エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.03

『みつけた、新しい物語!絵本を作ろう、絵本を読もう。』 1日目

講師/上田真弓 会場/修多羅市民センター

2009年11月28日(土)

今回は若松駅からほど近い修多羅(すたら)市民センターでのワークショップです!
修多羅地区にある高塔山には「カッパ伝説」があり、修多羅市民センターのシンボルにもなっています。

市民センターの外観もどことなくカッパのよう!?

今回も北九州市外より講師がやってきました。

上田真弓さんです。南の島、沖縄から来られました。
今回は「絵本を作ろう!」という事で、1日目は体を使って、2日目は実際に紙に絵を描いて絵本を作ろうというワークショップです。
まず1日目は物語と遊んでみようという事ですが・・・。
暖かい沖縄と違って今日は特に気温が下がり、みんなそろって「寒い!!」
という事で、まずは身体を温めてほぐすために動きましょう!

輪になって肩を叩きます。最初はグーで次にチョキ

トントントントン、「パー」の時は頭のマッサージ。

2人組で背中合わせ。
お互いに頼りながら、手を使わずに座ったり立ったりします。

手はつかっちゃだめですよ!

せーの!!

やったー!!
みなさん最初はタイミングがつかめずに苦労していましたが、呼吸を合わせるとだんだん上手になってきます。

今度は「仲間あつめ」というエクササイズをしまーす。
「北九州と言えば!」と真弓さん。
みんな心に思い浮かべた言葉が同じ人同士でグループになります。
意外といろんな答えが出てきてグループになりません。
ではみなさんの答えを聞いていきましょう。
「若戸大橋!」
「ぬかだき」
「焼うどん」
「祇園太鼓!」
「小倉城!」
「なんだかまだ分かりません」
・・・、いろんな答えが出ています。
では続いて、2チームに分かれてゲームです。
「名前のあいうえお順!!」
早く並んだ方が10点!でも間違えて並んじゃうとマイナス10点です!!

どちらが早く並べるかな?
今度は「手のひらの小さい順!!」

ちゃんと小さい順に並んでますか?
きちんと確認しないといけません、間違っていたらマイナスですよ!!
勝負は厳正に!キチンと判定します。

大丈夫!!
勝ったチームには負けたチームの方からの「褒め言葉」のご褒美がありました。

次は4~5人のグループで「サンキューゲーム」をします。
まず2人でポーズを取ります。次に別の1人がどちらかの人に触れてポーズを取ります。触れられた人は「サンキュー」と言ってその場から抜けます―以下繰り返しのゲームです。
写真で見ると、中央の2人のどちらかに左の方が触れようとしていますね。

さあ、どちらとポーズを取ろうかな?

残った人は抜けた人がいた時と同じポーズを取り続けなければいけません。
だんだん、不思議な形になってきます。

 

こうなると次の人もどうしたものやら?

お昼休みが終わったら今度は即席でグループを作ります。
「1人でカッパ」
「2人で大工」
「4人で山」
「5人で北九州といえば」
などなど、集まって即席で表現します。

まず集まって、
これは「4人で山」です。

山ですよ!山!見えますよね?

今度はグループに分かれて、若松区ゆかりの作家、火野葦平さんの「石と釘」を真弓さんが朗読して、その話を元に印象に残ったシーンをグループで再現し、立体挿絵を作ってみます。

「石と釘」は修多羅地区の高塔山に伝わる「河童地蔵」にまつわるお話です。
グループで作った場面をデジカメで撮影、それを合わせて物語通りに並べてスクリーンに映し、見ながら足りないシーンをみんなで作り足していきます。

では、その中の写真の一部を使って「石と釘」オリジナル絵本のご紹介です。

昔々、修多羅地区では河童同士が争い田畑が荒れてしまい村の人々はとても困っていました。

ある時1人の山伏が河童を封じようと、鍛冶屋に太い釘を作ってもらい、お堂でお地蔵さまに向かって祈祷を始めました。
河童たちは祈祷をやめさせようと

金銀財宝を修験者の周りに積み上げてみたり

絶世の美女に化けて山伏を惑わそうとしました。
ところが山伏は一向に祈祷をやめようとしません。
ついにお地蔵さまが豆腐のように柔らかくなり、修験者は釘を打ち込みました!

河童たちは最後の手段とばかりに山伏に襲い掛かります。
山伏は必死に釘を打ち込みます。
そしてついに!

山伏は倒れ込みましたが、同時に河童たちもドロドロの青い汁になって崩れて行きました。
こうして、村には平和が戻りました。
高塔山の地蔵さまの背中には今も太い釘が刺さっています。

さて、いかがでしたか?
物語を自分の身体で作ってみて、みなさんも楽しかったと言われていました。
明日はいよいよ、自分だけの絵本を実際に作ってみます!

学芸事業とは?

北九州芸術劇場では、地域の人々とつながり、ともに育っとはていくために、学校や地域でのアウトリーチ(教育普及)活動や、作品の創造を支える専門家を育成する講座、舞台芸術を身近に体験してしてもらうワークショップなどの学芸事業を行っています。

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