北九州芸術劇場 学芸ブログ

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2008年03月18日 10:00

シアラボ08レポート 3月9日(日)俳優講座(4) 矢野有美

劇団きららの鬼村さんがストレッチを指導
<劇団きららの鬼村さんがストレッチを指導>

今日は劇団きららの役者さんや関係者の方と一緒に、いろんな遊びをしました。

まず初めに体を温めるために、以前の俳優講座でもやったウインクキラーと、鬼ごっこをしました。どっちも歩いたり走ったり、よく動くので、子供(無邪気)になれました。

体が温まったところでストレッチ。体が右上に伸びるとき、反対の左下へ引っ張る反作用な力も感じながら、体のどの部位に効果があるかを感じて…体のあっちやこっちを伸ばしました。
休憩後、2部では「●○って何?」とか輪くぐりとか2人1組になってコミュニケーションの練習をしました。個人的に「○●って何?」はお気に入りです。ボケれるからです。

次に、数人(4~6人くらい)で宝探し(盗んだ宝を当てる?)やエチュードをやりました。
アドリブは難しいけど、閃いたときや、他の役者と息があっていたとき、喜びを感じられたので、アドリブに強い人になるためにもっともっとネタ(引き出し)を多く持ったひとになりたいです。

エチュードが終わって台本の読み合わせをしました。2人ずつペアになって1組ずつ1シーンを役になりきって読みました。
なんとなく無邪鬼が妖怪というか妖精というか、珍獣に見えてきました。太田垣がセレブっぽく見えてきました。

みんなが代わる代わる読むことでイメージが膨らんできち気がします。


今日のワークショップ、めちゃめちゃ楽しかった♪

それと、ためになった!

劇団きららのみなさん、ありがとうございました。
即興で演じるワークショップ
<即興で演じるワークショップ>

2008年03月17日 10:00

シアラボ08レポート 速報 事務局より
劇団名決定!上演戯曲決定!!

メンバー内で話し合いに話し合いを重ねた結果、次のとおり劇団名が決まりました。
公演情報も徐々にアップしていきますので、どうぞお見逃しないようお願いします。


●劇団名 「H2O流星えんじん」(エイチツーオーりゅうせいえんじん)

平成20年(=H.20)という区切りのいい年に、演劇という共通の目標を持って集まった者たちが、流れ星の一瞬の輝きが見る人を魅了するように、限られた時間の中で「円陣」を組み、「エンジン」全開で魅力的な芝居づくりに取り組もうという決意を表した劇団名です。


●上演戯曲 横内謙介 作『無邪鬼』(むじゃき)

上演戯曲は主宰する劇団・扉座の作・演出を手がけるだけでなく、外部団体・プロデュース公演への書き下ろしなど、多方面で活躍中の横内謙介氏の『無邪鬼』です。この作品は1998年の扉座での初演以来、「子供から大人まで楽しめる」として数多くのカンパニーで上演されてきました。10年前に書かれた作品でありながら、ニートが問題化しているまさに現在の社会を描き、"人は誰かに支えられて存在しそれに感謝しなければならない"ことを強く訴えた作品です。各種講座を通して、“演劇というものはスタッフや俳優が協力し合うことではじめて成立する”ということを学んだメンバーたちは、この作品の持つテーマに共感、上演することに決定しました。

2008年03月04日 10:00

シアラボ08レポート 2月27日(水)照明講座(3) 木内麻理恵

調光室でシーンを考え中
<調光室でシーンを考え中>

みなさん、以前の講座で教えていただいた照明の名称覚えてますか?復習が大切ですね。

今日は照明の名称を確認した後、実際に「自分で1シーンの照明を作ってみる」という課題に取り組みました。



まず、どんな照明が仕込まれているのかを見せていただきます。

43のパターン、「どんどん見せてもらっても覚えきれない!!」そんな不安を抱えながら、調光室へ。

1人あたり2分という制限時間内で、5~7のパターンを組み合わせ1つのシーンを作り、できあがったシーンに自分で題名をつけます。



1つで強い印象を与える光、組み合わせると幾通りもの表情を作り出せる光、光の個性は予想できない程多いのです。



出来上がったシーンをつなぎ、メンバーが自分の題名とシーンを披露しました。

想像力ってすごいんです。思いつきもしなかった光が生き生きと表情を作ります。

八幡製鉄所のイメージ(シアラボメンバーYさんが考えたシーンです)

