Vol.14 2006秋号

Resonance in HIBIKIHALL 2006北九州国際音楽祭

q14_RiH_01.jpg世界が喝采!

新世代の旗手たち―北九州へ

世界の檜舞台で躍進中の俊英、才媛、ジャンルをひらりと飛び越える新世代の旗手たちが、嬉々として北九州にやってきます。音楽の喜び、ライヴの醍醐味を満喫する2006北九州国際音楽祭が近づいてきました。

鮮やかなテクニックと情趣あふるる音楽性で、欧米のクラシック・シーンを牽引するアジアの若手ピアニストや、日系の愛すべきヴィルトゥオーゾ・チェリストが名乗りを挙げれば、ファン憧れのトップアーティストも登場。

北九州から羽ばたきプラハのオペラハウスで賞賛のソプラノや、最難関の国際コンクールで脚光を浴びた新星にも、どうぞ拍手の花束を。

グランドフィナーレを飾るのはロシア屈指の名門オーケストラで、はやくも喝采が聞こえてくるかのよう。

ようこそ 2006北九州国際音楽祭へ。

q14_RiH_04.jpg楽都ウィーン在住の若きソプラノ歌手で、ここ数年、伝統と格式を誇るプラハ国立オペラの「蝶々夫人」の主役に抜擢されている北九州市出身の豊嶋起久子さんにウィーンで話を聞きました。豊嶋さんは、20世紀を代表するメゾソプラノでウィーン国立オペラの宮廷歌手・名誉会員に叙せられているクリスタ・ルートヴィヒの秘蔵っ子でもあります。

q14_PSV1_01.jpg北九州芸術劇場プロデュース「錦鯉」


縛られる人々、縛られない芝居


インタビュー●土田英生(劇作家・演出家/劇団MONO)+有門正太郎(俳優/飛ぶ劇場)

北九州芸術劇場プロデュースとして、初日開幕の北九州に続き東京、大阪など全国5ヶ所で公演される作品「錦鯉」。今回、作・演出の土田英生さんと、北九州からキャストに加わる飛ぶ劇場の俳優・有門正太郎さんに、作品やお互いの演劇観について語ってもらった。

■北九州芸術劇場プロデュース 「錦鯉」 北九州公演
11月3日(祝・金)13:00 4日(土)13:00/18:00 5日(日)13:00

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あらすじ●舞台はあるさびれたヤクザの組事務所。もともとサラリーマンだった男が新しく組長になったのをきっかけに事件が起こっていく。「ルールとは何か」をテーマに、「爪の先までいっぱいになりたい」と望む男たちの物語。

 

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nankore.gif毎日華やかな世界が生まれ、熱気・歓喜・興奮・感動に包まれる劇場にも、静かな空気が「こんにちは」している時がある。そのひとつが、次の催しがやってくる間の日。
だがしか~し!静かだからと言って、静まり返っているわけではなかった。劇場のスタッフさん達は、静かに密かに?この日も黙々と仕事をしていたのであります。

「催しのない日にでも見学にお邪魔しま~す。」と、軽率な発言をした自分の阿呆面を思い出すと恥ずかしい限りです。催しのない日=劇場もスタッフも「お休み」ではないのですな。
 さて、この日行われていたのは、劇場の総点検。劇場本体の様々な箇所の御機嫌(機械の調子具合等)を伺う大切な時間でありました。その貴重な時間にお邪魔してしまった自分に失笑。そんな自分に対し、素敵な笑顔で応対していただき、さらには、SFの世界にワープしたような舞台装置を体感させていただいたスタッフの皆さんに感謝&陳謝。

機材を整理したり、機構(舞台装置等)を点検・修理したり、いつかの時に備えオリジナルの機材やツールを作ったり、次の催しの打合せをしたり。様々な面で工夫しながら、いつも使いやすくクリエイティブな場所であるように、皆が活き活きと「劇場のため」に動いていた。「劇場は生きている。」と痛感。劇場は生きモノであり、活きモノなんですなぁ。

break.gifコンサートを聴いて感動するパターンには種々あると思いますが、予想をはるかに上回る結果に驚き、未知の発見に感動したことはありませんか?

Audience impressions ~観客席から~

Stage Preview