エンゲキで私イキイキ、地域イキイキvol.13

『街のお話、気軽にエンゲキ』 1日目

講師/柏木陽
会場/沢見市民センター

2010年1月23日(土)

北九州市内の7区、7ヶ所で開催する「エンゲキで私イキイキ、地域イキイキ」。
今回でとうとう最終回です。
7回目の会場は、戸畑区の沢見市民センター。

今回の講師は演劇百貨店・店長として全国でワークショップをされている、演劇家・柏木陽さんです。

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ニックネームはかしわ「ぎーの」です!「ぎーのちゃん」と呼んでください!

今回のワークショップのタイトルは、
「街のお話、気軽にエンゲキ」。
いったいどんな街のお話が生まれるのでしょう...

 

今回も、まずは、ウォーミングアップからスタートです。

みんなで輪になって、
「せーの」で右か左を向きます。うまく隣の人と向き合う形になったら、ご挨拶。
今度は、「せーの」で右手か左手を出し、
うまく隣の人と手が繋げたら一緒に座ります。

 

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繋げないと、ちょっとさびしい...

 

だんだん場もなごんできました。
今度は、隣の人と向き合います。
ぎーのちゃんの「1、2、3」という掛け声に合わせ、
「手拍子」や「足踏み」をします。
シンプルなエクササイズですが、自分の順番が分からなくなったり、動きを忘れたり、
意外と難しいのです。

途中から、「2」の時は自分で考えたポーズをする等、ルールも複雑になっていきます。

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どっちが手拍子の番かしら...

 

さらに二人組のまま、
今度はじゃんけんで勝った方が負けた方の手を掴みます。
反射神経が要求されるゲームです。
途中からは片足で。バランスを取るのが難しい!

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あ、掴まれた!

 

さらにゲームは続きます。
今度は一人の動きをもう一人がマネをします。
そう、「鏡」の要領ですね。

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表情もしっかりマネしましょう!

 

一通り身体も心も温まったら、自己紹介です。
その後、また円になり、
名前を呼んで、その人の所に歩いていくというエクササイズをしました。

しっかり名前を覚えているでしょうか?

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「こんにちはー」

 

さらに、隣の人と名札を交換して、その人になったつもりで自己紹介をするエクササイズなどをして、
参加者同士のコミュニケーションもスムーズになってきた所で、
次のステップに移ります。

 

「街のお話、気軽にエンゲキ」ということで、
まずは自分の家とその周辺の地図を描いてみます。
「分かる範囲でいいですよー。正確さよりも、自分がいつも通る道やよく行く場所が入るようにして下さい。」とぎーのちゃん。

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えーと、この辺にアレがあって...

 

地図を描いた紙の裏側に、「スーパー」や「公園」「小学校」等、自分がよく行く場所を書いていきます。
そこに自分の印象も、一言付け加えていきます。
例えば「野菜が新鮮なスーパー」とか「子どもの行きつけの病院」等。
そうすることで、ただの「スーパー」ではなく、その人にとってどういう意味を持った場所なのかが少しだけ分かってきます。

 

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膨大なリストですねー

 

地図とリストができたら、みんなの前で発表です。

ここに家があって...
この角に行きつけの飲み屋があって...
2日に1回はここのスーパーに買い物に行っていて...
でも急に必要なものがあった時は、近くのコンビニに行きます...
などなど...

ごくごく普通のことを話しているようでありながら、
住んでいる場所が、その人の生活を形作っているということを
しみじみと感じます。
そしてその生活が、その人自身に繋がっているのかもしれない...ということも。

 

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ここら辺に家があって...

 

さらに、
「普段よく見ている窓からの風景を描いてみましょう」と、ぎーのちゃん。
「窓からの風景」と言われても、すぐには思い浮かびませんが、
よくよく考えてみれば、
家の窓から見える風景、
出勤の時の電車の窓から見える風景、
会社の窓から見える風景など、
窓を通していろんなものを見ていることに気づきます。

 

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これはサッカーを習っている息子を迎えに行った時、車の中から見ている風景です

 

実はこの方、「よく行く場所」のリストも、息子さん関係の場所ばかりで、
日常の生活の中における息子さんの存在の大きさが、じんわりと伝わってきたのでした。

 

1日目のワークショップはここで終了です。

2日目はどんなことが起こるのでしょう...

学芸事業とは?

北九州芸術劇場では、地域の人々とつながり、ともに育っとはていくために、学校や地域でのアウトリーチ(教育普及)活動や、作品の創造を支える専門家を育成する講座、舞台芸術を身近に体験してしてもらうワークショップなどの学芸事業を行っています。

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