2005年10月22日

[演劇人の為のアーツマネージメント講座 ―How to 「演劇制作」―]

第7回 上演に向けて (9月22日[木])

まず、シアターラボリーディング公演の2作が決まったことが知らされ、戯曲講座の講師であるはせ氏の推薦の中からシアラボ演出の松本氏がこの2作を選ばれたことなど選定過程の説明がありました。今後2作ともリライトをしてもらうことになっているが、演出家が作家ふたりに直接会ってリライトの方向性を話してもらうという段取とのこと。リライトというのは、作家と演出家の組み合わせでどのような方向性で書き換えるのか、ケースバイケースだそうです。

その後、現段階で決まっているシアターラボのスケジュールの告知があり、シアターラボの制作に参加したい人は参加可能とのことでした。

新里氏の方から、「前回までに(講師なりの)演劇の流れ・考え方は伝えたつもりなので、もう一度応募用紙に戻って、受講生が本当に知りたかったことが伝わったのか確認していきたい」とあり、それぞれの受講生と話をしていきました。

「助成金を手に入れる方法」「消防法を詳しく」「上演権・著作権について」「共催・提携・後援などが取れる具体的な方法」「スタッフなどの人集め」など、各人が受講前に知りたかったことに対し、一連の講座の中で知り得たかどうか、また、足りないところは補足していきました。

例えば消防法は、
・タバコなど舞台上で火をつける場合は「禁止行為解除申請」が必要で、避難経路の確保や火を消すバケツを用意しないといけない。
・スモークも、オイルを燃やすタイプの機械の場合は申請を出す必要があるけど、その土地の消防署にもよる。
などの補足がありました。

共催や後援については、
「基本的には、企画書の書き方を考えて”足”で稼ぐ。TVとか後援に名前だけではあまり意味がない。以前はお金を出してもらえたりということもあったけど、最近はあまりそういうことも少ないので、お金のかわりにTVスポットを流してもらうという方法もある。教育委員会などの後援の場合は学校にチラシを配ることができるなどのメリットもある。企画をどう売っていくか考えた上で、足を動かした方がいい。」
と佐藤氏からのコメント。

「公演の流れが知りたい」と書いていた受講生には、この講座での内容を踏まえて
「予算の大小に関わらず、演劇をつくるときの手間は一緒なので、最初から最後まで現場についてみるといい」(佐藤)
「地元の劇団にスタッフとして入ってもらうとよりよいかも」(新里)
などのコメントもありました。

次回が最終回ですが、最後に、もう一度企画を考えるという課題が出ました。
 ・公演会場などは問わない
 ・実現可能な演劇の企画
 ・企画書と予算書を作る
最後になかなか大変そうです…。

Posted by 北九州芸術劇場(K) at 11:46

2005年10月20日

[シアターラボ2006]

シアターラボ2006が始まります

戯曲講座で書かれた戯曲を本格上演するシアターラボ。
北九州芸術劇場サイトにシアラボ2006総合ページを公開しました。

今年度のシアラボがどんな流れで作られていくのかまとめています。

Posted by 北九州芸術劇場(K) at 19:39