踊りの楽しみを味わう。

進行/中村恩恵
2008年8月2日(土)@北九州芸術劇場・稽古場

ダンスを踊ったことのない私がワークショップに参加・・・できるのかな?
と不安を抱えつつも稽古場へ。まずは参加者全員で円になって一人ずつ自己紹介。

ストレッチをしつつ、少しずつ身体を動かし、身体を感じてみる。
『身体を感じる?』
身体のここの部分を使っているんだよ。と自分に意識させ、どんな風に動いているのか、どんな感覚なのかを感じてみること。

 

・・・少し想像してみてください・・・

「まず、仰向けに寝て、海辺の砂浜の上にいることを思い浮かべます。
そのまま砂浜の砂を右手ですくって高く上げ、上げたらその砂を少しずつ落とし、手が軽くなるのを感じながら、手も砂の上に下ろしてみて下さい」

 

普段何気なく出来ている動作も、意識してみると、どんな感じだった?砂ってどれぐらいの重さなんだ?どうやったらすくえるの?どんな手触りだった?砂は湿ってる?乾いてる?色んなことを想像して、今までの経験を思い出しながら動かしてみる。
普段手や指を意識することがないので、とても不思議な感じです。

中村さんの優しい口調で進んで行くので、とっても落ち着きます。
スタートはみんな同じなのに砂をすくって落とす動きや、速さが一人ひとり違っていて、感覚や時間も違うみたいです。
砂をすくう量も人によって違うのかも。

次は『ラインゲーム』。周りの人の動きを感じつつ自分で考えて動いて行きます。
8人ずつのグループを作って1列に並び、前に歩いたり後ろに歩いたり、立ち止まったり、座ってみたり、隣の人が先に歩いて行ってしまったから、後ろからゆっくり付いていってみようかな。次は抜かしてみようかな、等など。みんな違う動きをするのだけど、周りの人の動きや気配を感じることで、つながりがあるように思えてきました。

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私が一番楽しかった『相手にギフトをあげてみる』。
2人1組になって、片方が目を瞑り、片方が相手に触らないように動きで気付いてもらう。手で風を送ってみたり、足音を立てたり、背中に回ってみたり。ギフトを渡したいのだけど、なかなか気付いてもらえなくて、でも本当は気付いているんだけど、もうちょっと目を瞑っていようかというやり取りが楽しくて。
目を瞑ってしまうと周りのことが分からないって思っていたのですが、人の気配ってよく分かる!!これは驚きました。風の動き・体温・足音・呼吸とか、普段は意識していないことを意識することによって感じられるようです。


手で風を起こしてみたり、身体の側に寄ってみたり

ダンスってしたことないから付いていけないかも、と思っていたのですが、とっても楽しかった!ちょっとみんなで身体を動かしてみようよ!というぐらいの入り込みやすさ。

私とペアを組んでくださった方、本当にありがとうございました。

学芸事業とは?

北九州芸術劇場では、地域の人々とつながり、ともに育っとはていくために、学校や地域でのアウトリーチ(教育普及)活動や、作品の創造を支える専門家を育成する講座、舞台芸術を身近に体験してしてもらうワークショップなどの学芸事業を行っています。

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