<八幡製鉄所のイメージ(シアラボメンバーYさんが考えたシーンです)>

その後はみんなでバラシをしました。
くれぐれも忘れてはいけないのは、自分勝手に判断したり、行動しないこと。

使わせていただいた劇場に感謝して、収納の方法や収納の場所へきちんとした形でお返しすること。

これは最低限のマナーです。



初めて照明を学んだ私には驚くことばかりでしたが、プロフェッショナルとしてのアイデンティティに触れ、身が引きしまる思いでした。

講義をしていただいた乳原さん、ありがとうございました。

乳原さんの指導の下でバラシ
<乳原さんの指導の下でバラシ>

2008年02月29日 10:00

シアラボ08レポート 2月26日(火)俳優講座(3) 北神陽

棒を介してお互いの呼吸をつかむレクレーション
<棒を介してお互いの呼吸をつかむレクレーション>
どうもー

シアターラボ08、13分の1、きたみようです。

きたみが苗字でようが名前です。



早いもので、メンバーと出逢ってから3ヶ月が経ちました。

3ヶ月なんてあっちゅー間ですわ。

昨年の11月にメンバーが決定して、その翌月には戯曲講座リーディング公演、年明け2週目からシアラボの講座が始まり、気づけばもう折り返し地点。

3ヶ月後には、打ち上げで飲んだくれていなければいけない訳です。

うかうかしてはいられませんね、これは。

のんびりしていたらもう夏だった、なんてことになりゃあしないかと危惧しているのは私だけでしょうか。



とかなんとか言いつつも、5月の公演に向けて着々と準備は進んでおりまして、

今回、上演戯曲が決定いたしました。

たぶん近いうちに北九州芸術劇場のサイトやらなんやかんやで発表されるでしょうから、ここでは戯曲については触れまい、と思うです。

なんかね、凄く面白いものができそうな気がしますよ。



最終選考は、絞り込んだ候補戯曲4本について、というか、その内の支持者多数の2本について議論を戦わせました。

悪戦苦闘の末に勝ち残った戯曲が上演されることになった訳ですね。

つーことは、勿論、惜しまれながら去っていった作品もあるのだから、その思いを無駄にしない為にも、全力でぶつかっていかんな他の候補も報われんわなぁ、と次の日に配布された台本を片手に思い耽ったそんな夜でした。



次の俳優講座では劇団名も決まる予定だし、なんかもう、メンバーとも会うたびに距離が縮まってゆくのを肌で感じられるし、嗚呼、シアターラボ万歳!!


と、冗談ではなく、シアラボ08に関われていること、講師陣、スタッフ、メンバーの皆との、人生に於いて数少ない出逢いになったことを感謝してもしきれません。



そして、今回選出された戯曲とも出逢えてよかった、と言えるように走っていこうと思います。







「人生で上演できる作品ってそうそうたくさん、なかです」



今回の演出、池田美樹さんの言葉を無断で引用させて戴きました。

上演戯曲についてそれぞれの思いを語る

<上演戯曲についてそれぞれの思いを語る>

2008年02月26日 10:00

シアラボ08レポート 2月21日(木)照明講座(2) 古賀陽子

ケーブルをさばく<br />
<ケーブルをさばく>

照明と他の演出、役者、音響、舞台美術と違うことは何でしょう?

『照明は劇場に入らないと試すことができない。』

大変なお仕事です(-"-;)

まず、乳原さんが普段どんな手順で劇場入りまでの準備をしているのかを説明あと乳原さんが関わった飛ぶ劇場の公演『あーさんと動物の話』の仕込み図を見せて頂きました♪

しかし私達が読解できるようになるのはこの短い期間では難しいようです(>_<)

では、私達は最低限何ができればいいのか知ってればいいのか…

ハンガーを取る、つける<br />

<ハンガーを取る、つける>

今回習ったのは

・ハンガーの付け方

・バトンに取り付ける方法

・試しに雲や木漏れ日などを表現してみる!

そして最後に大事なこと。
舞台照明はとても大きな電力、とっても高い機材を扱っています。

更にバトンが降りてくる際には細心の注意を払わねばなりません。

怖がる必要もないけどルールを守ることがとても大切です。

この、最後の言葉を肝に命じてもっともっと照明の事を知りたいと思いました!

次回の講座がとても楽しみです♪
作品の前で記念撮影
<作品の前で記念撮影>

2008年02月25日 10:00

シアラボ08レポート 2月21日(木)照明講座(1) 寺下麻美


シアラボ08 レポート

照明講座1日目。 まずは、照明の基礎についての座学。照明といっても、建築・環境・映画・テレビ照明、そして舞台照明と様々な分野があることを最初にお勉強。今まで何気なく見ていた街灯や部屋の明かりもこれからはキラキラして見えそうです☆
=講師の乳原さんを囲んで講義を聞き入る
<講師の乳原さんを囲んで講義を聞き入る>


