2006年04月28日

第10回 つるを飛ばす日
[3:鶴を折る日々 by 市原幹也]

さて。
「つる 〜あの日飛び去った夕鶴によせて〜」いよいよ公演初日です。

稽古開始から約4か月。
ぼくは、この日を楽しみに走り続けました。
この作品を、たくさんの人と共有したい。
その願いが、叶う日。

メンバー全員で祈りを込めて、つくった作品。
それは、まるで、鶴を折るような日々の連続でした。

さあ、劇場に足を運んでいただくみなさんと一緒に。
いったい、どんな風景を見ることができるかな。

「愛と平和」なんて、果てのない宇宙のような、出合ったことのないモンスターのような、ぼくらひとりひとりでは太刀打ちできない、そんなものだった。

だからぼくらは「つる」をつくった。

ぼくらのつくった大きな「つる」を。
劇場にいるすべての人の祈りを乗せて。
春のよどみない青空に向けて。
ぶわっと飛ばしてみたいと思う。

今日、その瞬間が訪れたとき。
ぼくは、ずっと会いたかったものに、きっと出会うだろう。
きっと涙を流すだろう。

Posted by 市原幹也 at 2006年04月28日 19:39