LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

撮影:木寺一路(FU.)

 
LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望

北九州芸術劇場プロデュース「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」公式ブログ

作・演出:藤田貴大(マームとジプシー)
出 演 者:荒巻百合、大石英史、折元沙亜耶、小林類、佐藤友美(劇団C4)
出 演者: 田口美穂、田中克美(超人気族)、中嶋さと(14+)、仲島広隆
出 演 者:中前夏来、鍋島久美子、野崎聡史(ZERO COMPANY)
出 演 者:船津健太、的場裕美、森岡光(不思議少年)、安永ヒロ子、李そじん
出 演 者:/尾野島慎太朗、成田亜佑美、吉田聡子

公演日程:[北九州公演]2012年11月13日(火)~11月18日(日)
公演日程:[東京公演]2013年3月8日(金)~3月10日(日)

公演詳細情報はこちら

2013.02.21 19:37

ランドスケープ再始動!

皆さんお久しぶりです!広報一田です。
先日twitterではお知らせしましたが、ついに、
「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」東京公演に向けて再始動しました。
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初日のお稽古から早速新しい演出が加わったりもしていて、
北九州公演から約3ヶ月、自身の劇団公演も多々行われ様々な作品と向き合ってきた藤田さんが
改めて本作と対峙し、どんな<ランドスケープ>を描いていくのか?
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非常にワクワクします!

稽古では、作品の感覚を取り戻しつつ、少しずつ藤田さんが新たなスパイスを投入。
「スライディングしてみようか」「ももあげ出来る?」
と、言葉だけ切る取るとなんとも体育会系な作品のようですが(笑)。

ある動きを加えるという事は、単にその動作としての意味合いではなく
役者さんの身体に新しい刺激が加わり、その反作用を誘発したり、
作品に新しい音・リズムが加わる、という事でもあります。

このランドスケープという作品は、とにかく多種多様な"音"に溢れていて、
台詞やいわゆる音楽もそうですが、
land7_3.jpg
腕を振ったり、階段を駆け下りたり、
以前藤田さんがインタビューで言われていたように、リンク参照
日常の中にあるリズム、が沢山掬い取られています。

とにかく舞台中の色んな所で、色んな事が起こり、色んな"音"が発されているので
それに耳を傾けてみるのも面白いと思います。

常に舞台上に20人の人間がいるので、全てくまなく発見しようと思うと
何回観なければいけないのか?...という事にもなりますが(笑)。

日々新しい音やリズムが生まれたり削られたりしながら
作品に緩急がついたり、膨らんでいったり
演劇なんですが、まるでオーケストラの演奏を聴いているような感覚もあり
目と、耳と、全身で感じて楽しめる作品です。
land7_4.jpg
役者さん達もこんなに気持ち良く踊っちゃっています(笑)。

北九州公演とはまた全く異なる全貌をお見せできると思いますので、
東京の皆さん、楽しみに待っていてくださいね!!

※チケットも好評発売中です!9日(土)19:00の回の公演終了後には、アフタートークもあります!
詳細はこちら→公演情報ページ

2012.11.22 13:31

北九州公演感想リポート

皆さんこんにちは!広報一田です。
公演期間中しばらくブログを留守にしておりまして...申し訳ありません。

お陰様で、北九州公演全日程が無事終了いたしました。
期間中ご来場頂いた皆さま、本当に、本当にありがとうございました!

皆さまそれぞれに感想は持って頂いたかと思いますが、ここで
公演アンケートより幾つか感想をご紹介させて頂きたいと思います。(一部抜粋)

◆一見つながっていないようなストーリーが、だんだんつながっていく様子に、どんどん引きこまれていきました。こんな舞台は初めて!!感動しました!!一人一人が主役で、小倉という街でそれぞれの時間軸がえがかれていて、人ってこんな風につながっているんだ、と思いました。人間っておもしろい。ステキな舞台、ありがとうございました。

◆大変新鮮な舞台と思います。演者と観客に親近感を感じ、演者達の「熱意」がそのまま伝わってきました。セリフのくりかえし、状況のくりかえし、一見やりすぎかなとも最初は思ったけど、その内いつか舞台にのめりこんでいて、「ランドスケープ」という、騒がしくて切ない、とても感動的で素晴らしい舞台。

◆北九州の街×藤田貴大、タンノウしました。リフレインされる会話に小倉の街が巻き込まれて、別の街、別の世界のようでした。北九州弁を使ってないせいもあるかな。記憶のらせんに、自分も巻き込まれてしまいました。

