まれました。すべて、五月の公演につながっていくんだなぁ…。
後半は上演作品の候補をあげました。各自あらゆるジャンルの戯曲を持参していました。こんなに候補があがるなんて!と、みんなの燃えんばかりの演劇への情熱に感嘆いたしました。素晴らしいメンバーです☆みんなでまわし読みをしました。それぞれの戯曲に魅力があり、読めば読むほど迷ってしまいます。うーん。上演戯曲の決定は二月下旬予定なので、今後も面白そうな作品が続々登場しそうです。
それと、劇団名の候補もあげましたよ。こちらも決定までもう少しかかりそうですので、どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
こんな感じで劇団として少しずつ形になってきており、なんだかわくわくします。次回から音響講座も始まり、本格的に舞台について勉強していくことになります。みなさん、これから育っていく私たちの劇団をどうか見守っていてくださいね(*_*)

上演戯曲プレゼンの様子
<上演戯曲プレゼンの様子>

2007年12月21日 10:00

シアラボ08レポート セミランドスケープ日誌
まつおヒトミ

戯曲講座リーディング ゲネより
<戯曲講座リーディング ゲネより>

あっという間の一週間だった。
リーディング公演が始まって終わるまでの一週間のこと。

月曜日、配役決めのために役を替わりながら台本を一通り読み、火曜日からスタート。
第2場から順に読んでいき最後まで読み終わったのが金曜日。

土曜日午前中のゲネプロで、初めて最初から最後まで止めずに通して、15時にはリーディング本番スタート。

そして、16時半には私たちのリーディング『セミランドスケープ』は終了した。


今回、短い期間でリーディングを作り上げていくのに常に言われたのが『目的』

言い方とか、動きだとか技術とかは考えず、何のために自分がこの場所にいるのか、目的は何なのか、その台詞を言う目的は何?ということを考えることだ。

演じるのでなく、その登場人物として生きるということなのだと私は解釈してる。自分が出来てたかとかは別だけどね。


リーディングって観るのも初めてだったんだけどいろいろあるんだなぁって勉強になった。

脚本にもよるんだろうけど、私たちは立ち稽古のようなリーディング。
立ったり座ったり、ぬいぐるみを扱ったりお茶を飲んだり、ト書きで書かれている動きは実際に役者が行う。

対して『へそひも』では全員が常に舞台上に座っていてト書きを全員が読んでいた。

久しぶりにお芝居をする私には、立ち稽古のような『セミランドスケープ』はちょうど良いリハビリになったかな。


今回のリーディングの稽古で他にも確認できたことがある。

それは意外に近い北九州を実感したことだ。

月曜日、17時半に仕事が終わり、18時8分には小倉駅に到着。

福岡天神の会社を出てから北九州芸術劇場の稽古場に着くまで約40分。

これは記録でしょう!

福岡から北九州に通うことが少し不安だったけど、なんだ近いじゃん!

これから半年、楽しく顔晴(ガンバ)ります!のでよろしくお願いします。
以上、今回の日誌は高村紗季役の“ひとみん”こと、まつおヒトミでした。

戯曲講座リーディング ゲネより
<戯曲講座リーディング ゲネより>

2007年12月17日 10:00

シアラボ08レポート 戯曲講座リーディングを振り返って 【へそひも】出演 矢野有美

稽古風景より
<稽古風景より>

「へそひも」 出演 矢野有美

①稽古 初日 12月10日(月)
6時半から7時までアップし、まずは自己紹介をする

7時より2チームに分かれ、稽古始まる

「へそひも」チームでは、まず男性キャストを除き女性キャストの台詞のみをまわし読み

ト書きは演出・池田さんのステキVoice

台本を読んではいたものの、声に出してみると目で言葉を追ったときとはイメージが違って、多くの発見があった

ひととおり読み終えて雑談

「へそひも」を書いた野原さんへの質問やメンバーの歳や血液型など…

雑談、 ときどき下ネタ

 「へそひも」のイメージ、リーディングの雰囲気がなんとなーく、なんとなーく つかめた


②稽古 2日目 12月11日(火)

池田さん考案のへそひも(大量の輪ゴム仕様)を6時から来たメンバーで作成

イスの背にへそひもを通し

イスのサイドにはベニヤ板

「えっと……」

へそひもと板はどう使うのか…

キャストが決まり
池田さんからひとこと

「役者は 役と役割」

……ピンとこなかった、そのときは

その日は十数ページ進んだ

③稽古 3日目 :12月12日(水)
へそひもが増強されていた(ゴム強化)

