「ゆるむ」「きく」

カラダできく/カラダではなす:コンタクト・インプロヴィゼーション入門編
進行/坂本公成&森裕子
2008年8月23日(土)@北九州芸術劇場・稽古場

コンタクト・インプロヴィゼーション」は人と人、あるいは人と物とのコンタクトを動きのきっかけとして即興で踊るダンスメソッドのことです。


今日は第一人者でもあるMonochrome Circus(モノクローム サーカス)の坂本公成さんと森裕子さんに来ていただきました。

写真:8月23日ワークショップ輪になって隣の人の足の裏を揉みつつ自分の呼ばれたい「あだな」を自己紹介して、みんなで何度もリピート。普段「○○さん」など苗字でしか呼ぶことが無いので、必然的に名前をインプット。一体感が出てきて、今日はこのメンバーで頑張ろう!と盛り上がってきました。

歩く。

海の中に溶けている塩のように、斑にならないよう稽古場の中を歩きます。意識しているはずなのにみんな同じ方向に歩いてしまったり、人の集まりが固まったり、それを意識しつつ空いた空間がないようにしていきます。あの空間が空いたからあそこに歩いて行くぞ!と思ったら他の方に先を越されて行けなかったり、あの人はこう歩いていくだろうと予想を立てて歩いていたら全く違う方向に行って、ぶつかりそうになってしまったり。周りを意識しつつ歩くのもなかなか大変。しかも、どんどん幅が狭くなってきました。
写真:8月23日ワークショップ

干からびそうです。

二人一組になってストレッチ。相手を信頼して身体を預けます。
人の身体って柔らかい。ウォーターベットのような感覚。しかも重たくない。
相手が力を入れてないから?自分と一体化しているから?・・・不思議。

写真:8月23日ワークショップ次は、一人が目を瞑って、もう一人がポーズを決めます。それを目を瞑っている人が手で触りながら同じポーズをとる「形態模写」をします。3回しか触ってはいけないので、同じポーズは至難の業です。難しいなぁと思っていたら、坂本さんから驚きの言葉が、
「カラダ全体で抱きついたらいい!!」
おぉ!みんな驚きと納得。
手のひらで1回触るより、全体で触ったら3回もあれば同じポーズが決まります。

お互いに目を瞑ったまま交互に相手に触れる。
恐る恐る手を触り、相手が肩に触れたら、私は背中を触れる。いつの間にか触れる部分が肘に変わり、足に変わり、頭に変わり、背中に変わり、触れられる触れ返すを続けて行きます。初めはここを触ろうと考えていたのに、どんどん早くスムーズに交互に交換して、何も考えなくても身体が反応していきます。
少しずつ動きながら相手を変え、2人が3人になり、4人になり、2人でぽつんといたら、人がいるところに移動して行く。目を瞑っているからどこにいるか分からない?と思うかもしれませんが、気配というか、感覚で分かるのです。

写真:8月23日ワークショップ

今日はこれにて終了。心地良く汗をかきました。

コンタクト・インプロヴィゼーション?
終わってから気付いたのですが、自己紹介の初めから「コンタクト」していました!
「インプロヴィゼーション」とは感覚なのか、何も考えないでも身体が相手に合わせ動くことなのか・・・これからのワークショップで探したいと思います。

学芸事業とは?

北九州芸術劇場では、地域の人々とつながり、ともに育っとはていくために、学校や地域でのアウトリーチ(教育普及)活動や、作品の創造を支える専門家を育成する講座、舞台芸術を身近に体験してしてもらうワークショップなどの学芸事業を行っています。

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