それから、舞台照明について詳しく教わり、レンズやカラーフィルターなどのことも学びました。レンズは例えば「フラノコンベックススポットライト」と、言うにも覚えるにも大変そうな名前のものばかり。早くちゃんと覚えなきゃです。

休憩を挟んで次は中劇場バックステージツアー。中劇場の照明設備は西日本で最高のレベル!!天井裏から奈落のある地下までの様々な箇所に照明に関するものがあり、照明さんは劇場全体を管理する役割もしているそうです。

でも・・・「公演のアンケートに『照明がよかった』と書かれたら失敗という照明もある」と乳原さん。たくさんの箇所で準備をし、時間をかけて仕込みをしても、決してお客さんに気付かれずに舞台上に自然にふわっと溶け込む照明。照明さんって素敵だなぁ。

いざ、中劇場へ
<いざ、中劇場へ>

2008年02月14日 10:01

シアラボ08レポート 2月5日(火)俳優講座(2) 篠原美貴

池田さんとは約1ヶ月ぶりの再会!
そして、演出助手がリーディングでもお世話になった、市原さんに決定し、再会!

さらに、ステージ通信「Q」担当のくりぼうさんと、劇団きららのひとみさん、今回から俳優講座も受講することになったたくやん、はじめまして!!!

と、わくわくするご挨拶から始まる2回目の俳優講座になりました。

まずは、市原さん、くりぼうさん、ひとみさんも加わり、みんなで丸くなり記憶力ゲームから。

リズムに乗って苦手なものと愛称を言っていくのですが、、自分の分+自分より前の順番の人の分も言わなければいけないという、記憶力が必要なもの。最後の人は13人分記憶しなければなりませんでした。。。
なぜか、直前の人の分を忘れてしまったり、「暗算」が「安産」になったり、ジェスチャーでフォローしようとするけれども、なかなか伝わらなかったり。

なかなか難しかったです。

次は、全身を使って文字を書く。手や足で自分の前だけではなく、頭の上や床、横、後など3次元に描きます。

「あ」を描いているときは、「あ~~~~~~」と声を出しながら。その声も、さまざまに声音を変えて。
準備運動が終わると、稽古場の端から端まで自分の名前を描いていきます。もちろん、声を出しながら。2組に分かれてお互いを見るのですが、・・・・・かなり面白いです!!!ひとりひとり特徴がよく出ていたように思います。

もう少しレベルアップして、「愛」VS「金」。

3人づつくらいのグループをつくり、「愛」組は愛を感じるときを思い描きながら「あい」の文字を描き「金」組に届けます。「金」組も同様に。「愛」より「金」が大切なのか?いやいや、やはり「金」より「愛」が素晴らしいのか?

見ているほうはみんな爆笑だったのですが、やっているほうはかなり大変で。翌日全身筋肉痛になったのは私だけではないはず・・・???

最後に上演戯曲選び。もう一度候補作を読む。今回は2回目なので、リーディングっぽく読み方を工夫して。その後投票。結果、4作まで絞りました。次回俳優講座の時に決定予定。

なんだかとても長くなってしまいましたが、まだまだ書きたいくらい、とても充実していて刺激的な時間でした。

上演戯曲を話し合っている様子
<上演戯曲を話し合っている様子>

2008年02月14日 10:00

シアラボ08レポート 2月6日(水)音響講座(3)
佐藤友美

音響講座締め括りは『実際に卓を触って音を出してみよう!』というものでした。

谷川俊太郎さんの詩に曲や効果音を流します。

あらかじめ、詩に音の流し方指示の図が書き込んであるものは貰っていたのですが、どんなものか想像と実際では全然違ってました。


まずはお手本で杉山さんが詩を読み雑賀さんが音を出す。

滞りなくすすむ。

…当たり前であるが、これが後で凄いと気付かれる。

一人が詩を読み、一人が卓の操作。
操作する人の後ろに5人が待機。教わり操作する手元をみる。

右手でCDを操作、左手でフェーダーを操作する。

卓の前に座ると手が震えてしまう…

一度練習で音を流してみる。

実際に始まると間違えても読み手は続けていくので、戻ることはできない。

かなり緊張しました。

逆に読み手になってみると、あ、今のいいタイミングで気持ちいいとか、もうちょっと待ってほしかったとか、気持ちと一緒に盛り上がってくれたとか。
音響は音の演出家って意味がわかりました。

音響のオペレートに挑戦
<音響のオペレートに挑戦>

2008年01月30日 10:00

シアラボ08レポート 1月23日(木) 音響講座(2) 高野由紀子

八の字巻きにチャレンジ
<八の字巻きにチャレンジ>

最初に前回出された宿題☆新北九州空港の音☆をそれぞれ出し合いました。

そこから杉山さんがどのように音を選び出し、どんな流れでつくっていくのかを教えてもらいまさた。

音でその空間を伝えられるってすごい。

そのあとはお勉強!

