May 03, 2007

歯車
[2:崩壊する日々]

終わりの風景を、このところずっと見ている。

色彩のある夢を見る。
歯車の廻る音が聞こえる。
そういえばレインコートを着たひとをよく見る。
なんでレインコートなんか着てるんだろう。
耳鳴りがする。
耳鳴り?
大きな透明の歯車が見える。
歯車の廻る音が聞こえる。
死の音が近づいてくる。
うるさい。
目が翳む。
頭が割れるように痛い。
不安が押し寄せてくる。
時計の刻む音がうるさい。
時計の音?
いや、これは歯車の廻る音だろう。
歯車?
歯車が何処にある?

幻か現実かもはっきりしない風景の中でのたうち回る狂人の最期を、少し離れたところから見ている。
死の風景を見ていると、生ってこういうことなのかなあと考えさせられる。

とりあえず僕は僕の書けることを書こう。
生死に関わるような切迫した状況にいるわけじゃないけど、とりあえず僕は、僕の書けることを書き続けていこう。
何故書くのかという問いの答えが、わかったところで書くことを止めるわけじゃないんだな、ということはわかったよ。

今回の公演は、そういういろいろを、あまり重々しくならないように面白おかしく切なく立ち上げています。
みんなには「変態たちの乱痴気騒ぎ」と言って宣伝してます。

Next Generation's Theater 2007 #002
劇団 二番目の庭「崩壊」

2007年5月11日(金)19:00
   5月12日(土)14:00/18:00
   5月13日(日)14:00
(※開場は開演の30分前)

みなさまのご来場、お待ちしております。
(次回は公演直前なのでお休みします)
(あと、また更新遅れてすみませんでした)

つづく

Posted by 藤本瑞樹 at May 3, 2007 11:56 AM