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福北演劇ネットワーク公演「雨かしら」について
ストーリー

「私たち、脱出できないのかしら、ここから…。」
「奇跡の人」の上演を数日後に控えた、ある劇場の楽屋。そこに集う俳優・スタッフたち。どうやら稽古ははかどっていないらしい。いがみあう俳優たち。それをとりなそうとする演出家。役にあぶれた若手の俳優たちは、愛想ばかりで実のない制作に詰め寄っている。
一方、あるごく普通の日本の家庭。父親は仕事に忙しく、給料を家に入れるだけの存在。母と子供たちだけでわいわいと家庭は営まれている。父親の印象は薄く、その存在は果てしなく危うい。
劇の創作現場とありふれた家庭、このふたつの情景が錯綜しながら展開していく中で、やがてコミュニケーションの成立が難しい、今の日本の閉塞した人間関係が浮き彫りにされていく―

Posted by mt_master at 2006年10月23日