「劇場の裏側、お見せしますよぉ~。」
K氏の"裏側"という言葉に心くすぐられ、気がつけば、晴天の昼下がり、薄暗い劇場内で驚喜しまくりの私がいた(笑)。というわけで(どういうワケだ笑)、自分なりに感じた「劇場の裏側」を紹介する事と相成りました。
K氏の"裏側"という言葉に心くすぐられ、気がつけば、晴天の昼下がり、薄暗い劇場内で驚喜しまくりの私がいた(笑)。というわけで(どういうワケだ笑)、自分なりに感じた「劇場の裏側」を紹介する事と相成りました。
さてさて今回は「舞台照明と照明家さん」について。
圧巻!激圧巻!何種類もの灯体、電球、レンズ、カラーフィルター、模様盤等...とにかく半端な数じゃない。これらを組合せ駆使し、心理/状況描写等、各場面毎にあらゆる役割に変貌させる。ただ闇雲に組合せるのではない。"基本"は大切に試行錯誤を繰り返し、独自センスでオリジナルも生む。目の前に在るモノは十分理解・熟知してフル活用、「ないモノは創る」という職人気質。恵まれた環境に浸ることなく、日々何かを創り続けている姿は、見ていてとても心地良かった。
照明家の仕事は、技術や知識はもちろん、好奇心をアート的センスに繋げる"向上心"も必要なんだろうなぁ。そして、
"技術"が進化して"芸術"になる時、暗い劇場内で舞台を"見せる"だけでなく"魅せる"アーティストがそこにいる。(↑"ゆるぎない自信"もこっそり仕込んだ光をニンマリ放ちつつ・・・。)
一人でも多くの人がこの光に包まれて、「確信犯的アートの心地よさ」を体感して欲しい。
〈今回のナン・コレ〉
■照明機材専用シェルフ(棚)・・・ズラリと並べられた何種もの照明機器は、ボディが黒いのも相まって、映画「マト○ッ○○」のワンシーン(銃器の棚がダーンと出てくる場面)さながらの迫力。確かに機材は、照明家さんたちの最後の武器だよなあ!
■オシャレに見えた補助ワイヤー・・・近年、安全面を考慮してついている、細いのに頑丈なワイヤー。このワイヤーのおかげで、「○曜サスペン○劇場」のように、女優頭上に灯体が落ちてきて、迷宮入り連続○○事件が起こるということはない。(そんなこと、昔もない笑)
■さすがにデカかった!照明プラグ・・・やっぱ電力が違うだけ、とにかっくデカかった。カッコ良かった!
文・イラスト トミタユキコ