舞台美術講座

2010年2月27日 (土) 舞台美術講座

今日は講座最後の日です。そして待ちに待った舞台美術講座の日です。

担当は講座のみの受講のN.Nです。

 

舞台美術講座のの柴田先生の講座のスタート!

初めに、柴田先生からの舞台美術の仕事について、エレベーションについて、

尺貫法についてなど、基本的な知識の話がありました。



台本を読み、大まかなプランを立て、演出家と打ち合わせながら演技空間をデザインしていく。

エレベーションという、客席からみた立面図を描き、平面図や断面図など必要に応じて用意し、

加工しやすいスチレンボードなどで白模型や色つきも模型を作ってみる。

そうすると、大道具や小道具、役者の立ち位置まではっきりと伝えることが出来るということでした。

 

実際に柴田先生が作った過去の作品の模型も見せてもらいました。

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なんてクオリティーの高い模型なんでしょうか。これを見るだけでどんな芝居なんだろうか?と、

とても興味をくすぐられます。
そして、有門先生の舞台技術講座でも教えてもらった尺貫法の説明の後、今日の課題の発表です!

 

今からみんなのイメージしてきた絵を参考にスチレンボードで白模型の制作。

4チームに分かれて、各自発表したイメージ画を具体的な形にしていきます!

 

私のチームは今回の演目を持ってこられた"かあさん"チームです。

"かあさん"のイメージ画は三島由紀夫の世界観を見事に再現していました。

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30分の1スケールでの白模型作りのスタートです。

私たちのチームは完全分業で、各担当のプロを決め、黙々と作業を進めました。

まず、かあさんには壁と窓のプロとして制作を依頼。

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竹元さんにはイスとカーテンのプロとして。

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植西さんにはテーブルと暖炉と背景

岡田さんには長椅子と壁のプロとして制作してもらいました。

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私は尺貫法の計算と階段を担当し、順調に豪華な装飾込みて作っていきました。



そして3時間後、各チームの発表会!

各チーム、ステージの間取りから小道具や階段の形までさまざまでした。

実際に形にしてみると、今まで見えなかった空気感まで感じられるようになり、

みんなの「共通のイメージ」の為にも、イメージを具現化する作業は大切なんだと思いました。

そして、何よりみんなで色々とこだわりながら作り上げていく作業がとても楽しかったです。

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上記写真が私たちの力作です。

今回の舞台ではここまでは作りこめないかもしれませんが、

かあさんのイメージをかなり形に出来たのではないかと、チーム内で自画自賛です。

 

今日でプロの講師の方から学ぶ講座は終了です。

三月からは実際の演目の稽古と作業の始まりです。



講座を振り返って、一言!

素人集団にプロが真剣に教えてくれる、

こんなに素晴らしい企画は日本中探しても無いと思います!

講座だけになりましたが、参加させてもらえたことで学んだ数々の知識や技術は

今度の芸術活動で必ず役に立つものばかりでした。

そして、夢に向かって活動している、色々な世代の方々の情熱はとても素敵だと思います。



本当にありがとうございます!

素晴らしい作品を完成させてください!

学芸事業とは?

北九州芸術劇場では、地域の人々とつながり、ともに育っとはていくために、学校や地域でのアウトリーチ(教育普及)活動や、作品の創造を支える専門家を育成する講座、舞台芸術を身近に体験してしてもらうワークショップなどの学芸事業を行っています。

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