劇場塾2006
今年の劇場塾について

舞台人育成を目的に行っている「劇場塾」も今年で3年目を迎えます。

今年は例年通りの戯曲講座に、岸田國士戯曲賞を受賞し、今もっともノリに乗っている劇作家、佃典彦氏を講師に迎えます

俳優のための講座には、実践講座として前回好評だった陰山泰氏の講座に加え、青年団に所属しつつ桜美林大学で講師を務めるなど、「話し言葉」にこだわった講座を実施している山内健司氏を迎えます。

いずれも、これからの北九州演劇界を担おうという方々にぜひ受講して欲しい内容となっています。ふるってご応募ください。

予告:2006年度からシアターラボ企画が大きく変わります!

毎年2月ごろに実施しているシアターラボ企画ですが、今年から大きく内容が変わります。
簡単に言うと「1年間限定の劇団を作る」みたいな企画です。
その年シアラボに参加すれば、一つの公演を通してイロイロ学べ、翌年いきなり劇団が作れちゃうくらいのスキルアップが可能…かも?
みたいな、夢のようなプロジェクトが、今秋いよいよスタートします!
詳細はもうしばらくお待ちください。

Posted by 北九州芸術劇場 at 10:05 AM

[戯曲講座] ツクダ式戯曲講座
戯曲講座概要と募集要項

毎年実施され好評の『戯曲講座』を、今年も引き続き実施します。

今年は、名古屋を活動の拠点にするミラーマン劇作家、佃典彦氏を講師に迎え、少数精鋭で次代の劇作家を鍛えます。

描きたいものはあるのに形にならない。
書きたい予感はあるのにどうやって書き始めていいのか分からない。

そんな貴方にぜひ受けていただきたい講座です!

●戯曲講座『ツクダ式戯曲講座』

期間:2006年5月13日(土)〜8月26日(土) 全8回講座
講師:佃典彦
会 場:北九州芸術劇場 創造工房
受講料:15,000円(全8回分・講座初日に徴収します)

応募方法:
専用の応募用紙に必要事項を書き込み、写真貼付の上、課題と共に北九州芸術劇場まで郵送してください。(持参も可。)
なお、定員を超えて申し込みがあった場合は書類選考となりますので、課題は必ず提出し、応募用紙はできるだけ詳しくお書きください。

募集人員:10名

応募締切:5月1日(月)必着

応募資格:高校生以上で、演劇の脚本を書いたことがある人、今まさに書こうとしている人

書類審査方法:

次の《場所》と《時間》で5分程度(40桁の40行だと3枚くらい)の台本を書いてみて下さい。

 《場所》:公衆便所
 《時間》:真夏の深夜2時

《タイトル》と《人物》は自分で好きに決めてください。《人物》は何人登場させても構いません。

講座スケジュール:
(1) 5月13日(土) 14:00〜18:00
(2) 5月27日(土) 14:00〜18:00
(3) 6月18日(日) 14:00〜18:00
(4) 7月 1日(土) 14:00〜18:00
(5) 7月15日(土) 14:00〜18:00
(6) 7月29日(土) 14:00〜18:00
(7) 8月12日(土) 14:00〜18:00
(8) 8月26日(土) 14:00〜18:00

講座について

おそらく僕は不条理演劇の系譜に入る劇作家であろうと思われます。
断言できないのは自分ではかなりオーソドックスなスタイルだと思っているからです。
僕の作劇法はいたってシンプル。
《タイトル》《場所》《時間》《人物》、この四つを決めて書くだけ。そしてこの四つがあれば戯曲は誰にでも簡単に書けてしまいます。
まずは十五分の短編です。きっとスラスラ書けるでしょう。
最終目標は一時間の作品です。いずれもワン・シチュエーションでテーマは気にしなくて構いません。ラストシーンなんてあって無いようなもんです。そんなものは演出家がなんとかしてくれます。
というスタンスで作劇する講座です。どうでしょう、書けそうな気がしてきましたか?
とにかく戯曲は誰にでも書けるのです、センスがあれば。
(佃典彦)

ph_reading.jpg1時間程度の戯曲を必ず参加者には書き上げてもらいます。その中で優秀な2〜3作品は、2006年秋に、演出家の手を経て「リーディング公演」というかたちで上演する予定です。

Posted by 北九州芸術劇場 at 10:04 AM

[戯曲講座] ツクダ式戯曲講座
講師、佃典彦氏プロフィール

ph_tsuku.jpg佃典彦(つくだ のりひこ)
名古屋生まれ在住。劇作家であり俳優。
劇団B級遊撃隊主宰、日本劇作家協会東海支部支部長、長久手町民劇団講師、アクテノンシニア演劇部顧問、AAF戯曲賞審査員、NHK中部ラジオドラマ審査員長、椙山女学園大学非常勤講師、名古屋市立汐路中学校PTA会長、佃家家事全般、娘習い事送迎係り、父親介護…など多忙な毎日を送りつつ締切はキッチリ守るので「名古屋のミラーマン(劇作家の鏡)」と呼ばれる。平成6年度名古屋市芸術奨励賞、第5回松原・若尾記念演劇賞、平成17年度愛知県芸術文化選奨文化賞、『ぬけがら』にて第50回岸田國士戯曲賞。

