のこされ劇場≡「つる 〜あの日飛び去った夕鶴によせて〜」に、ご来場いただいた皆様。
本当にありがとうございました。
大盛況のうち、無事に公演を終了することができました。
今回は、去年のご来場者数を大きく上回る、400名を超えるみなさんと。
この作品を共有できたことを、本当にうれしく思います。
さて、公演も過ぎ、少し落ち着いた日々のなか。
作品に関するご感想をいただいたり。
アンケートに目を通したり。
仲間と酒を飲んだり。
実に多くの方々と時間を共有した日々を通り抜け。
そして。
ひさしぶりにひとりになってみたり。
すると、ふと。
作品をつくりはじめた頃のことを思い出したりします。
民話「鶴の恩返し」を、現代に、劇場に、立体化してみる。
その決意から、演出プランを決めるよりも先に。
関連資料を集めるよりも先に。
メンバーに「これでいく。」と言うよりも先に。
この民話の持つ普遍性というか、民話というものは、普遍性があるゆえに現代に語り継がれているのだが、その揺るぎないメッセージを「愛と平和」に向かって、まっすぐぶつけてみたいという大きな衝動を手に入れた。
そして、瞬間、その先に、光を見た気がする。
その光に向かって、向こうには何かあると信じて、ただ、その光を見失わないように、突っ走ってきたような気がする。
そして、ぼくは、公演当日。
光に包まれたような気がする。
するとまた、向こうに、光が見えた気がする。
多分、ぼくらは、のこされ劇場≡は、こうやって、作品をつくり、みんなと出会い、走っていく。
そんなことがぼんやりとでも、あたまんなかに感じれる、五月、昼、ひとり。
皆様。
これからも、のこされ劇場≡を、どうぞよろしくお願いします。
この連載を読んでくださったみなさん。
会場に足を運んでくださったみなさん。
ぼくたちに力をくれた北九州芸術劇場のみなさん。
そして、のこされ劇場≡のみんな。
ありがとう。
それではみなさん、次の作品で出会いましょう。
そのときまで、さよなら。
(了)
Posted by 市原幹也 at 2006年05月05日 19:41
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