音響の舞台図の見方やミキサーの機能などなど。

ちょっと難しい…;

頭を使ったあとは体を使ってケーブルの八の字巻き訓練。

夢中でマキマキ。。。

出来上がったモノを見てしょんぼり↓

やっぱり杉山さんや雑賀さんのように素早くキレイにはまだまだ…;

最後は本日使ったミキサーやスピーカーを皆でバラシました。

いやはや;楽しかったです。

今日習ったことを参考に少しはお手伝いできるようになるぞ☆

卓の説明に聞き入るメンバー
<卓の説明に聞き入るメンバー>

2008年01月18日 10:00

シアラボ08レポート 1月17日(木) 音響講座(1) 高津輝明

講師の杉山さん<br />
<講師の杉山さん>


前回の俳優講座に出れなかったのでと事務局の方が送ってくれた宿題・・・

てっテストォ~~!?? 趣旨が読めない・・・さすが、やることが一味違う

注意書きに「舞台、演劇、劇団関係者は知ってて当たり前。」って書いてある・・エエ~!!??
しらんっちゅうねん!調べなきゃ!→読み進む

エエ~!?調べるな??聞くな??
そんな無茶な・・・○rz

八の字巻き・・・実は名前しか知らない・・・確かコンテストかなんかあったんじゃなかったっけ??

結局書けなかったのもありました。台本にどうやって表現するか?想像も着かなかった。(でも25分きっかりタイマーかけてやりましたよ。ええ、やりましたとも)

今回の講座で良くわかったことは、仕事の基本的考え方、範囲や役割、段取り、順序、マナー、理論の入り口、用語、長年不思議だった「何故外部から入ってきたミキサーさんが客席でやってるのか?」などがわかりました。聞けばなるほどと思いますが、今までは正直「客席でせんでええやん!邪魔やな!」と思ってました。反省

また講座の資料が詳しいこと!講座に出てこんな詳しい資料もらったのははじめてです。全部まとめて自分専用の本にしよ~っと。

小屋って言うとムッとされる方がいると言うのは初耳でした(メモメモ)
気分を悪くされる方がおられる可能性があるならその言葉は使わない方が無難ですね!気をつけよう!(でも確か参加表には小屋入りって書いてあったような気が・・・)

台本の直線の書き方、教えていただくとなるほどと納得できるが、わからないと書けないですね。がんばって覚えます。
目から鱗の有意義な時間でした。

杉山先生ありがとうございました。雑賀さん今後とも宜しくご指導お願いします。

講座風景
<講師の杉山さん講座風景>

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講師プロフィール

俳優講座/演出
池田美樹(いけだ みき)

1963年生まれ、熊本市出身。劇団きらら代表。劇作家、演出家。 1985年、劇団旗揚げ以降TV・ラジオ・司会・イベント演出など多方面で活動中。2004年には上海国際小劇場演劇祭に招聘される。2005年、第40回「熊本県文化懇話会新人賞」受賞。現在は演劇を使ったワークショップ活動も展開。熊本大学非常勤講師、RKK学苑「アナウンス講座」講師など。ものつくりのときの信条は「美しいのに愛嬌もあり」。
照明講座
乳原一美(ちちはら かずよし)

東京都出身。1980年(株)アートステージライティンググループに入社、舞台照明家・沢田祐二氏に師事。1986年劇団四季に移籍、照明部課長。拠点公演・全国公演・海外公演をはじめ、全国各地のキャッツシアターや福岡シティ劇場・四季劇場等の舞台照明設備を設計。2000年四季を退団。2003年より「北九州芸術劇場」技術課照明係長。
舞台美術講座
柴田隆弘(しばた たかひろ)

1976年生まれ。兵庫県出身。1997年大阪芸術大学舞台芸術学科舞台美術コース卒業。在学中に南船北馬一団の旗揚げに参加。関西の小劇場を中心に活動中、美術プランから大道具製作まで関わることが多い。主な美術担当劇団、「スクエア」「劇団八時半」「飛ぶ劇場」「劇団世界一団」など。日本舞台美術家協会会員,第28回伊藤熹朔賞新人賞受賞。
音響講座
杉山 聡(すぎやま さとし)

1973年生まれ。東京都出身。専門学校を卒業後、20歳で音響会社(株)ステージオフィスに入社。以降9年間、国内外を問わず、「燐光群」や「伊藤キム+輝く未来」をはじめ演劇やコンテンポラリー・ダンスなど数多くの舞台に音響スタッフとして携わる。2003年4月より北九州芸術文化振興財団職員として北九州芸術劇場 音響係に配属。