◆あっぱれ!すばらしい!いっしょに歩いたり走ったりしたいと思ったりもしましたが、この運動量にはついていけないとあきらめました。でもいっしょに歩いて駆け抜けた気持ちになっています。返事は1回だけ、ついやってしまいました。この「くりかえし」や「運動」によって「何か」が胸をうつ。この演劇というか、パフォーマンスというか、これはライブでなければ絶対に伝わらないんじゃないかと思う。

◆どんどんつながっていくお話に、何度も鳥肌が立ちました。色々な想いがあふれていて、観ている私もいっぱいいっぱいで、もう一度、別の視点からも観てみたいと思いました。海の底、暗闇、リアルに想像してしまって、少しさみしく、怖く、なりました。この作品を北九州で観られたことを、とても幸せに思います。

◆久しぶりにいいものを見せて頂きました。シンフォニーのように、言葉とフレーズがいきかい...断片が最終へ向けて形をもちつながって...たくさんの人生を体験したようでした。ことばを超えた「何か」がおしよせ、涙がでていました。

◆私は北九州で生まれ育ったものです。異邦人である藤田さんが北九州をどのように捉え描くのか楽しみに観劇しました。まず印象的だったのは海のモチーフです。私には北九州に海のイメージがあんまりないのです。地形的には海に面しているし、若松の脇田海岸に海水浴に行ったことがあるのに、です。海は産業のものだったのですね。そんなイメージが強くあります。
次に喪失のモチーフです。市場の火事、家族の死、北九州は喪失の街だった。八幡製鉄所の繁栄に伴って街も繁栄し百万都市になりました。しかし、引き換えに自然を失った。洞海湾はヘドロの死の海だったし、紫川はゴミの川、空は濁っていて大気は臭い、公害の街になりました。時代は移り、新日鉄が縮小されていくと街も縮小し、デパートの閉店、銀天街はシャッターが降りていきました。街が元気を失いました。しかし反対に自然は復活し、洞海湾はきれいになり、紫川にはアユも上ってきました。ゴミの埋め立て地がビオトープとして生まれ変わっています。今や環境都市北九州です。街は喪失と復活を繰り返すのでしょう。そして人もまた、リフレインです。リフレインは、20人の役者さんがやると喧騒ですね。セリフが聞き取りにくかったですが、役者さんが発するエネルギーはすごかった。そのエネルギーに観客もまきこまれ同化したと思います。

それぞれに作品を受け止め、そして素敵な言葉を沢山お寄せ頂き、本当にありがとうございました。

北九州公演は終了しましたが、年明け3月8日(金)~10日(日)には
東京公演が待ち受けております!
関東近郊の皆さまはもちろん、北九州公演を観てくださった方も
また新たな視点で楽しんで頂ける舞台になると思いますので、是非ご来場をお待ちしております。

来年のお稽古までしばらくこのブログもお休みとなりますが
またここでお会い出来る日を楽しみにしながら...皆さま楽しいクリスマス&良いお年を!

2012.11.12 17:17

いよいよ明日開幕!

皆さんこんにちは!広報一田です。
いよいよ明日より「LAND→SCAPE/海を眺望→街を展望」が開幕します!

7月のオーディション、そして10月4日のお稽古開始から今日まで、
藤田さん・キャスト・スタッフ一丸となって、一歩一歩、丁寧に、この作品を創り上げてきました。
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北九州という街について、皆で思いを巡らせ
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実際に、街中へと出かけ
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歩いて、
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走って、
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生まれて来た壮大なグル―ヴ。

お陰様で17日(土)13:00の回、そして18日(日)は前売終了となりましたが、
平日公演はまだお席があります。
また、16日(金)にはアフタートークが追加決定しましたので
どの回を観よう...と悩んでいる方、オススメです!

ブログを通じて見守って頂いたこの作品の一部一部が、
一体どのような空間へと昇華しているのか?

新しくて懐かしい、リズムと色彩に溢れた
未曾有の劇空間へ、ぜひご来場ください!お待ちしています!
land5_7.jpg
※今回、北九州の街中から収集した舞台美術もスゴイ事になっていますので、
ぜひ時間にゆとりを持ってお越し頂き、こちらもじっくりお楽しみください!

▽公演情報詳細はこちら▽
http://www.kitakyushu-performingartscenter.or.jp/event/2012/1113landscape.html

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