Posted by 北九州芸術劇場 at 10:03 AM

[俳優“実践”講座(1)] 役者が舞台に一歩を踏み出す時
俳優実践講座(1)概要と募集要項

●俳優実践講座(1) 『役者が舞台に一歩を踏み出す時』

期間:2006年6月2日(金)〜4日(日) 全3日間
講師:陰山泰
会場:北九州芸術劇場 創造工房
受講料:5,000円(全3日分・講座初日に徴収します)

応募方法:
専用の応募用紙に必要事項を書き込み、写真貼付の上、北九州芸術劇場まで郵送してください。(持参も可。)定員を超えて申し込みがあった場合は書類選考となりますので応募用紙はできるだけ詳しくお書きください。

募集人員:20名

応募締切:5月20日(月)必着

応募資格:
高校生以上で、ある程度の舞台経験のある人、ある程度の演技の基礎のある人、ある程度の体力のある人。でも何よりも、「舞台で自分を表現したい」という意欲と意志のある人。

用意するもの:運動しやすい服、運動靴、筆記用具

講座スケジュール:
(1) 6月2日(金) 18:30〜21:30
(2) 6月3日(土) 11:00〜21:00
(3) 6月4日(日) 11:00〜20:00

講座について

『そこから始まる芝居の時間』
役者が舞台に立つまでには、準備しなければならないことがたくさんあります。
台本を読み台詞を覚え、演技を考えキャラクターをつかみ、体を鍛え体調を整え…。人によってアプローチの仕方も、問題もまちまちです。
しかし、いざ観客の前に立った時に、役者は一個の裸の自分自身と向き合わなくてはならなくなります。その時点で考えたり悩んだりしていては、舞台の『時間』が始まりません。
今回のワークショップは、どのように観客の前へ一歩を踏み出すかを皆さん自身の問題として考えるきっかけになるワークショップにしたいと思います。
私のワークショップは最初、体を動かします。特にハードというわけではありません。ただ汗はたっぷり出ます。着替え、タオル、運動靴(滑りにくいもの)を用意して下さい。
(陰山泰)

Posted by 北九州芸術劇場 at 10:02 AM

[俳優“実践”講座(1)] 役者が舞台に一歩を踏み出す時
講師、陰山泰氏プロフィール

ph_kage.jpg陰山泰(かげやま たい)
1956年、神戸出身。早稲田大学演劇研究会で“劇団DA・M”を結成。遊機械◎全自動シアターを経て、舞台を中心に、テレビ、映画など映像でも活動の場を広げている。2002年から自らの企画『At First Sight』を立ち上げ、オリジナル作品を発表。最近の舞台は『女の落語』、『アラカルト』、『ハゲレット』、『Myth』(6月予定)。2003年には北九州芸術劇場プロデュース『大砲の家』に出演している。

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Posted by 北九州芸術劇場 at 10:01 AM

[俳優“実践”講座(2)] しゃべり言葉を調べる 〜俳優のための基礎研究として〜
俳優実践講座(2)概要と募集要項

●俳優実践講座(2) 『しゃべり言葉を調べる〜俳優のための基礎研究として〜』

期間:2006年7月15日(土)・16日(日) 全2日間
講師:山内健司
会場:北九州芸術劇場 創造工房
受講料:4,000円(全2日分・講座初日に徴収します)

応募方法:
専用の応募用紙に必要事項を書き込み、写真貼付の上、北九州芸術劇場まで郵送してください。(持参も可。)定員を超えて申し込みがあった場合は書類選考となりますので、応募用紙はできるだけ詳しくお書きください。

募集人員:20名

応募締切:7月1日(土)必着

応募資格:
俳優として舞台経験のある方(高校生からベテランまで様々な世代の方の参加をお待ちしています!)。

用意するもの:床でゴロゴロできる服装、筆記用具

講座スケジュール:
(1) 7月15日(土) 13:00〜19:00
(2) 7月16日(日) 13:00〜19:00

講座について

演劇の台詞の多くは「話し言葉」です。それは私たち自身の「本物の話 し言葉」に大変似ています。私たちが充分に知っているかのように思いがちなこの「本物の話し言葉」はどんな姿をしているのでしょうか? そしてそれは演劇の台詞とどう関係があるのでしょうか?
このプログラムは、私が俳優として舞台上で感じていることから立ち上げた、オリジナルのプログラムです。独自のやり方で、実際に個々人のしゃべる言葉と向き合い、詳細に調べながら、その圧倒的な複雑さや、人によって全く異なる個性を味わい、楽しんでいきたいと思います。「本物の話し言葉」を知る体験を通して、俳優としての基礎の力について考えましょう。そして自分で自分を鍛えましょう。
演劇のジャンルは問いません。どうぞお気軽にご参加ください。
(山内健司)

Posted by 北九州芸術劇場 at 10:00 AM

[俳優“実践”講座(2)] しゃべり言葉を調べる 〜俳優のための基礎研究として〜
講師、山内健司氏プロフィール

ph_yama.jpg山内健司(やまうち けんじ)
俳優。1963年大阪生まれ。1984年より劇団青年団に参加。「現代口語演劇」を提唱し、90年代以降の日本の現代演劇に大きな影響を与えてきた平田オリザによる青年団の作品の、ほとんどに出演。また、フレデリック・フィスバック(仏)、ロラン・グットマン(仏)、バリー・ホール(米)など海外の演出家の作品にも参加。また、2000年より桜美林大学にて非常勤講師に就任。俳優という立場から、自らの言葉で演劇について語ることをめざす。
【代表作品】青年団『ソウル市民』『暗愚小傳』『東京ノート』

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Posted by 北九州芸術劇場 at 10:00 AM