それと、洋服ラックを3つ使用

へそひもが張り巡らされている

まるで巨大なあやとりのような

そこにアイテムを2つ追加。ビニール袋とタオルである

そして、序盤へと話は進む

④稽古 4日目 :12月13日(木)
今日もまたパワーアップしている稽古風景

前日までの3日間で稽古に慣れてきたメンバー

話中のキャストも全員出揃い、終盤まで稽古は進む

最初に台本を読んだときに比べ「へそひも」のイメージが膨らみ
ここにきて新たな発見もあった

⑤稽古 5日目 :12月14日(金)
ひととおり通した

通してみて、「ここはこうした方がいい」とか細かな指導を受ける

稽古最終日だからか、緊張感があった

⑥本番 :12月15日(土)
ゲネ

そして本番

「セミランドスケープ」チームからスタート

「へそひも」と対比するかのような、動きのあるリーディング

タイプの違いが面白いと思った

「へそひも」、出番
出番前、袖でメンバーと握手し合い、小さく気合い入れ 舞台へ

不思議と緊張は感じず、とにかくワクワクしていた

heso1.jpg
<戯曲講座リーディング ゲネより>


そして本番

役:キャストが動いたり喋ったり、ト書きの声色で表す、世界
役割:へそひもを引っ張ったり、板を叩いたり 「へそひも」の世界感を五感にうったえ表現する

 「役と役割」
 このことかなって思った

客席が近かったので間近でお客さんの反応が伺えた
だからこそ、お客さんひとりひとりの顔を見た

 「へそひも」の雰囲気を伝えたいと思って演じた

 終わってみて
毎日少しずつセットのへそひもが強化されるのと同時に

メンバーの団結力や「へそひも」への思いも強くなっていったように思う

出会って1週間とは思えないほど

これから半年間、よろしく

稽古風景より
<稽古風景より>

2007年11月29日 10:01

シアラボ08概要・スケジュール スケジュール

〔オーディション〕
*面接とワークショップを行います。リーディングのオーディションも兼ねます。

2007年11月24日(土)14:00~17:00

〔リーディング〕
*戯曲講座の優秀作をリーディングします。

2007年12月10日(月)~15日(土)
*稽古 12月10日(月)~14日(金) 18:30~21:30

*本番 12月15日(土) 10:00~18:00

〔各種講座〕
2008年1~3月 (4月にも講座を実施する予定です)

●1/ 8(火)18:30~21:30 俳優講座

★1/16(水)18:30~21:30 音響講座

★1/23(水)18:30~21:30 音響講座

●2/ 5(火)18:30~21:30 俳優講座

★2/ 6(水)18:30~21:30 音響講座

◎2/21(木)18:30~21:30 照明講座

◎2/22(金)18:30~21:30 照明講座

●2/26(火)18:30~21:30 俳優講座

◎2/27(水)18:30~21:30 照明講座

◇3/ 8(土)14:00~19:00 舞台美術講座

●3/ 9(日)14:00~18:00 俳優講座

◇3/15(土)14:00~19:00 舞台美術講座

●3/22(土)14:00~18:00 俳優講座

〔稽古〕(予定)

2008年
4月19日(土)~ 

 火~金     18:30~21:30

 土・日・祝日  14:00~21:30  (原則、月曜休み)

〔小屋入り〕(予定)
2008年

5月12日(月)~ 10:00~22:00

〔本番〕(予定)
2008年

5月23日(金)~25日(日) 10:00~22:00

2007年11月29日 10:00

シアラボ08概要・スケジュール 新しいシアラボ、今年も続行中。

シアターラボ企画は北九州芸術劇場がオープンする前のプレイベント「シアタープロジェクト2003」時代にスタートしました。
“戯曲講座で誕生した優秀作品を上演してみる”という実験的要素の大きかったこの上演企画は、少しずつ形を変えながらも劇場オープン以降も継承されてきました。

 そして劇場オープン4年目となる昨年からは“今この北九州を取り巻く演劇界に何が足りないの?”という点に立ち返り、新しいシアターラボ企画をスタートさせることとしました。この北九州演劇界に足りないのは「新しい劇団」です。新しい劇団がなかなか生まれてこない。そんな現状を少しでも変えていきたいと、シアターラボは「半年間限定の劇団を作る」という企画に大きくシフトチェンジしていくことにしました。

 2007年12月~2008年3月の4ヶ月間を研修期間としてスタッフワークや俳優の為の講座を毎週実施します。そして2008年4月~5月までは実際の演劇製作期間として、作品の上演を目指します。募集した参加者20名がすべての講座に参加し、スタッフワークから役者までを実際に担当します。まさに劇団状態な作品製作を体験します。

 今年のシアターラボの演出には熊本を拠点に全国で活躍する、劇団きららの池田美樹氏があたります。またスタッフワークの講師には芸術劇場のテクニカルスタッフを中心に、万全の体制を整え「半年間限定劇団」の指導にあたります。

  1 2 3 4 5 6 7  

講師プロフィール

俳優講座/演出
池田美樹(いけだ みき)

1963年生まれ、熊本市出身。劇団きらら代表。劇作家、演出家。 1985年、劇団旗揚げ以降TV・ラジオ・司会・イベント演出など多方面で活動中。2004年には上海国際小劇場演劇祭に招聘される。2005年、第40回「熊本県文化懇話会新人賞」受賞。現在は演劇を使ったワークショップ活動も展開。熊本大学非常勤講師、RKK学苑「アナウンス講座」講師など。ものつくりのときの信条は「美しいのに愛嬌もあり」。
照明講座
乳原一美(ちちはら かずよし)

東京都出身。1980年(株)アートステージライティンググループに入社、舞台照明家・沢田祐二氏に師事。1986年劇団四季に移籍、照明部課長。拠点公演・全国公演・海外公演をはじめ、全国各地のキャッツシアターや福岡シティ劇場・四季劇場等の舞台照明設備を設計。2000年四季を退団。2003年より「北九州芸術劇場」技術課照明係長。
舞台美術講座
柴田隆弘(しばた たかひろ)

1976年生まれ。兵庫県出身。1997年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。
音響講座
杉山 聡(すぎやま さとし)

1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。